日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.10.29  No.1187
日本共産党新座市委員会
子どもに格差広げない
教育懇談会6会場で語り合う教師と市民たち
「憲法・教育基本法改悪反対新座市共同センター」は、10月中6つの中学校ブロックごとに『教育懇談会』を開催し約200人の教職員、父母、市民が参加。教育基本法の改悪問題について真剣に討論しました。

貧富の差が学力の格差に

「サッチャー政権(イギリス)の98年の教育改革法で学校が格付けされ、優秀な子どもが公立から私立に流れ公立校の水準が下がりました。学力テストで学校のランキングが決められ、親の貧富の差が子どもの教育の差となって現れました」・・20日5中ブロックでは安倍首相の「教育再生プラン」のモデルであるイギリスの実情を体験した市民の話に会場はシーンと静まりかえりました。

 教師からは「いじめ問題を取上げて三ヶ月たつ。子どもは自分のやってきたことを反省して考えをようやく書けるようになった。子どもが本当に理解するのも、教師が子どもの心をのぞくのも時間がかかるが、毎日忙しく疲れている。フィンランドは一クラス20人以下だそうだが、学校にもっと教職員がほしい」「学校が昔と比べて随分息苦しくなっている。職員会議は討議する場でなく校長がみんなの意見を聞く場だと言われる」などが話されます。

本当のことがわかった

 父母からは「学校の様子が昔と変わっていて驚いた。先生たちが自分で語らないと分からないのでもっと積極的に地域で話してほしい」「テレビ、新聞では分からないことが今日参加して分かって良かった」等の声も多く出されました。

 教育基本法改悪の先に待っているものを学び廃案にしましょう。
学校選択制の東京都 入学者ゼロで廃校に驚く
 現在、高一、中二の子どもを持つ親です。うたごえ喫茶の仕事と平行して昼間は小・中学生向けの演劇「いのちのバトン」(松谷みよ子さん原作『死の国からのバトン』をオペレッタ劇にした作品)のキーボード演奏を担当しています。

 子どもをめぐる悲しい事件が後を絶たない今日です。

 子どもが通っている中学校からもなかなか情報が入ってこないので、参加された市内の小学校の先生、保護者の方々から学校の様子を色々な角度から聞くことができ、参考になりました。

 中でも驚いたのは学校選択制をとった都内の学校では既に入学生がゼロで廃校になったところがあるということ。そんな制度が導入されても実際に学校が無くなるのは何十年先のことだろうと思っていたので早い進展に茫然とするぱかりです。

 また八石小の保護者からは、ご自身の体験からイギリスのサッチャー政権時代の教育改革がまさに安倍首相の目指す改革と同じであり、改悪した教育は元に戻らないというお話しはとてもリアルに受け取ることができました。

(栗原・J・Oさん)
みなさんの元気に圧倒される障がい者運動会
障がい者運動会  10月22日、10時から新座市総合体育館で、’にいざふれあいピック,が行われ、障がい者施設七団体が楽しく集って親睦を深めました。共産党からは私と石島市議が参加しました。
 さっそく綱引きが7団体チームと即席で結成した一般参加者チームで始まりました。
私も参加しましたが初戦で負けてしまい、勝ち進んだ「けやきの家」チームが優勝しました。お楽しみ競争やゲームもあり、皆さんの元気に圧倒されながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。

(小鹿市議・記)
「ここを直してほしい」
日本共産党市議団が全小中学校から聞き取り調査中
学校訪問1 学校訪問2
 日本共産党市議団は来年度予算への要望等をお聞きするため、全23校の市内小中学校の訪問を進めています。校長先生から要望箇所などを見せていただいています。

 築30年前後の学校が多いため、校舎やプールの塗装、校庭改修、下駄箱整備など多様な改修要望が出ていますが、市が実施したのは一割に満たない状況です。来年度は陣屋小の大規模改修が実施される予定ですが、同じく先送りされた六中も痛みが目立っていました。

 八石、陣屋、栗原小には他校では整備済みの特別教室へのエアコンも未整備。トイレの計画的な改修も望まれています。
朝鮮人の命救った警察署長
朴慶南氏、新座市母親大会で記念講演
 10月22日、第32回新座母親大会が野火止公民館で開催され、延べ200名の市民が参加。私も保坂市議と参加しました。

 午前中は「子育てトークトーク」「女も男も自分らしく生きる」「生涯現役の高齢期を豊かに生きる」「学ぽう語ろう くらしと憲法」の各分科会に分かれて活発な話し合いが行われました。

 午後は作家の朴慶南さん(在日韓国二世)による記念講演『命さえ忘れなきゃ・・いじめ 暴力 戦争 差別から命の尊厳を取り戻そう』が行われました。

 戦前の日本の朝鮮半島侵略という歴史の中にも差別を許さず多くの在日朝鮮人の命を救った警察署長の話など、市井の中に光る日本人がいた事実には驚きました。戦後に続く庶民の交流や真実を見つめる姿を追った話、朴さん自身の夢をあきらめない生き方に胸が熱くなる素晴らしい講演でした。

(石島市議・記)
「市民との協働」とは共に『財政再建を考える』こと
「いま連帯のとき憲法を生かすくらし・平和・地域」をスローガンに、第8回地方自治研究全国集会が10月21日から福岡市で開催され全都道府県から自治体労働者など二千人以上が参加しました。

 初日は地方財政を悪化させた「三位一体の改革」について学び、安倍首相の下でさらに財源保障が破壊されることが分かりました。地方から反旗を翻す地方の時代だと思いました。

 二日目は「自治体財政のあり方を考える」分科会に参加しました。

 一番印象に残ったのは、高知県安芸市の報告です。

 安芸市では「財政悪化の原因は公立保育にカネがかかりすぎた」と民間保育園との対比が宣伝されたことに憤激した元保育士が、大学で学び直し、市民と共に財政学習を進め、安芸市の財政悪化の原因をつきとめます。

 わが町の財政がどうなっているのか、市から決算数値を求め、過去20年間の事業や補助金を調べることで、「普通建設事業費がバブル時期と同水準で続いたことが財政悪化の原因だ」と分かり当局もそれを認めます。彼女は補欠選挙で市議に当選し、保育園の民間委託を凍結させました。

「市民との協働」とは、市民に情報を提供し財政再建の道をともに探ることでは、との提起も重要だと感じました。

(工藤市議・記)
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