日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.8.31  No.1279
日本共産党新座市委員会
財政調整基金へ「9億円」そっくり積み立て
市民生活への配慮に欠ける9月補正予算案
 新座市9月議会は9月2日から26日までの予定で始まります。市長提出議案は、条例8件、補正予算7件、規約変更1件、市道の認定・廃止5件、平成19年度決算7件の計28件です。

 条例は、新座駅北口土地区画整理事業施行に関する条例が新たに提案されます。他に地方税法の一部改正に伴う市税条例の改正が出されています。

 65歳以上の個人市民税の年金天引き実施(来年10月支給分から)や、来年度以後の個人市民税について「ふるさと納税」等の寄付金控除を拡充するための条例改正等です。

 一般会計補正予算は、7億7628万円の増額です。主な歳入は、地方交付税2億3000万円増、第六中学校大規模改修工事の国庫補助金1億円増、前年度繰越金2億5000万円確定、老人保健事業特別会計の精算額の繰入金約1億8000万円などの増額補正となっています。

 市長は、この増額分をそっくり財政調整基金(貯金)へ9億1200万円、積み立てています。生活必需品や燃料費などが値上がりし、先日共産党市議団は「高齢者障がい者の送迎バス燃料費の補助」を申入れましたが、一切予算措置はなされていません。

 主な歳出は、道路維持補修工事費1150万円(大和田一丁目、野火止五丁目)、学校給食用備品、磁器食器購入費(野火止小、西堀小)2400万円、学校樹木の剪定委託料300万円、農業体験農園の整備補助160万円、下片山バス停の駐輪場整備費60万円、鉄道3社による「駅からハイキング事業」への後援費106万円、市内循環バスの運行を協議する「地域公共交通会議」の謝礼金18万円などが補正増となっています。
厚生年金病院、社会保険病院の存続を
共産党国会議員団が申し入れ
共産党国会議員団が申し入れ
厚生年金、社会保険病院の存続を申入れる塩川鉄也衆院議員(左端)ら党議員

 8月18日、日本共産党国会議員団は、厚生労働省を訪れ、鴨下一郎副大臣に九月に社会保険庁が「解体」されるのに伴い社会保険庁が保有する病院の存続について申入れました。

 全国の厚生年金病院(10)、社会保険病院(53)は公的病院として地域に大きな役割を果たしています。

 ところが与党はこれらの病院を「独立行政法人の整理機構」への移管を予定したため、医師や看護師の退職が相次ぎ、診療科目の縮小など地域医療に深刻な影響が出ています。

 塩川議員らは、地域医療をいっそう崩壊させ、国の責任放棄であると主張。地域住民の意見や医療従事者の雇用を守るよう申入れました。副大臣は法人への出資はまだ決定ではないと答えました。

柳瀬川ふれあい祭り 盛大に
柳瀬川ふれあい祭り

 8月23日土曜日、新座第四中学校で『柳瀬川ふれあい祭り』が開催され、あいにくの雨でしたが約5000人の方が集まり、夏の一夜を楽しみました。

 栄小、新座小、第四中のブラスバンドの演奏に保護者や近隣の方々が熱心に耳を傾けました。恒例の花火は雨のため、30分繰り上げで行われ一時間以上打ち上げが続き、大きな花火が上がると歓声があがりました。

 小野大輔議員も参加して皆さんと交流を深めました。

パワハラによる職場環境の悪化と不正請求の疑い
特養老人ホーム「菜々の郷」元職員が訴え
 馬場一丁目に昨年四月開所した、新座福祉会・特別養護老人ホーム「菜々の郷」の元職員Fさんは8月25日、新座市役所内で記者会見をおこない、8月11日埼玉労働局に『不払い残業代と在職中のパワーハラスメントによる損害賠償』を求め、紛争調停の斡旋を申し立てたことを発表しました。

 Fさんは、同施設の元ケアマネージャー。「施設では施設長の心無い暴言によって、一年間で事務職、介護職など92名が退職し、退職後も後遺症に悩まされている。慢性的な人手不足で職員は兼務や長時間労働を強いられているが残業代は殆ど認められない状況にある」 また、「デイサービスの時間内に個別機能訓練を実施していないにもかかわらず、利用者から加算料金を徴収した疑いがあると数名の職員から聞いている」と訴えました。

 記者会見には共産党の笠原、工藤議員が同席し、「新座福祉会は全国展開している湖山医療福祉グループ系法人。湖山理事長に施設長の管理監督を求めたい」「介護報酬は公金であるので、不正請求の疑いについては県や市に厳正な調査を求めていきたい」と述べました。
わが子に伝えていきたい
原爆写真展を見て 市民の感想文から
原爆写真展
8月市役所一階ロビーに展示された原爆写真展(新座市原水協主催)
●原爆の日も終戦の日も気にとめることなく仕事していました。そんな自分が恥ずかしいです。写真や記事をみて辛い気持ち、怖い気持ち、悲しい気持ちになることに目をそむけていた気がします。戦争の跡はなくなっていくかも知れないけど、心はずっと忘れてはいけないことだと思います。

●今もクラスター爆弾など平和とは関係ないものを造って死の商人が自身の富のため大きな顔をして生活しています。自分の身内がこの写真展の人々のようになったらと思ったことがないのか?・・・もう戦争なんていらない、世界全体の平和を考えてほしい。

●私たちは笑っていきていることが幸せだと思いました。

●修学旅行で行けるはずだった原爆資料館にいけませんでした。今36歳になりました。今わかってきたこと、感じていることをわが子に伝えていきたいです。まず、自分のまわりにいる人から大切にできるはずです。この写真、資料を見て、想像力だけでもいいから大人から感じ取ってほしいですね。

●人は何故戦争をするのでしょう。こんなむごい事がない日々平和を念じます。絶対に繰り返さない。戦争は。人は皆幸せになる権利がありますよネ。
「青い空は」の合唱で平和への思いあらたに
栄・池田九条の会が八月例会
栄・池田九条の会が八月例会

 栄・池田九条の会は8月17日、福祉の里で『フルート・アコーデオン演奏と東京大空襲を語り継ぐつどい』を開き、68人が参加しました。

 第一部の「朗読と講演」は、市内で活動している「朗読の会ひびき」が東京大空襲訴訟の二人の陳述書を朗読。続いて原告団団長の星野ひろしさんが、国家賠償を求める裁判について講演しました。

 司会を務めた高橋さん(栄四丁目)は、「私も空襲で両親と弟を亡くして孤児になった。百三十二人の原告団の一人。あの悲惨な戦争を繰り返さないために真実を若い人に語り伝えたい」と来春の判決を前に百万人署名を訴えました。

 第二部は、東京労音アコーデオン研究会、特別ゲストの桂綾子さん(所沢市)がフルートを演奏。桂さんは「私もフルートをたずさえて戦争のない国を」と自己紹介。メンデルスゾーンの「歌の翼」などを演奏。参加者はフルートの優しい音色にうっとり聞き入りながら平和への思いをかみしめていました。

 終わりはみんなでひとつになって「青い空は」を合唱。九条の会の輪を広げようと誓い合いました。

(投稿・松田)

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