日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2005.2.20  No.1102
日本共産党新座市委員会
「英会話の時間」予算は7倍に
生活困難家庭への「就学援助」は県下最低に
 市長は「財政が大変なのだから、今まで通りの施策は続けられない。ある程度の値上げもやむを得ないし、サービス低下も仕方がない」として、3月議会で公共料金値上げを押し付けようとしています。

 しかし、市政はいうまでもなく、市民の税金で運営し市長のポケットマネーではありません。財政が厳しい時こそ施策の選択は道理があるものでなければなりません。

 ところが、来年度予算の中には施策に疑間があるところが多くあります。

小1の副担任を半減

 学校教育を例にすると、1要保護・準要保護児童生徒への就学援助を大幅にカット。(経済的に困難と認められる保護者に対して、学用品費、給食費、修学旅行費などを補助している制度を近隣市の中で最悪のものに改悪)

 2小学校1年生の副担任を半分以下に削滅し、一貫性の無さを現す(志木市、上尾市などが少人数学級を実施しているのに対し、新座市は副担任制度を実施しているから少人数学級はやらないと言明していた。04年度の副担任予算は30人約7000万円、05年度は約2900万円に半減)

 一方、3「英会話の時間設置事業」は予算を7倍に増やし約4500万円。(小1から中3まで、週1時間以上の英会話学習を実施しているのは全国で新座市だけと豪語し、さらに予算を増加。)小学校1年生からなぜ英会話かと議論がわかれているところです。

 日本国憲法は「義務教育は無償とする」としていますが、現実には多くの出費があります。就学援助制度は生活保護やそれに準じた世帯の学費を援助しているもので、どの子も経済的に差別なく教育が受けられる権利を保障している大事な制度です。これを削って県下最下位の水準にするなどとんでもありません。

 少人数学級(30人学級)もすべての子どもに学力をつけていく上で大切な施策で、全国でも県内でも実施する自治体が増えています。新座市はこの全国の流れに背を向けて一年生だけの副担任制度に固執してきましたが、来年度はそれも削減しその分4000万円を「英会話の時間」に回そうとしています。

なにが大切なのか、現場の声を聞け

 学校教育の中で「何を大切にしなけれぱならないのか」子どもたちの現状からよく考え、保護者や学校現場の声に真摯に耳を傾けなけれぱならないはずです。
「ふれあいの家」も有料化
会合やサークル活動に大打撃!
 市長は3月議会で公民館、コミセン使用の有料化を決めようとしています。「減免制度を明確化するとともに、社会教育団体についても2分の1の負担を求める」(財政改革推進本部)とし、「原則無料から原則有料に大きく変わることになります。条例「改正」が可決されるとこれからは無料で使用できる団体はなくなり、10割負担か5割負担になります。週1回(月4回)利用しているサークルなどの団体は、5割減免を受けても会場費だけで月1万円以上かかる団体も多くなり活動は大打撃を受けることでしよう。

 市はさらに、栗原、新堀、東ふれあいの家の使用も有料とする方針です。集会所もいつ有料化の方針が出されるかわかりません。これでは市民は一体どこで気軽に集えぱよいのでしょうか。

 新座市は各種サークルなどの市民団体の活動が活発なことで、県下でも高い評価を受けていますが、「原則無料の公民館」が活動を大きく支えています。

 市当局意は公民館、コミセンの有料化で来年度約1560万円の増収を試算していますが、このお金に替えられない大きな代償を払うことになるのではないでしょうか。

 今回、国からの補助金の受け入れなどが新たに判明し、3月には財政調整基金(市の貯金)に新たに8億円を積み立てできることが分かってきました。市の財政状況は福祉サービスを削ったり、公民館を有料化しなくてはやっていけない状況では決してありません。市に抗議の声をあげていきましょう。
家計に追打ち
国民健康保険(介護分)が86%の大幅値上げ
 国民健康保険事業運営協議会(被保険者を代表する委員4名、保険医または保険薬剤師を代表する委員4名、公益を代表する委員4名、保険者を代表する委員3名で構成)が2月8日開かれ、市長から国民健康保険税の介護分の大幅な引き上げが諮問されました。

 国民健康保険税は医療分と介護分(40才から64才までの市民が負担)に分けられていますが今回、介護分について、引き上げようというものです。国民健康保険税の徴収率は、長引く不況、企業のリストラなど社会状況を反映して、年々下がっていますがこういう中で、介護分の所得割を100分0・7から100分の1・13に、均等割を7,500円から11,000円に、限度額を7万円から8万円にするという引き上げ案です。現行一人当たり平均年額14,380円のところ12,368円引き上げて、26,748円になる86・01%の大幅な引き上げ案です。

 協議会では、12年度の介護保険導入時には、40才から64才までの介護保険第二号被保険者が負担する保険料について、国から示された金額は、24,941円でしたが、17年度見込み額は45,200円であるため、現行の保険料のままでは約2億円不足するので、値上げしたいとの説明がありました。

 協議会では「徴収率が下がっているのに、また下がるのではないか」「支出を抑えるのには予防医療が大切ではないか」などの質疑がされましたが、被保険者の実態や一般会計からの繰入金の額などについての意見がでないまま、市長の諮問案どうり認められてしまい残念です。

(朝賀市議)
全30室個室「みかんの里」増築完成
 新座市中野の小高い丘の、オレンジ色の特別養護老人ホーム「みかんの里」で、新型特養ホームが増築完成して2月13日に披露されました。式には日本共産党から小鹿議員と笠原議員も出席しました。

 国は、特養ホーム建設補助を打ち切ることを発表しましたが、今回の「みかんの里」は国が一億円、県が五千万円、新座市と施設側が各一億七千五百万円ずつの、総工費五億円で完成したものです。

 施設は30室すべて個室、広いフロアーがふんだんに取り入れられており、特徴として、1階から3階までその階ごとに生活サイクルをつくるようにしているそうです。屋根には環境に配慮した風力発電施設をつくり、東電とこのエコ発電を併用利用していくそうです。また、温泉療法を取り入れるため北海道の「二股ラジウム温泉」を屋内風呂と露天風呂に配していました。

 五十嵐理事長は挨拶の中で「この特養施設は、中野町内会の皆さんの中で育てていただき、皆さんのご支援で築きあげられてできたものです。病院との連携では堀の内病院が24時間、365日の対応を取っていただき、職員、スタッフの教育、利用者の安心も同時並行で碓立することができました。今後は地域社会に溶け込んで高齢者の方々に光があたり、大事にされていくように頑張っていきたい」と抱負が述ぺられました。
「子どもたちに夢と平和を」
 2・11教育講演会(民主教育をすすめる朝霞・和光・新座・志木 市民集会実行委員会主催)が朝霞市で開かれました。

 午前中は、四市の教育と地域の現状と取り組みの交流。午後は「火の雨がふる」「つるにのって」などのアニメーション映画監督の有原誠治氏の講演がありました。

 講演では、「子どもたちに夢と平和を −アニメーターからの手紙−」と題して、子どもとメディアの関係を話してもらいました。

 「ターゲットは予どもたち」と、朝霞の自衛隊広報センターの見学の様子をビデオで紹介。その中では、隊員に機関銃の扱いを教えてもらっている子ども。父親と一緒に戦車に乗ってはしゃぐ子どもの姿が。もう、気分は戦争。戦争は楽しいもの、戦争をゲーム感覚でとらえている親子。そして、子どもたちに「かっこよく、憧れる』ように宣伝をする自衛隊に唖然としました。

 このビデオを中心に、メディアは、誰のためにあるのか、コマーシャル商法の問題点、メディアはコントロールされている。等々、予どもたちをターゲットにした利潤追求や、メディアを通じてもたらされる過激な情報の氾濫に、憤りを感じました。

(投稿・O生〉
新座少年少女合唱団と講演会の集い
合唱&憲法・教育基本法 教科書問題
憲法や教育基本法は変える必要があるのでしょうか。
焦眉の課題をご一緒に考えませんか。

☆3月12日(士)1:30

☆朝霞市産業文化センター 研修室(資料代300円)

☆講師:吉田典裕氏(子ども全国ネット)

四市革新懇・犬股 090−9341−4319
← 前号  |  インデックス  |  次号 →