日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2009.10.11  No.1335
日本共産党新座市委員会
国民健康保険会計は大幅な黒字決算
日本共産党 国保税引き下げを提案
自民・公明・民主が反対して否決
笠原進議員
笠原進議員

 9月市議会の最終日、日本共産党市議団は「新座市国民健康保険税を引き下げる」条例を提案しました。

 提案者の笠原進議員は「昨年の3月議会で、市は後期高齢者医療制度が始まるので赤字になるとして、一世帯当たり平均1万2千円(総額2億8千万円)も国保税を値上げした。ところが08年度決算は大幅な黒字で8億8千万円もの繰越金を出した。値上げが必要なかったことは明らかだ。市民は高い国保税に苦しめられている。値上げ分の2億8千万円を引き下げるべきだ。所得割を7・39%から6・64%に下げれば、一世帯当たり1万2千円以上の引き下げになる。値下げしても約6億円が残り、新型インフルエンザにも対応できる」と提案しました。

 ところが、保守、刷新の会(民主系)は「引き下げは時期早尚」等と反対し条例改正案は7対18で否決されました。公明党は質問も討論もせず黙って反対でした。

並木平八議員(政和会)は、「インフルエンザなど今後きびしい状況が待ち受ける、今後の国保運営に支障をきたすので反対する」
島田久仁代議員(刷新の会)は、「低所得者に配慮した値上げでやむを得ない値上げだった」と反対討論をしました。
小鹿伸衛議員(共産)は「昨年3月議会で私たちは値上げは必要ないと主張した。国の説明でも後期高齢者医療制度に移行することで国保会計の負担は軽くなるはずであり、税率を維持、または引き下げた自治体もある。この決算の結果を見て議員の果たすべき役割を考え市民の暮らしを良くするため国保税を下げよう」と賛成討論しました。
高邑朋矢議員(語る会)は、「制度改正で赤字になると言って値上げし、黒字は制度改正に伴うものだと言うのはおかしい。20年度決算でこれだけの見込み違いは市民にしっかり還元すべき。今を逃してはいけない」と賛成討論をしました。
住民の生活再建と補償をしっかり
八ツ場ダム問題で住民と話し合う塩川鉄也衆院議員09.9.24
八ツ場ダム問題で住民と話し合う塩川鉄也衆院議員09.9.24

 鳩山政権が中止を表明した八ツ場ダムで水没予定地の住民と懇談した。

 「国は住民を翻弄したお詫びと補償をきちんとしてほしい。」「ダム完成まであと何年かかるか分からないが、今中止すれば生活再建はすぐ始められる。頭を切り替えて中止後の再建策を考えたい。」と語った。

 「八ツ場ダムは治水にも利水にも役立たず、脆弱な地盤はダムを作れば膨大な地滑り対策費がかかる」と共産党は一貫して建設反対を住民とともに取り組んできた。”ダム建設中止”を前提に住民の声と知恵を集めた地域振興を国がしっかりやるよう求めていきたい。

衆議院議員・塩川てつや

市内循環バスがスタート
市内循環バス

 10月1日から北廻り南廻りの市内循環バス”にいバス”がスタートしました。

 老人福祉センターの循環バスを廃止してのスタートのため、「福祉センターのサークルに間に合わない」など時刻や経路への苦情が多く寄せられています。

 石島陽子議員は一般質問で取り上げバスの増便や増車など抜本的な改善が必要だ」と主張しました。

 市長は「12月に公共交通市民会議を開き改善を検討し来年4月から改善したい」と答弁しました。

30人以下学級の早期実現を!日本共産党が議員提案
 日本共産党は9月議会で「30人以下学級の早期実現を求める意見書」を提案しました。

 小野大輔議員は、「しっかりとした学力をつけるため30人以下学級は市民の強い願いだ。OECD加盟国の中学校一クラスの人数は23・4人だが日本は33人と多い。少人数学級はさきの総選挙で全政党がマニュフェストに掲げている」と意見書採択を呼びかけました。

 ところが、自民党、公明党は反対し、13対12の一票差で否決されました。
後期高齢者医療制度廃止を!
 自民党、公明党は「後期高齢者医療制度の早期廃止」の意見書にも反対。市民の願いに背を向けました。
共産党 待機児童対策の遅れを指摘 08年度決算を不認定
 9月補正予算はほとんど旧政権の第二次補正による事業で、厚労省の失業者ヘの「緊急住宅手当」「女性特有の乳がん等の無料検診」文科省の「学校武道場の建設(新座中、二中)「地デジ対応テレビ」(学校など554台)に買換えなどです。日本共産党は「金が10割国から来るからと、安易にならず真に必要な事業を精査すべき」と指摘しました。

 また、08年度の決算審議では「景気回復の見通しがない中、総額百三十億円もの新座駅北口土地区画整理事業を進めていること、待機児童対策が遅れ、280人以上も待機していること」などを指摘して08年度決算を不認定としました。
9月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
小野だいすけ市議
文教経済常任委員小野だいすけ市議
失業した方へ住宅手当支給の周知を
Q.失業等で住居を無くした方への住宅手当緊急特別措置の周知と、就労支援員による就労支援の強化を。
A.必要な方に情報が行き渡るようにネットカフェヘの訪問や広報、電光掲示板などで周知していく。
その他1市長として核廃絶へ踏み込んだ行動を。2平和市長会議への加盟を。3新座市平和展の充実を。4フットサルコートの設置急げ。
工藤かおる市議
厚生常任委員・副議長工藤かおる市議
生活困窮者に医療費の減免を
Q.生活に困窮する市民が医療にかかる権利を保障するために、医療費の減免制度や生活保護制度、無料低額医療制度などの情報提供ときめ細やかな相談体制を。
A.国保パンフやホームページに医療費減免制度を掲載した。減免基準は作らず個々に対応する。
その他1雑木林の保全を。2郵便投票の簡素化。3学校給食器をアルミから陶器へ。
朝賀ひでよし市議
建設常任委員朝賀ひでよし市議
市の施設の改築・改修を進めよ
Q.市の公共施設の改修・改築方針を細かくデータベース化し、具体的に改修をすすめるべきではないか。
A.データベース化には時間もお金もかかるので来年度、現在の改修・改築方針の見直しをおこなっていきたい。
その他1生徒増で教室が足りない大和田小学校の学区変更の検討は。2栄地域の傷んだ市道の改修をどう進めるのか。
石島よう子市議
厚生常任委員長石島よう子市議
消費生活相談員の待遇改善を
Q.消費者庁関連法の成立で地方消費者行政の強化も求められ、相談員の正規職員化も付帯決議されている。多重債務、架空請求など相談が増加している消費生活相談員の待遇改善をすべき。
A.他市に比べて相談員の待遇は悪くないが国の統一的指針が示されれば考える。
その他1野寺二丁目4番付近の溢水対策を。2「けやきの家」移転後の福祉合同庁舎の利用は。
笠原すすむ市議
総務常任委員笠原すすむ市議
スマートインターチェンジ設置は中止を
Q.関越自動車道の新座料金付近にETC車だけが出入りできるスマートインターチェンジ設置はやめよ。排ガス・騒音などで沿線環境が悪化する。
A.メリット・デメリットをしっかり検証する。設置費用が7億6500万円もかかることもあり、すぐ設置は考えていない。
その他1非正規市職員の待遇改善を。2保育所の新増設が緊急に必要だ。3保育所の正規職員を増やせ。
こじか伸衛市議
文教経済常任委員こじか伸衛市議
公共工事は市内業者に偏りなく発注を
Q.小規模工事登録制度は仕事が激減している業者の救済となっている。業者に見積もり・積算させていることが特定業者への発注偏りの原因ではないのか。
A.発注は26業者から43業者へ広がった。偏りについては業者間の商慣習も考慮して検討する。
その他1来年度の主要施策は。2差押財産もないような滞納者の不納欠損処分は早く。3道路補修工事を計画的に。
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