日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2015.2.22  No.1605
日本共産党新座市委員会
大型事業推進でなく市民の暮らしを守れ
3月予算議会はじまる
 2月19日から新座市議会第一回定例会が始まりました。3月20日までの会期です(日程は下の通り)
 市長提出議案は条例22件、予算14件、道路認定2件です。
 条例は1いじめ問題再調査委員会の設置条例、2いじめ問題対策審議会の設置条例、3観光都市にいざビジョン等審議会の設置条例、4子ども子育て支援新制度への移行に伴う保育料徴収条例の改定、5介護保険料の値上げ、6新座市民会館に指定管理者制度導入のための条例などです。
 介護保険料(第6期)は、現行(第5期)の月額4043円(年額48516円)を、月額4464円(年額53570円)に約10%値上げするものです。
 一般会計の補正予算額は約2億800万円増額です。がん検診の受診者が増え約5万6千人となるため約6千万円を増額しました。
 新座市国民健康保険特別会計は約2億4870万円と大きく減額しました。1保険給付費(医療費)が見込みを下回るため約1億7千万円の減額。2人間ドック、特定健診の受診者がともに見込を下回るため、約5千万円減額したのが要因です。

 2015年度の一般会計当初予算は454億4000万円で前年度比12億9500万円の減です。1都市高速鉄道12号線延伸、2大和田二、三丁目地区土地区画整理事業、3新庁舎建設の3つを最重点事業として推進するとしています。
 日本共産党市議団は市民の暮らしが大変な今「大型事業推進ではなく暮らしを守り、福祉、教育を重視する市政に」と論戦して頑張ります。予算の概要や問題点などは次号でお知らせします。
3月議会日程
特養5割が赤字に 介護報酬減の影響大
全国老人福祉施設協議会の石川憲会長が批判
全国老人福祉施設協議会の石川憲会長が批判

 全国老人福祉施設協議会は厚労省で会見し、「介護報酬引き下げで特養の5割近<が赤字になる」との試算を発表しました。試算は平均定員73.1人の特養で要介護5の入所者を想定。一施設当たり年間1511万円の減収は介護職員4人分に匹敵します。石川憲会長は、「人件費が6割をこえる特養では、報酬減がサービスの質と量の低下、利用者の不利益になると危惧している」「これから介護業界に入る人たちの意欲をそぎ人材確保が一段と厳しくなる」と述べました。

(2/14付赤旗)

これでいいのか埼玉県政 No.4
水余り・水害に役立たず 八ツ場ダムに4600億円
石島陽子議員
石島陽子議員

 埼玉県議会では、福祉切り捨てをすすめる一方で、八ッ場ダム建設など無駄な大型開発を進めています。

 八ッ場ダムは調査開始から62年経ち、完成予定は2019年。建設費は当初の総額2110億円から、4600億円へと2倍以上に膨らみました。
 ところが、埼玉県の給水実績は2002年をピークに年々減り続けています。国上交通省も「カスリーン台風のような雨には治水効果は期待できない」とし、地滑りの危険性も指摘されるなど、「治水上も利水上もダム建設の根拠が失われている」として、日本共産党は建設中止を一貫して求めてきました。今後の県負担は、基金なども加えると132億円を大幅に超える見通しです。

 さらに、国は1茨城県の霞ケ浦導水事業の再開を決定し、2栃木県の思川開発事業を再開する動きを始めています。2つの事業の埼玉県負担は、今後164億円と見込まれています。

日本共産党県議団は、大型開発ではなく、公営住宅や公園、歩道の整備、生活道路の安全対策など生活に密着した公共事業への転換を求めて奮闘しています。

(記・石島よう子)

1霞ケ浦導水事業・・那珂川、霞ケ浦、利根川をつなぐ地下トンネル建設し水のやり取りをして流城全体で水質浄化と都市用水の開発をする。
2思川開発事業・・思川上流にダム建設し思川支川の黒川と大芦川をトンネル導水路で結んで水資源開発を行う。
「民主教育を語る会」若者を戦場に送るな!シンポ
講師 半田滋氏(東京新聞編集委員)
 2月11日ふるさと新座館で、「憲法9条を守りぬき、再び若者を戦場に送らせないために」とするシンポジウムが行われました。開催したのは、朝霞・和光・新座・志木の4市の民主教育を進める会です。
 開会のあいさつで、大森敬蔵氏(新座民主教育を進める会代表委員)は、「戦後まもなくから『教え子を再び牧場に送るな』と長く運動をしてきたが、戦後70年を迎える今、『若者を戦場へ送るな』と叫ぶ日が来るとは思わなかった。みなさんと力を合わせてがんばりたい」と語りました。
 半田滋氏(東京新聞編集委員・論説委員)は、「日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊」と題した講演で、90分近く熱弁をふるいました。

人質殺害について

 初めに、「イスラム国」による湯川さん・後藤さんの人質殺害事件を取り上げ、日本政府は8月・10月に拘束された事を把握し、官邸に情報連絡室を、ヨルダン大使館に現地対策本部を設置したが、その後人員強化などの対策をしなかったこと、安倍首相が繰り返し、「イスラム国」への空爆への理解を表明したこと、パレスチナヘの残虐行為を繰り返し、イスラム教徒を敵に回しているイスラエルを訪問したことなどを話し、安倍首相と政府の行為の検証が必要だと語りました。「『邦人救出』の名目で自衛隊の出動が可能」とまで言うのをみて、「後藤さん等の事件をバネにして安倍はやりたいことをしようとしている。本当に人命第一だったのか疑問だ。」との見方もできると語りました。
 「武器輸出問題でも、ODA支援でも従来の政府が「できない」としてきたことを閣議決定で次々と変えている。独裁のようなものだ」と語りました。

安倍が狙う戦争する国

 また、昨年の与党協議で、集団的自衛権の15の事例をあげているが、いずれもありもしないこと、技術的にできないことを議論していると批判。「武力攻撃を受けている米艦艇の防護」を例にあげ、艦艇を防護できるのはイージス艦しかないが、日本には6隻しか保持していない。アメリカは84隻持ち、そのうち10隻が横須賀にいる。現実的でないことを議論し、集団的自衛権の行使に持っていこうとしていると語りました。
 「安倍政権が続けば続くほど日本は戦争をする可能性が高まる。それは、憲法9条を空文化することにより自衛隊が内外で武力行使する道筋がつけられるから。」と述べる半田氏の講演は非常に説得力がありました。
 続いて坂本茂氏(練馬平和委員会)が、練馬・朝霞駐屯地の自衛隊の実態をつぶさに調査してきたことを報告し、都立田無工業高校生が朝霞駐屯地で3日間の体験学習をしている事を語り、高校生をリクルートする自衛隊に協力する東京都の教育行政を批判しました。

(記・笠原進市議)
「民主教育を語る会」に参加して 中学校教員 久米さん
 
 半田さんの講演を聴きました。安倍首相は、戦争のできる国づくりを着々と進めている事がわかりました。ありもしない事態を勝手に想定して、「その事態に対応するためには法整備が必要だ」と、国会で成立させることを企てている・・・恐ろしいことだと思いました。
 戦争は、最大の暴力です。私は、人として暴力を許すことはできません。学校でも、「何かあっても暴力は絶対にいけない。話し合って解決することが大切。」と話しています。戦後70年他国との争いごとを「暴力によって解決する国」に変える事があってはいけません。
第15回 脱原発にいざウォーキング
参加者と一緒にコールする石島さん
参加者と一緒にコールする石島さん

 2月15日脱原発ウォーキングが開催されました。市民と会派を超えた市議でつくる脱原発にいざ市民の会が偶数月の第3日曜日に行っています。今回で、15回目を数えるウォーキングには81名が参加しました。
 集会では、ジョニーHさんが替え歌を披露してくれました。ジョニーさんに元気をもらって、寒い中でしたが、参加者は「原発いらない」「再稼働反対」「川内原発再稼働反対」「大間原発建設反対」「子どもを守れ」など元気にシュプレッヒコールをあげていました。
 日本共産党からは、石島よう子さんもウォーキングに参加。石島さんは一回目から休まず参加しています。沿道に手を振りながら参加者とともににシュプレッヒコールをあげました。ウォーキング終了後の交流会には、22名が参加。「このウォーキングには、市長も応援のメッセージを寄せている。チラシもよくできていて新座から学びたい」など初めて参加した方から感想が寄せられました。

(記・小野だいすけ)

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