日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.11.20  No.1140
日本共産党新座市委員会
8年後に市職員は500人に?
ねらわれる 保育園、障害者施設、図書館の民間委託
 「第四次新座市行財政改革大綱」(素案)は「小さな市役所を目指します」として、大幅な職員削減を計画しています。

新座市の職員数(911人)は多くない

 実施目標として「平成17年4月1日現在の職員数911人を平成22年4月1日に801人にする。(110人、約12・1%の減。)」とし、現在でも同規模市と比べてかなり少ない職員数をさらに5年間で110人減らそうというのです。

 ところが、職員定数検討委員会の議事録によると、須田市長から「平成25年度の時点で約500人にまで減らすよう指示された」として、もっと大幅な削減案を示しています。議論の中で「出先機関の運営は全面委託化を検討し行政ボランティア協力員による市政への参画を推進すべき」との発言も見られます。指定管理者制度を積極的に導入して公共施設の民間委託を進め職員を大幅に削減しようという計画です。

福祉と教育施設をヤリ玉に

 来年4月から老人福祉センターと放課後児童保育室は指定管理者制度に移行しますが、さらに、市営墓園、総合体育館、児童センター、保育園をはじめ、障害児施設のみどり学園、わかば学園、こぶしの森、福祉の里、さらに、図書館、歴史民俗資料館、ほっとぷらざ、市民会館など、ほとんどの出先機関・施設を民間委託にする計画です。

求められる職員の専門性と継続性

 乳児や障害児者の成長・発達を図る福祉施設は、職員や保護者、行政が緊密に連携しあい、職員の専門性や継続性が要求されます。

 また、図書館は無料の原則や蔵書の蓄積など、継続的な図書サービス確保の点から民間委託は本質的になじまないものです。

 市はこのような福祉、教育施設の委託で職員削減を次のように試算しています。

 福祉健康部は5年間で45人削減。主な削減予定は1平成19年度、児童センター(4人)、福祉の里老人デイサービスセンター(2人)、訪問看護ステーション(5人)、平成20年度こぶしの森(10人)、平成21年度栄保育園の民間委託(17人)。

 教育委員会は5年間で33人削減の計画。1給食調理員の定年退職と民間委託(14人)、2平成20年度、ほっとぷらざが指定管理者に移行(5人)、図書館の業務委託による(5人)などです。

「小さな政府」と言いながら、国家公務員の4割は自衛隊、防衛庁

 小泉自公内閣は「小さな政府」といって、大幅な公務員削減を計画しています。

 しかし、国家公務員の4割を占める防衛庁、自衛隊は「聖域」にされる一方、労働基準監督職員や消防士、教員、保育士など、市民生活に無くてはならない部署は不足している状態です。

低賃金と、不安定雇用がつきものの民間委託

 新座市でも国そっくりに「小さな市役所を目指します」などといって、老人デイサービスセンター、栄保育園、障害児施設などの福祉施設が一番初めに狙われているのは許せません。指定管理者制度や民間委託は経費削減が狙いですから、働く人の低賃金化、短期雇用がつきもの。しわ寄せは結局、高齢者や障害者に及ぶのではないでしょうか。

 こんな「行政改革」を市民は望んでいるでしょうか。日本共産党は「公務員攻撃は民間労働者の雇用をいっそう悪化させ、福祉サービス切り下げの口実に使われている。先進資本主義国中、日本の公務員数は最下位にすぎない」と厳しく批判しています。
 
OECD加盟国・人口1000人中の公務員数

フランス 96人
アメリカ 80人
イギリス 73人
日本   35人

(資料・・総務省)
にぎやかに収穫祭
知事賞は西分の田中さん親子に
 「天高く、馬肥ゆる秋」秋晴れの13日新座市の収穫祭が16000人の市民が参加するにぎわいの中で開催されました。

 地下駐車場には494点もの農家の丹精込めてつくられたサトイモ、大根、ほうれん草、ブロッコリーなどが並べられ品評会。

 知事賞を射止めたのはブロッコリーと大根の2点を出品した西分の田中悦子さん、広之さん親子でした。駐車場では各農業団体が、つきたて餅のサービスやコーヒー、甘酒の無料サービスと朝取りの大根、ほうれん草などの格安販売が行われ、輪投げやゴルフなどに興じる市民の笑いの輪が溢れました。

 平林寺の紅葉狩りの帰りに寄る人々もいて大変な賑わいでした。

(小鹿市議記)
雨水排水改善計画を半年前倒しに
9月4日の集中豪雨を受けて
 11月9日、建設常任委員会が開かれ、9月4日の集中豪雨の被害を受け田子山雨水排水共同施設工事(志木、朝霞、新座)について部長報告がありました。

 集中豪雨は朝霞市、志木市で床上浸水70棟(72世帯)、床下浸水66棟(68世帯)の被害があり、10月26日に両市の部長が来庁して「排水共同施設の改善工事を繰り上げて進めたい」と申し入れがあり新座も同意したとのことでした。

 新座市の野火止8丁目、東全域、東北2丁目の計37ヘクタールの雨水が志木市の谷津地区(今回の被害地域)に流れ込む仕組みになっています。改善計画は高台の新座市の雨水は圧送管方式で直接新河岸川に流す、低い谷津地域の雨水はポンプの動力で新河岸川に押し出し溢水を防ぐ二系列の管を作るというものです。

 すでに今年から3ヵ年計画で総事業費7億3269万円の改善計画があり、新座市負担分はその約22%。今年は基本設計、来年度実施計画の予定でしたが、予定を半年繰り上げて再来年19年度の雨季前に事業を完成させたいというもの。実施設計の新座市負担分は143万円でした。
「ここは産業道路じゃないんです」
大型車の往来に住民が悲鳴
 日本共産党畑中馬場支部と後援会の7人は、11月7日早朝7時から9時まで畑中二丁目、馬場二丁目地域で交通量調査をおこないました。

 現地は畑中公民館通りから千代田橋を渡り国道254に抜ける道。周辺の住民から「朝晩、大型車などの交通が激しく、接触事故寸前の場面も頻繁なため、安全対策をしてほしい」との要望があったためです。

 乗用車1423台、ミキサー車やトラック等の大型車190台、自転車バイクが213台、小学生など歩行者が249人という結果でした。

 1国道への抜け道になっているので想像以上に交通量が多い。2通学路の部分にグリーンベルトが引かれていない。3大型車が道路を使ってUターンしたり、路上駐車など我がもの顔で道路が使われ、大型車規制が必要なことなどが分かりました。

 党は関係機関へ要請することにしています。
市民参画の自主講座が大切
公民館運営審議会が活発に議論
 公民館運営審議会が15日に開かれ、来年度の公民館事業等について話し合われました。

 8館から出席した各委員は「予算削減の中で内容を充実できるのか」「外から講師を呼ぶのは無理ではないか」「市民が準備の企画段階から参加する市民参画の講座は大切。お金をかけずにいいものを作っていきたい」などの意見が交わされました。

 また市の「行革」で「社会教育指導員を9人から4人に減員する。公民館の管理業務委託を公社からシルバーに変更し経費を安くする」ということが教育長挨拶の中にあり、それをめぐっても活発な意見がありました。

 社会教育指導員を経験した委員からは「指導員は講座の企画だけでなく職員の一人として地域の人の顔がわかり、出会った人とのつながりを生かして学習の拠点作りをする人です」と理解を深め、減員には不安の声も上がりました。

 生涯学習課が提案した「公民館里親制度」については、「公民館の清掃や美化を、公民館有料化の後に言っても名乗り出る人がいるだろうか」「利用者懇談会で話しあって各館独自に取り組んではどうか」という意見が多勢でした。

 委員たちは、「貸し館」的な公民館に後退するのを危惧し、「公民館の予算をこれ以上削らないでほしい」という意見が強く、市民の学習意欲に応えた事業をと熱心に議論。教育委員会がこの熱意に応えることが必要です

(傍聴記・工藤市議)
日本共産党 栄・池田後援会が第6回『手作り文化祭』
60余名が150点を出品
 当後援会恒例の「手作り文化祭」。「文化こそが平和の礎」との願いを込めて今年も開催し、沢山の地域の方々が訪れ秋の一日を楽しみました。

 5月末に後援会が企画した秩父事件「草の乱」の歴史探訪の感動を写真や絵、句に切り取る方、戦後60年を自分の人生と重ね合わせた短歌や俳句などがとくに目につきました。

 人気の高いパッチワークも不況で材料節約を反映してか(?)今年は実用的なモチーフに変わった感じ。身の回りにある枝木の隅々まで鋸とナイフ刻み、自在につなぎ合わせた心憎いぱかりのアイディアに溢れた見事な木工品。自宅に電気用の窯を用意して焼いたという玄人肌の陶器の数々など見ごたえのある逸品でした。

 毎年欠かさず出品の小・中学生の年々たくましくなる筆跡を観るにつけ、心身ともに成長していく姿が彷佛として胸を打ちます。また、今年は当地域以外の後援会会員の出品も目立ち、我が文化祭のファン層の裾野の広がりを感じました。

 いずれの作品も毎日の暮らしの中から生み出された文字通りの手作り作品。絵画、写真、書をはじめ、短歌・俳句、手芸・工芸品など、出品者が楽しみながら製作に没頭される様子も垣間見られて観る人の心が洗われます。

 なお、今年は恒例の「生け花」「茶」の実演のほか東京保健生協職員の協力で無料「健康チェック」も行い、来場者に大変喜ばれました。出品者の方々はじめご協力いただいた皆さん有難うございました。

(文化祭実行委員会)
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