日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.9.14  No.1583
日本共産党新座市委員会
ガン検診無料化で受診者が増える
 新座市は昨年度から、すべてのガン検診を無料化して受診しやすくしました。
 決算資料によると、胃ガン2122人増、肺ガン2247人増、大腸ガン2319人増など受診者が増加したことが分かりました。
 「ガン検診の無料化で、疾病の早期発見、早期治療を」と医療生協や市民団体が市に要望。共産党市議団も予算要望などで繰り返し要求してきました。
 市は、ガン検診と特定健査との合同健診など受診者を増やすために努力しています。
ガン検診、特定健査の受診状況(2013年決算資料)
首相のトップセールス 訪中韓いまだなし
安倍首相がこれまでに訪問した国
 安倍首相は就任以来、地球儀を俯瞰する外交」を掲げ、訪問国は既に49ケ国。歴代政権で最多となりました。
 目立つのは三菱重工など大企業幹部を多数ひき連れての日本企業製品の「トップセールス」原発や武器の売リ込みも目立ちます。スリランカでも「シーレーン防衛」で自衛隊との連携や巡視船供与を検討。「地球儀を俯瞰する」と言いながら近隣の中国、韓国への訪問はいまだに実現できず「ドーナツ外交」との指摘も。 11月北京で開催されるAPEC首脳会議で習近平主席との会談が実現するかも未知数です。
市役所の職員数
新座市は最も少ない方 埼玉県内
 笠原進市議は決算審査の中で、「新座市の職員数は他市と比べて非常に少ない。他市並みに改善すべきだ。人件費の割合が低い方が良いわけではない。適正な数の職員がいなければ、きちんとした市民サービスができない」と質しました。

 笠原市議が要求した資料によると、職員人件費は埼玉県内40市中、下から2番か3番目に低くなっています。(下表)

55歳からの給与カットやめよ

 また、「55歳以上は手当を1・5%カットされている。期末・勤勉手当等のカットは職員には痛手だ。定年後の再任用職員の給与も国基準や他市より低い。改善すべきだ」と提案しました。55歳以上のカットは県内3分の2の市では実施していません。(下表)
 市長は、「以前は職員削減計画を立て減らしてきたが、今は適正になるよう努力している。55歳以上のカットは改善に向け検討する。再任用職員の給与も職員組合と協議する」と答えました。
〈55歳からの給与カット〉、〈職員人件費の割合〉
ふれあいの家 月4回まで使用可能に
10月1日から
 決算審査の中で共産党は、市民のサークルや懇談などに使用されている『ふれあいの家』の利用者が年々減り続けている事を取り上げ、「月に二回しか利用できないので使いづらいという声があるが」と質問。

 市は「近くに無料で使える集会所が出来たことも原因だが、10月1日から要綱を改正して月に4回使用できるようにします」と答えました。
重度心身障がい者医療費 65歳以上を有料に
「制度改悪」に自民、公明、民主系県議が賛成
 重度心身障がい者医療費支給が改悪されようとしています。現在は重度障がい者の医療費は無料です。(県と市が半分ずつ負担)

 ところが、埼玉県は来年1月から65歳を過ぎてから重度障がい者になった方をこの制度から外すことを自民、公明、民主系の県議たちの賛成多数で決めました。
 新座市は「県の負担分まで市が負担するのは財政上大変」として9月議会に改悪の条例案を提出しています。

 65歳以上で重度障がい者になる方は「人工透析の方が多く、脳梗塞や脳卒中なども原因」で、「人数は2011年度は192人、12年度は201人、13年度が198人」と市は答えました。
 市は「障がい者は65歳から後期高齢者医療制度に入れる」と言いますが、医療費は1割か3割負担で、無料ではありません。
 高齢になってから障がい者になる方の医療費負担の増加に日本共産党は反対します。
医療費無料に 精神障がい者1級のみ
 精神障がい者1級の方の医療費を無料とする条例が9月議会に提案されました。
 これは精神障がい者や保護者、関係者の長年の運動がやっと実ったものです。
 しかし、身体障がい者の場合1級〜3級まで医療費無料なのに、精神障がい者は1級のみで(市内では125人)、2級(749人)の方は適用されず、改善は極めて不充分です。
 精神障がいの方は就労などが難しく、生活に困窮する方が多く、医療費無料化拡充にむけ、共産党も引き続き頑張ります。
住民票一枚当たり1万1610円
「自動交付機」の費用対効果
 2013年度決算審査の中で、市役所とほっとぷらざ2ヵ所に設置されている住民票などの自動交付機の活用状況を質問。昨年度の住民票、印鑑登録証の発行枚数は1222通で、自動交付機の保守委託料などと換算すると一枚当たりの発行経費は1万1610円だと分かりました。
 声高に導入を叫んだ市議たちの見識が問われます。
新座市の高齢化率23%に
 新座市の65歳以上(3万7259人)の総人口に占める割合は23%です。団塊の世代が多く、これからさらに高齢化が進みます。
 75歳以上の方は1万5037人、ひとり暮らし高齢者は4254人と増え続けています。

 安倍政権の医療や介護の改悪に抗して、福祉施策の充実を求めていきましょう。
↓ ※ 表をクリックすると拡大表示します!
各生活圏域の高齢者人口・高齢化率 平成26年3月31日現在
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