日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.7.30  No.1174
日本共産党新座市委員会
日本共産党市議団
「高齢者の負担減らせ」と市長に要望
「高齢者への増税対策」を市長に要望
「高齢者への増税対策」を市長(左端)に要望する日本共産党新座市議団
左から朝賀英義、石島陽子、工藤薫、小鹿伸衛、笠原進 各市議
=2006年7月25日
 日本共産党市議団は7月25日、「高齢者への負担増の中止と軽減措置の創設」を求める要望書を市長に提出して懇談しました。

 市議団は「今回の負担増は深刻で高齢者の耐えられる限度を越えている」として、以下の項目を要望しました。

 「I.高齢者の大増税の中止、凍結を国に求めること。II.急激な増税となった高齢者世帯に対して以下の対策をとること。1市税、国保税、介護保険料のさらなる軽減措置を創設すること。2福祉サービスが利用できなくなった人への救済策を講じること。3新たな高齢者の負担増となる事務事業見直しをしないこと」です。

 市議団は「年金収入は減る一方なのに税金は上がり、課税世帯になったために福祉サービスまで受けられなくなるなど誰も納得できない。救済措置を取るべき」と要望。市長は「財源移譲と言いながら地方財政を削減するのが『国のやり方』だ。高齢者への増税対策は市としてできることは検討したい。来年度の高齢者の福祉サービスのカットは今の時点では考えていない」と述べました。
夾竹桃の花
あやべ澄子 日本共産党県暮し福祉対策責任者
あやべ澄子  夾竹桃(きょうちくとう)の花を見るとヒロシマを思い出します。原爆で数十年は草木が生えないといわれたヒロシマで、真っ先に芽を出したのが夾竹桃だったそうです。

 私が学生時代から8年間過ごした街ヒロシマ。友人の中には被爆二世が多く、食堂のおばあちゃんは体にガラスの破片が入ったままだったと知った時の驚き。

今なお多くの被爆者が苦しみ、この苦しみは自分たちだけでたくさんと核廃絶を訴えている。この現実が私の活動の原点となりました。

 先日、国民平和大行進に参加しました。礼文島から東京までの通し行進者も一緒です。

 雨模様の中、北浦和駅からさいたま市役所まで行進中、沿道のおそぱやさんや喫茶店のマスターがわざわざ出てきて激励してくださいました。

 「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませんから」この原爆碑に背く政治を決して許してはならないという思いでいっぱいです。
生活保護、就学援助が5年間で約2倍に
新座市でも進む貧困化
 小泉内閣の5年間で生活保護世帯は七十五万から百万世帯に、三割以上も増えました。貯蓄ゼロの世帯が4軒に1軒の割合になる一方、年間1兆円の利潤を更新するトヨタなど格差と貧困は深刻に進行しています。

 医療では国民健康保険税を払えず、保険証代わりに「資格証明書」を発行された人が昨年は三十二万人にのぽり政権発足前の三倍以上に膨れています。

 新座市でも生活保護世帯は、2000年度の509世帯から2005年度は935世帯に倍加。就学援助を受ける児童・生徒数も746人から1200人以上へと増えています。(下表参照)国民健康保険は所得ゼロ世帯が倍加。4割以上が所得100万円以下と低所得世帯が増え、生活の苦しさを反映しています。
就学援助を受ける児童・生徒数
「庶民増税やめよ、消費税上げるな」
日本共産党と各界連が一斉駅頭宣伝
 日本共産党と消費税廃止を求める新座市各界連絡会は、24日、志木駅、ひばりヶ丘駅、新座駅で「お年寄りいじめの大増税は許せません」と宣伝し、増税中止を求める署名活動を行いました。

 小泉「税制改悪」で昨年まで非課税だった高齢者が一挙に3万円を越える市県民税が課税されたり、国民健康保険税や介護保険料も値上げになるなど、高齢者へ大増税が襲っています。

 こんなお年よりいじめは誰が言い出したのか?03年の総選挙で「定率減税と年金課税の見なおし」を公約に掲げた公明党です。

 日本共産党は政府に増税中止を緊急に申し入れ、米軍基地再編に3兆円もの税金を惜しげもなく使う政治を変えるため全力を尽くしています。駅では市民が「年寄りは早く死ねと言われているようだ」などと言いながら次々に署名に応じ雨の中、3駅で88筆の署名が集まりました。
15分間隔の百円バス
小金井市の循環バスなどを視察
 7月20日、文教経済常任委員会は小金井市の「コミュニテイバス運行事業」と青梅市の「ゴミ有料化」の現状などを視察しました。

 小金井市はH8年市民から議会への陳情をきっかけに、高齢化社会への対応、公共交通不便地域の解消のため、H15年から大人も子どもも一回百円の小型バスを走らせています。民間のバス路線との競合はどこでも課題ですが、委託先と同一でもあり、通勤時間帯を外す、シルバーパスは使えないといったことで理解を得たそうです。二つの駅と小金井公園を経由する1路線は15分間隔で朝7時からタ方8時台まで運行。バス停は300m間隔で土日も走り昨年度は1500万円の黒字と聞いて驚きました。しかし、他の3路線は赤字で市が2000万円の補助、陳情が出された地域は道が狭く今だに運行されていない等の課題があるそうです。

 青梅市は30年続いたダストボックス収集の弊害からH10年から、戸別収集や資源ゴミの対象を広げるなどとセットで「家庭ゴミの有料化」を始めました。40リットルの大袋は一枚48円。高齢者世帯や重度障害者のいる非課税世帯、ひとり親世帯等は申請により一定数の袋が交付されます。

 2市1町で組む衛生組合の負担金は青梅市のごみ量が減ると他市の分担金が増え、競争関係で多摩地区の有料化が進んだことが分かりました。

 家庭ゴミは6年間で若干減っていましたが、事業系ゴミは倍加していました。

 「家庭ゴミ有料化」の問題点は、発生源のメーカーはゴミ処理の負担を負わず、もっぱら市民と行政がゴミの分別、収集、処理の負担を負っている事で、青梅市でもその点を再認識しました。

(石島市議・記)
ホタルの夕べ
 7月23日、第4回野火止用水ホタルの夕べが開かれ約2500人の市民が参加。

 今年は、野火止用水沿いやドームの中の足元に明かりをつけて安全対策を工夫。地元の方たちのボランティアに感謝しつつ、可憐なホタルの舞いを観賞しました。

(小鹿市議・記)
「枝ぶりのいい木を植えろ」という電話まで
 6月から市県民税、介護保険料の納税通知書が発送された途端、「なぜこんなに高くなったのか」と高齢者からの問い合せ電話が全国の役所に殺到しています。

 大阪では「年寄りは死ねというのか」「枝ぶりのいい木を役所に植えろ。みんなで首つるから」という電話まで。

 新座市でも市民税課、国保年金課、介護保険課への電話件数は先週まで4300件を越え、電話が掛かりっぱなしの状況です。市民税課への電話は6月8日は一日で374件と最高でした。現在まで、5000件を遥かに越える問い合わせの電話が掛かっている模様です。
★納税通知書発送後の市民からの電話

市民税課  6/6〜6/30まで  2823件

介護保険課 7/10〜7/18まで  585件

国保年金課 7/10〜7/18まで  938件

 計                4346件
一晩で10万人が焼け死んだ
忘れえぬ東京大空襲
 私は東京の錦糸町で生まれ、父と母は江東橋近くに小さな店を構え、10人家族。女ばかりの8人姉妹で楽しかったが生活は大変でした。

 敗戦の色濃い昭和19年当時は女学生で、頭巾をかぶって毎日大崎の工場に通い、女子挺身隊として鉄砲の玉造りをしました。途中何度も空襲がありましたが昭和20年3月9日から10日未明、無数の焼夷弾が落とされ、東京は火の海と化す大空襲となりました。

 落ちた焼夷弾は油性なので逃げる途中何度も足を滑らしました。橋の下に逃げた人は焼死。父の誘導で近くの川には逃げず、都電を抜けて学校近くの公園で大きな防空壕に入りました。学校は焼け落ちたが学校の水道をバケツに汲んで防空壕の上からかけ命拾いをしました。

 明るくなって道路には昨日とは打って変わって黒く炭のような死骸の山々。その上をまたぐようにして上野駅まで行き、秩父の母の実家に疎開しました。この空襲で一夜で10万人の非戦闘員の命が奪われました。今は孫と暮らす中で二度と戦争はやってはならないと考えております。

(野火止五丁目・Yさん)
男女平等は平和であってこそ
日本母親大会に参加して
日本母親大会に参加
 第52回日本母親大会が22、23の二日間、長野市のエムウェーブで開かれ延べ1万5千人が参加。新座市からは母親大会会長、新婦人、医療生協、土建組合などの女性15人が32分科会にそれぞれ参加し、全国の豊かな経験に学んできました。

 私が参加した「憲法24条が危ない」は会場発言が次々続き、何ともホットな分科会でした。

 討論の柱は1ジェンダー平等の教育をどう進め広げるか。2バックラッシュとどうたたかうか。3憲法改悪との関係をどうとらえるか。の3つに絞られました。

 吉川春子さん(参議院議員)は「戦前、女性は参政権がなく夫や息子の出征を見送ることしかできなかった。それが戦争を可能にした。男女平等であることは即平和を守ること」と発言されました。この大事な参政権をどれだけ大事にしているか考えさせられました。

 自民党の憲法調査会は”家族を重視する視点で憲法24条は変えないまま別の法律をつくって内実を変えようとしています。その戦略は、1教育基本法第五条の「男女共学」を削除する。2「家庭教育」の中身を政府が決める。3男女平等と書いてはあるが、男女の特性に基づいた教育(男は仕事、女は家事労働)と平等教育に反していくなどです。世論を盛り上げ改悪を阻止していきましょう。

(広瀬)
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