日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2017.8.6  No.1728
日本共産党新座市委員会
支援員(指導員)たちは11時間労働
夏休みの放課後児童保育室を視察して
福祉の里に行くよ。上履き持ってきた?
福祉の里に行くよ。上履き持ってきた?

 小学校17校の共働き家庭の児童を預かる放課後児童保育室は、計2000人近い児童を預かり、施設の老朽化と狭さ、支援員不足が大きな問題となっています。

 夏休み中だけのいわゆる「夏の子」も入所するため、各保育室とも子どもたちは普段の1・2倍。夏休み中は預かる時間が朝8時から夜7時までの11時間労働。普段から1名〜2名不足している支援員さんは大変な労働です。共産党市議団は手分けして4つの保育室の様子を見に行きました。

「座る時間もありません」支援員さんの話を聞く芦野市議
「座る時間もありません」支援員さんの話を聞く芦野市議

 「いつも77人だが今日は50人と少なめ。昨日の雷でエアコンが壊れ蒸し風呂のようだった」「昼食時はテーブルが足りず床にお弁当を置いて食べている」「夏休み用に図工室を開けてもらったが職員が配置できないので、結局一つの部屋で子どもをみている」「話が聞けない子が増えている」など現状の大変さを支援員さんから聞きました。
 また、「手洗い場が一つしかないので行列」「エアコンの効きが悪い」など施設的にも改善が必要なことが分かりました。

 「子どもにけがをさせると親御さんが仕事を休まなくてはならないので安全第一に。また単に人が増えればいいのではなく信頼関係を築くまで時間がかかる子どももいるのできちんと職員を配置してほしい」とのご意見が印象に残りました。

北朝鮮の無法にどう立ち向かうか
 核兵器開発とミサイル発射を繰り返す北朝鮮。この無法にどう立ち向かうか。

 米軍準機関紙「星条旗」は一面で「有効な選択肢はわずかしかない」と掲載(7日付)した。米軍は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射の翌日、対抗するミサイル発射訓練も実施している。

 「しかし専門家たちが指摘するのは軍事衝突はどちらの側にも破綻をもたらすということだ」と述べる。

 さらに、クリントン政権時に国防長官を務めたペリー氏らは、トランプ米大統領に「対話は北朝鮮への譲歩でも核保有を認めることでもない。核による破滅を避けるために必要なステップだ」と書簡を送った。ペリー氏らが真剣に心配しているのは計算違いや誤解で戦争が始まりそれが核使用につながる危険だ。危機をあおるばかりの安倍政権は世界の流れと逆流し哀れだ。

(7.27 赤旗)
みんなの声
「週1回、健康体操を集会所で」など
――「新座市日常生活圏域ニーズ調査結果」から
 新座市高齢者福祉計画・介護保険事業計画第7期計画の策定のため、65歳以上で要介護1〜5の認定を受けていない3万4902人を対象に市が実施した生活状況などの調査結果から、「介護予防について」のご意見を一部掲載します。
夏休み中、小学校校庭で早朝ラジオ体操を企画してほしい。
健康増進のために温水プールを総合体育館に併設することを希望します。
自費でスポーツジムに通い、健康維持、介護予防をしているので、費用を補助するか介護保険料を減額してほしいです。(同様のご意見多数)
徒歩で行けるぐらいの近くで、週1回くらい健康体操のできるよう希望します。(集会所、公民館で)(多数)
「にいバス」は重要な高齢者の足ですので本数を増やしてもらいたい。(多数)
79歳の今まで、介護保険のお世話にならずに参りました。できればご褒美に、どこの病院でも使えるマッサージ券が頂けたら嬉しいです。(同意見、多数)
他市の友人は、バス、地下鉄、公共施設などの無料・割引サービスがあり、一緒に出掛ける時、埼玉県(新座市)ではなぜないのか?と思う。気軽に外出できるようやってほしい。(同意見、多数)
要支援1ですが、手すり、お風呂場を直して頂きありがたかったです。
池田1〜2丁目には「にいバス」が不通で老人福祉センターに利用できず困っています。度たびタクシーのお世話になっています。
「元気アップ広場」体操を近くの集会所でできるようにして下さい。(同意見多数)
介護保険サービスを受けていない75歳以上の人は、3年に1回落語の招待券や グルメ券とか、楽しめるプレゼントがあると健康に頑張る張り合いもあるし、外に出るチャンスもできていいかなと思います。(同意見、多数)
やっと静かに眠れます 路面舗装を改修
きれいに県道を舗装
きれいに県道を舗装

 県道保谷志木線の畑中公民館通り交差点付近の市民から「バスや車の振動で家が揺れ地震かと思う」「二階に寝ているが目が覚める」等の苦情がありました。

 県道のため朝霞県土整備事務所に昨年から改修を依頼し、やっときれいに路面舗装されました。「おかげでぐっすり眠れます」と喜びの声が寄せられました。

耳寄りニュース参加しませんか?
8月18日(金)10:30〜と13:30〜
大和田2・3 文化財遺跡見学会

8月20日(日)18:30〜
三軒屋公園 脱原発ウォーキング

8月27日(日)10:30〜
公聴会(新座市高齢者福祉計画介護保険事業計画)
東1丁目バス待機場、いよいよ供用開始
『バス待機場を考える会が現地調査』
 私たち『バス待機場を考える会』ではバス待機場建設計画について、昨年の3月から取り組んできました。建設された場所は小中学生約400人が通る通学路で、幼稚園、保育園などもあり、買い物や病院通いの方など、子どもからお年寄りまで往来が激しい生活道路です。

 以前この交差点で人身事故も発生しており、これからも交通事故や渋滞が心配される場所であることから、市民の安心、安全を守る立場で『バス待機場は安全な場所に』と、昨年5月19日には市と懇談を行いました。

 その後、市民の皆さんのご協力もいただき、代替地を探してほしい、住民説明会を開催してほしいなどの要望についての署名(1511筆)を集め10月20日には市長との懇談も行いました。
 12月議会では5会派の市議の皆さんが質問に立ち、12月18日には市主催の住民説明会が開催される運びとなりました。(約130名の参加)

 私たちは今年に入ってからも市との懇談を行い、市と西武バスに働きかけ、(1)午前8時30分まではバスの出入りはしない(当初8時までの予定だった)(2)バスが出入りする1日あたりの回数を30回から19回に減らす、という回答を得ることができました。
 8月1日、いよいよバス待機場の稼働が始まりました。
『バス待機場を考える会が現地調査』

 この間、考える会では市長あての163通の市民の手紙も届けてきました。今後も市民皆さんの声を届け、バスの誘導員、交通指導員の増員などの安全対策とともに、安心安全の地域づくりに粘り強く力をつくしてまいります。

 皆様のご協力をお願いいたします。

(バス待機場を考える会代表 箕輪愛子)

第59回自治体学校(in千葉)分科会参加報告
学校、保育園、図書館、体育館など
公共施設の民営化は「待った!」
 安倍政権は、公共施設の老朽化、人口減少、財政逼迫の3つを理由に、街の中心部に施設や人を集約させるコンパクトシティー化と公共施設統廃合を推進。起債や交付税措置を有利につけて誘導しています。
 全市町村は「施設総合管理計画」の策定を義務付けられていますが、公共施設の約4割は学校や図書館、公民館など教育関係の施設です。

 講師の森裕之(立命館大学)氏は、「学校や保育所、文化施設、体育館などは単なる『ハコモノ』ではなく地域コミュニティーに溶け込んだ共同生活の場である。施設の統廃合は市が正確な情報公開を進め住民との対話で進めるべき」と講義されました。
 また「複合施設や学校給食に民営化・PFI導入は、民間資本の利潤が委託料に含まれるため、将来的に市の支出は増える」「学校や保育園が一つ無くなるのは地域の文化が一つ消える」との報告にハッとしました。

 レポートでは、山田デンキを改装した「大型こども館」に保育園7つ、幼稚園2つを統合する突然の計画に、住民投票で対抗し、とうとう市長を選挙で変えてしまった阪南市など、興味深い報告がありました。

 新しく施設の長寿命化にも財政措置もとられたそうなので、学んだことを新座市でも生かしていきたいと思います。

(記・工藤かおる市議)
習うより慣れろの市町村財政分析
対話型の広報へ
 講師の石山雄貴氏はニセコ町の広報を例に、いま、自治体の広報は曲がり角に来ており、「一方通行のお知らせ型」から「対話型」の広報へ変わりつつある、市民と一緒に考えてもらうような市民編集スタッフの要素が必要だと強調されています。

市の財政の見方
 一番身近な広報に、予算、決算のあらましなど知りたい情報が載っているか、注目することが重要です。
 自治体の会計は大きく分けて「一般会計」と「特別会計」があります。また「普通会計」「公営事業会計」といった別の分類の仕方もあります。総務省のホームページで入手できる「決算カード」にはその自治体の財政に関する情報がとりまとめられています。
 講師の、大和田一紘氏の進行で、実際の決算カードを見ながら「分析用紙」に記入する作業を行い、財政の流れや見方を学びました。

市民の手づくり財政白書
習うより慣れろの市町村財政分析

 大阪府守口市では、『守口市民財政白書』を市民が作成しています。月1度の勉強会から始まり、取材を重ねて書き上げました。「市民目線」から、さらに「中学生目線」で徹底的にわかりやすい記述、きれいなビジュアルでメディアでも紹介され大きな反響を呼んだそうです。
 市の財政は金額の単位も大きく複雑ですが、よく見てみると、市が何を大切に考えていてどういう状況にあるのか、様々なことが見えてきます。数字の後ろにある、地域の特性や市の財政のあり方など、深く読み取れるような力をつけたいと思いました。

(記・辻みき市議)

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