日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2011.10.23  No.1437
日本共産党新座市委員会
新座小学校を除染
プール堆積土砂から 放射線量 1・878マイクロシーベルトを検出
 「今日の職員会議で校長から『校内から高い放射線量の測定値が出たので土壌を撤去した』との報告があったが、数値などは公表されていません。撤去されたと思われる土壌が敷地内にビニールシートにおおわれて保管されているようだが大丈夫でしょうか。」という相談が新座小の教員から笠原進市議に10月17日夜ありました。

 日本共産党は、翌朝、新座市に「各学校の放射線量測定値をすみやかに公表するよう」申入れました。
 ホームページには、8月30日に44ヵ所を標本調査した陣屋小の結果しか公表されていませんでしたが、10月18日午後には新堀小、野寺小、新座小の測定結果が公表され、市議会議員に調査報告書が送付されました。

 新座市は全小中学校の植え込みなど敷地全体20〜30ケ所を高さ5cmと50cmで測定。市の基準値を「毎時0・246マイクロシーベルト」と定め、これを超える場合は土砂の入替えなどの対策を実施しています。

野寺小では、雨どいの下が0・530

 陣屋小と新堀小は市の基準値を超える値はありませんでしたが、野寺小では、プールそばの小屋の雨どいの下の二ヵ所が0・530と0・266マイクロシーベルトの値が出たため、土壌撤去をおこないました。

 新座小では測定地34ヵ所中、14ヵ所で基準値を超えました。一番高い数値1・878マイクロシーベルトは、プール堆積土砂の廃棄場所。高い数値はいずれも雨どいの下で、3月15日〜20日頃に降った雨に含まれていた放射性物質と想定されます。土壌の撤去後の検査では0・1前後まで低くなっています。
 朝霞市は9月中に全小中学校の調査を実施し、かなり高い数値を測定し除染をおこなっています。

保育園、幼稚園、児童施設も詳細調査を

 日本共産党市議団は9月議会中でも「全校調査を急げ。学校だけでなく、保育園や幼稚園もおこなえ」と提案してきましたが、この結果を受け、改めて全小中学校、保育園、幼稚園、児童施設、公園などの詳細調査の実施、給食食材の調査などを申入れました。
経産省OBが5代続けて天下り
塩川衆院議員が「朝ズバッ」に出演
 TBSテレビ「みのもんたの朝ズバッ(10月7日)で、経産省と電力業界との癒着を批判した塩川衆院議員の国会追及が紹介された。
 「原発推進の財団法人『電源地域振興センター』理事長は、5代続けて経産省OBの″指定席″になっている。天下り法人に流れる東電の資金。一日も旱い賠償を望む被災者にとって、この事実はどう映るのか」と提起。
 司会のみのさんは、「お金が足りないから電気料金を上げようじゃないかと言っている。まずこっちをカットしなくちゃいけない」と強調。番組に出演した岸博幸慶大教授は「民主党はこの2年間で結果的に官僚側に妥協してしまった」と、官僚の天下りを放置している政権を批判。「徹底的にメスを入れないとダメだ」と皆さんから声があがった。

日本共産党 塩川てつや衆議院議員
〜闘魂注入!ラブ注入!〜
”第8回にいざふれあいピック”盛大に
 10月16日、新座市民総合体育館で「第8回にいざふれあいピック」が開催され、市内の障がい者の皆さんとご家族、施設職員らが元気に参加しました。
 けやきの家、くるみの木、こぶしの森、さわらび、ゆめさくら、アイズ、ふらっと、スワン工舎新座の皆さんが、団体ごとに音楽や振付を決めて入場行進。手拍子が響き渡りました。
 最後の施設対抗のチャレンジリレーは練習してきたこともあって大変盛り上がり、今年は、スワン工舎新座が優勝しました。
 全員が、テーマの〜闘魂注入!ラブ注入!〜に恥じない大活躍。障がい者を守る会やたくさんのボランティアの方々が運動会を支えました。
 共産党から笠原すすむ、こじか伸衛、小野だいすけ議員らが参加して皆さんと交流しました。
地元野菜をもっと学校給食に
コーディーネーターの配置を要求
小鹿伸衛議員
小鹿伸衛議員

 小鹿伸衛議員は9月議会で、「新座特産の人参が学校給食で使用されていない学校が5校、小松菜が7校もある。周辺に農家が少ない学校もあり、地元野菜を取り入れるために、農家と連携し、句の野菜を紹介したりするコーディーネーターの配置を」と提案しました。

 市長は、「直売所二ヵ所のほか、70か所を超える庭先販売所や、レジャー農園など積極的に進めでいる」
 教育長は「市内23校は農家と契約し、ニンジン、ネギ、小松菜、キャベツ、ジャガイモ等を給食に使用しています」と答弁しました。
 小鹿議員は「新任の栄養士さんは、農家が積極的に作っている野菜の情報が分からなかったり、学校の近くに農家が少ない場合は契約できない場合があるのでは」と質問。

 市長は「学校と農家との連携のためにコーディネーターが必要かも知れないので検討してみたい」
 教育長も「農産物直売組合と契約している学校は、野菜の融通が利くが、一軒の農家と契約している場合は、その農家が作っていないものは入らないという不具合がある。融通できるシステムを充実させ、さらに地産・地消を進めたい」と答弁しました。

原発なくし自然と共に生きよう
第37回母親大会
 10月16日、野火止公民館で「第37回母親大会」が開催され約350人が参加しました。
 詩人のアーサービナード氏は記念講演で、「原爆と原子力発電は構造上変わらない。アイゼンハワー大統領が語った”原子力の平和利用”が噴飯ものの死語でなく平然と今でも語られている。被爆国日本に原発を受け入れさせるにはどうするか。官僚、学者、財界、ゼネコンを抱き込むアメリカの壮大な戦略に大人が騙された。大人が責任を持って原発をなくし、子どもたちに自然とともに生きるシンプルな生き方を」と研ぎ澄まされた見事な日本語で熱弁をふるい、拍手が鳴りやまない感動を与えました。
 共産党市議団から小鹿、工藤、石島市議らも参加しました。
ますます疑問深まる”地下鉄12号線延伸”
 市長は、地下鉄12号線を新座市まで延伸するため、仮称・新座南部駅(馬場)周辺に、大学の誘致や水族館建設など「新たなまちづくり構想」を議会に示し、延伸促進期成同盟も23日発足します。現在、大泉まで来ている12号線をどこまで延伸するのか、運輸省の答申がでる平成27年までに、気運を高めるものです。
 地下鉄の延伸について調査・研究をする市議会の「都市高速鉄道12号線特別委員会」は、新駅開設に伴う駅周辺のまちづくりをテーマに、茨城県つくば市等を10月13日に視察。私と小野市議も参加しました。

 一つは、つくば市の「つくばみどりの里」地区の土地区画整理事業。計画人口約2万人、面積約293ヘクタール、事業費は約552億円。しかし、62ヘクタールの保留地で処分ができたのは10%程度で施行期間内までの完了が危ぶまれる状況でした。
 もう一つは、つくばみらい市の「みらい平」地区の区画整理事業。駅周辺の面積約275ヘクタールを整備し、事業費は約760億円です。
 二つの地区とも19年〜25年という長い事業期間で、多額の財源を投入してきているのに、景気動向が悪く、整備した土地の売れ行きも芳しくない状況で、こうした開発にますます疑問が沸いた視察でした。

(記・朝賀市議)
シルバーパワー全開
 全日本年金者組合新座支部(支部長・斉藤セツさん)は、10月16日、市民会館で結成20周年の祝賀会を開きました。森田市議会議長をはじめ、各界から多数がお祝いにかけつけ盛況でした。

 笠原進市議団長は挨拶で「91年に21名で結成した年金者組合が20年間で組合員を10倍以上の260名に増やし、市内の民主勢力の中軸になっている。議会にも多くの請願・陳情を提出し、3年前の『最低保障年金の実現を求める陳情』は全会一致で採択され、新座市議会として意見書を政府に送付した。野田内閣が年金支給を68歳〜70歳に改悪しようとしている時、年金者組合の果たす役割はますます大きくなっている」と激励しました。
 第二部では、組合員が歌、踊りなどを次々披露し、楽しい一日となりました。
← 前号  |  インデックス  |  次号 →