日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.9.25  No.1132
日本共産党新座市委員会
アスベスト使用 全小中学校の徹底調査と除去を
除去工事に漏れ(新堀小音楽室)
 社会問題となっているアスベストが市内の3校から検出され、児童が触れる可能性があることから、東野小、新堀小、6中の階段室のアスベスト除去工事が9月の連休を利用して行われます。

 文教経済常任委員会は14日午前に工事予定箇所を現場視察しました。新堀小では階段室とともに音楽室を視察したところ、音楽室の天井は階段室とまったく同じ緑色のもの。一目でアスベストが使用されているのが分かるもので、音楽室は閉鎖されていました。

 笠原進議員は「新堀小の音楽室のアスベスト除去工事は、なぜ階段室と一緒に実施しないのか。このままでは音楽室は2学期は使用できず授業に支障があるのではないか。8月の調査時に音楽室の工事を決断すべきだった。予備費を使ってでも急いで工事すべき」と迫りました。

 教育長は「申し訳なかった。市長と相談してなんとか早く工事できるようにしたい」と答弁。16日の審議の中で再び教育長は「昨日夜9時までかかって市内23校を再調査し、アスベスト調査の漏れがないかを確かめた。新堀小音楽室は1アスベスト除去工事は14日前までに労働基準監督署に届出が必要。2各地で工事が行われているため、機械などが急に手配できない理由で工事が無理となった。しかし早急に工事ができるよう引き続き努力する」と述べました。

 笠原議員は「一つしかない音楽室が使用できず困っていると聞いている。早急に対処すべき」と強く求めました。
「スローダウン」どころか、いけいけゴーゴー?
借金を重ねる「新座駅第二区画整理事業」
 新座駅南口第二土地区画整理事業は約100億円の大事業ですが、最近の財政事情から市長は「計画のスローダウンをする」と表明。今年度事業費は、20億円の予定が3分の1の7億7000万円でした。

 ところが9月議会では4億6600万円も補正を増額し、総額は12億3625万円に膨らみました。これは総務省、国土交通省が*)借金を大幅に認めたためで、補正額の73%、3億4180万円が市債(借金)です。

 日本共産党は「市は結局計画をスローダウンしなかったではないか。借金に借金を重ねて事業を進めようとしている。区画整理地内の地権者には農業を続けたい方もいるので、土地利用の希望をよく聞き、計画を遅らせても迷惑がかからないようにできるはずだ。どんどん借金を重ねたら、財政破綻に陥り、市民福祉を削るようになる。」と主張して、借金積み増しの性急な事業に強く反対しました。
*)総務省、国土交通省の『通達』・・・「地方特定道路整備について」

 区画整理事業は、国庫補助金、市負担金、地権者からの負担金、市債で行われる。『通達』は、従来起債を認めなかった市負担金の分も起債を認めるというもの。
「アスベスト被害対策求める請願書」(埼玉土建提出)
全会一致で趣旨採択
 9月16日の総務常任委員会で「石綿被害対策を国に求める請願書」(日本共産党が紹介議員)を審議した結果、全会一致で趣旨採択されました。

 請願の内容は1石綿に関する緊急調査の実施・公表。2石綿の製造、使用の全面禁止、在庫回収、安全除去などの被害防止対策の早急な徹底。3労災認定の見直しと新たな救済制度の実現。4解体工事などでの万全な対策の実施。5全国の学校施設での使用実態の再調査と完全撤去の5項目です。


発がん性は70年代から警告
建設、解体現場は一刻争う事態(請願者)

 請願者から次のような説明がありました。

 「アスベスト被害が続々と報道され、中央省庁や各自治体もようやく動き始めていますが、まだ対策が不十分です。

 70年代初めからWHOが発ガン性物質と認定していたにも関わらず、年間20〜30万トンものアスベストを輸入してビル建設などに使用許可させてきた面からも、国の責任は免れません。吹きつけ石綿が禁止された75年以前の建物が今後改修、解体ラッシュを迎えることで、肺がん死の急増が心配されることを、職業性疾患疫学リサーチセンターが警告しています。

 私たち埼玉土建組合では、20年以上前から大手企業交渉の場でアスベスト規制を訴え、01年からは成人病検診でのじん肺、アスベスト肺対策に取組んでいますが、現場は一刻を争う事態になっています。

 埼玉県内で初めて大工さんのアスベストによる労災認定を勝ち取った経過もあり、これ以上犠牲者を増やさないためにも政府関係機関に意見書を提出してもらいたいです」と述べました。

この後、「代替品の開発は」「世界のアスベスト使用の状況は」などの質疑がなされた後、全会一致で趣旨採択し、国に意見書を提出する運びとなりました。
かたや大企業大減税 こなた庶民大増税
負担増にまったかけよう
これが政府の「構造改革」
 年金にかかる所得税が大幅にふやされ、年金者から悲鳴が上がりました。来年になると、住民税だけでなく、国保・介護の保険料も大幅アップです。そうなると、シルバーパスなど、あらゆる福祉の場面でも負担がふえます。

 定率減税も半減から廃止へ。配偶者控除・扶養控除の廃止、給与所得・退職所得控除の半減もたくらまれています。消費税増税は、07年に向け準備中です。大企業・大金持ち優遇の税制には手をふれず、際限なく負担増を押しつける庶民大増税に待ったをかけましょう。
くらし平和を守るために決意を新たに
桜井はるこ  突然の衆議院の解散で、迎えた真夏の選挙戦。みなさんのご支援に励まされて、活動することができました。

 日本共産党は、【小泉突風】が吹き荒れるなか、現有9議席を維持。北関東では塩川てつや衆議院議員の3選を勝ちとり、埼玉では、比例代表選挙の得票を前回より6万5338票伸ばし、小選挙区でも、1・32倍に伸ばすなど、得票数、得票率ともに前進しました。
 私、桜井はる子の得票率も、埼玉4区(朝霞市、和光市,志木市,新座市)で10・52%を得ることができました。

 争点隠しされた、庶民増税、消費税増税、憲法改悪の動きは、有権者との矛盾は避けられません。

 みなさんのくらし平和を守るために、力を尽くす決意を新たにしています。

 埼玉4区国政対策委員長 桜井はる子
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