日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.5.25  No.1266
日本共産党新座市委員会
市職員給与の水準 県内8位に下方修正
共産党市議の指摘で再調査
 市職員給与の水準を示すラスパイレス指数を新座市は誤って県内2位と高く発表していたことが判明しました。

 5月14日の総務常任委員会で市は「基礎資料を作成する段階で誤って実際の給与月額より4号給上の給与月額をデータ入力してしまった。ラスパイレス指数を県内2位102・0と発表したが、再計算後は県内8位100・9と訂正する。迷惑をかけました」と陳謝しました。

 これは3月議会で笠原進議員が「新座市のラスパイレス指数が06年度は27位だったのに07年度はなぜ県内2位に急上昇したのか。職員の給与はそんなに上がっていないのにおかしいのではないか」と指摘。市は答弁できず調査して報告することになっていたものです。

 さらに報告によると、高卒20年以上25年未満の職員が一人おり、この一人が人事異動したことで、計算上1・9ポイントも指数が上昇したこと。この人事異動がなければ新座市のラスパイレス指数は99・0になることも分かりました。

 笠原議員は「ミスは誰にでもある。それを上司がチェックできないのは問題だ。1人の異動で数値がこんなにも変動する。ラスパイレス指数だけで市職員給与水準を判断できないことがよく分かった」と述べました。
ラスパイレス指数
 大学、短大、高校などの卒業区分ごとに勤務年数の区分を設け、国家公務員の平均給与月額を100とした場合の地方公務員の給与水準の比較をするもの。
3月議会の検討結果報告より
3月議会で日本共産党市議団が一般質問で取り上げた案件で、市の検討結果が報告されました。
1. 小規模事業者登録制度で多くの市内業者に仕事を。また限度額の引上げを→市発注の工事が減少する中で厳しくなっています。
1. 測量業務でも市内業者への発注を→新座市駅南口第二土地区画整理事業における測量業務については、換地処分に影響が出るため難しい。
1. 総合運動公園内の緑地の保全や、今後の整備予定の掲示を→雑木林の萌芽更新の周知看板を設置しました。
1. 柳瀬川ふれあい橋の両登り坂で歩行者の安全対策を→自転車の通行を遮る施設を設置し「歩行者に注意!」の路面表示をします。
1. 市内公共施設に和室用椅子の整備を→公民館コミセンに5月中に1脚ずつ設置します。集会所への和室用椅子は今後計画していきます。
1. 「コスモステージひばりケ丘アミュージア」前に横断歩道設置かキラキラ舗装で交差点の明示を→近接地に横断歩道の設置予定があります。
1. 市内循環バスを早期に実施せよ→新座市公共交通システム検討委員会の検討結果を踏まえて、早急に検討を進めていきます。
1. 選挙の公営掲示板の増設を→新堀一丁目地内に新設するため協議を進めています。
1. 新堀一丁目第三児童遊園はなぜ廃止したのか。市民要望の高い幼児プールは継続すべき→隣接住民の方々の騒音等を理由とした反対があるため今年度の実施は難しく、地元町内会のご了解も頂きました。
エコ環境問題の展示も
リサイクルマーケット 9000人の人出でにぎわう
 5月18日、恒例のリサイクルマーケットは天候に恵まれ、幼児服や雑貨など売り買いの声が響き9000人の人出でにぎわいました。今年は地球温暖化防止のため買物袋持参の方へのシールや景品などエコを意識した取組みや展示もありました。
安心・安全・自然体験の放課後を
大阪府吹田市など《文教経済常任委員会の視察報告》
 5月14日、15日文教経済常任委員会は大阪府吹田市と箕面市の教育事業の視察をおこない、小鹿、小野議員が参加しました。

 吹田市の《子どもプラザ事業》・太陽の広場・地域の学校は、子どもたちが安心して安全に活動できる居場所をめざし、03年度から地域協議会が主体となってスタート。「太陽の広場」は、水曜日の放課後や長期休業日に、学年の異なった子どもたちが一緒に遊び、自主性や創造性を育むため、小学校の校庭などを活用して地域ボランティア協力のもとで、子どもたちが安全で安心して活動できる場所を確保しようとする事業です。05年10月現在、23小学校区で実施されています。

 「地域の学校」は、土曜日等に学校や公民館等の施設を活用し、地域の方々がスポーツや文化活動、自然体験活動などの様々な体験活動の機会と場を提供しています。現在、文部科学省事業とも連携し27小学校区で実施されています。

 箕面市のフィフティ・フィフティ事業は、子どもたちや教職員が協力して省エネルギーに取り組み、1月から12月までの光熱費を前年度より削減できた学校には削減した費用の2分の1に相当する金額を翌年度の予算(消耗品や備品購入費など)として還元します。

 各月のエネルギー使用状況や、実施校の希望及び必要に応じて、学校管理課や都市環境政策課が連携して省エネ行動のアドバイスや環境教育を行っていました。

(記・小野市議)
百世帯に1人の健康推進委員
長野県上田市など《厚生常任委員会の視察報告》
 厚生常任委員会は、14日、15日に長野県の長野市、上田市、東御市に福祉行政の視察を行い工藤、石島議員が参加しました。

 長野県は健康寿命が長い長寿県として知られていますが、戦中、劣悪な衛生環境の改善のため、若い保健婦が孤軍奮闘している様子を見た地域住民が自主的に始めた保健活動がきっかけになり、住民による保健活動の歴史のある県です。

 上田市ではその地域健康推進委員(06年に改称)の活動を視察しました。

 保健師や栄養士などの専門職だけでは子どもから高齢者まで多岐にわたる保健活動の効果が充分上がらないため、健康推進委員は上田地域では約400名、120世帯に1人配置。ブロック毎に年間計画を立てて、食事や運動、疾病予防などの講座開催や健康相談、検診のお誘いなどの活動をしています。

 任期は二年ですが今後は若い世代や団塊世代ヘの働きかけを強めたいとのことでした。

 毎月21日を「市民健康づくりの日」と設定し、街角歯科検診など、買物途中で健康づくり事業、オリジナル健康体操の普及など、ユニークな取組みも行われていました。

 その他、長野市の直営で実施している地域包括支援センター、東御市の病児・病後児保育について視察しました。

(記・石島市議)
川とふれあえる水辺づくり
静岡県浜松市など《建設常任委員会の視察報告》
 建設常任委員会は5月14日15日に静岡県浜松市で「行政と住民が協働で取組んだ多自然型川づくり(豊田川)」と、岐阜県各務原市の「景観法に基づく景観計画と景観条例」について視察をおこないました。

 浜松市の「多自然型川作り」は、自然豊かな豊田川が40年位前にコンクリートブロック積みの農業用水路になり、水辺で楽しめなくなったり、流域の宅地化で水質悪化。そのため8年ほど前に地域住民の有志により、「大川(豊田川)を考える会」が創られ、自然豊かな昔の川に近づけたいとの思いから、川の清掃をしたり、行政と親水公園準備委員会ができ、住民参加で親水公園の基本構想が練られ、02年に構想ができあがりました。

 03年から3年間、約2億6千万円かけて数キロメートルの豊田川の一部600メートルについて、片側ブロックをなくし、間伐材や石を使って土手をつくり、川とのふれあいや環境教育もできるように変えたとのことです。

 この川の維持管理は「浜松市道路河川愛護制度」に参加した市民からなる団体によっておこなわれ、春の花見や子どもたちの川遊びも行われているそうです。

(記・朝賀市議)
障がい者の自己負担減らせ
桜井はる子

 12日、新座市議団の皆さんと重度障がい者の通所施設「けやきの家」を訪問しました。養護学校を卒業した方たちにとって日中生活を送る大切な場となっています。

 ここでも障害者福祉は厳しい状況になっていることをお聞きしました。「障害者自立支援法」によって年間約510億円分の個人負担が押しつけられたのがその原因です。

 一方で、「道路中期計画」で拠点空港や港湾から高速道路インターチェンジヘのアクセスを10分未満にするための事業費は年間630億円。

「税金の使い方が間違っている!」皆さん、もっともっと声を上げましょう。

(桜井はる子・衆院埼玉4区予定候補者)

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