日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.1.29  No.1149
日本共産党新座市委員会
一人暮らし高齢者の「緊急連絡システム」を有料化?
万一の時の安心 他市は無料・・・新座市は一万円自己負担?
 市の行財政改革で今まで無料だった「一人暮らし高齢者の緊急連絡システム」を来年度から一万円自己負担を求めるという案が示されています。(100人から一万円求め、計100万円増収見込む)

 「緊急連絡システム」とは高齢者宅に設置し、急病や事故などの緊急時にポタンを押すと消防署等に通報され、ただちに救急活動が開始されるというシステムで、一人暮らしの高齢者には大変心強いものとなっています。

 日本共産党は「ある高齢者の方は奥様に先立たれで一人暮らし。脳梗塞をわずらい夜間は特に心細い。このような高齢者にとって緊急ベルがあればどんなに安心か。今後設置に一万円支払うのでは、設置できる方は限られてしまうのではないか」「近隣の朝霞、志木、和光の3市は無料で市民にサービスしている」と追求しました。

 また市は一人暮らし高齢者(低所得者)への電話料補助も廃止する予定です。(75人の基本料金1800円、通話料630円を廃止して222万2千円の増収を見込む)。日本共産党は、「電話料補助は市自らが『対象者も限定されており、社会との断絶を無くすためにも継続すべき』と評価している事業ではないか」と存続を要求しました。

 一人暮らしや低所得者の高齢者にまで負担を強いる行革は到底許せません。住んで良かった。住み続けられる新座市を作るために、不要不急な道路や箱もの建設を中止し、福祉の充実を要求しましょう。
社会教育指導員を各公民館一人配置 市民の声届く
 新座市は「行財政改革大綱」で「小さな市役所を目指す」として職員削減、市民サービスの縮小を打ち出しています。

 日本共産党新座市議団は12月議会で「市民サービスの縮小は許せない」と市長を追及しました。現在、来年度予算の編成作業が進行中ですが、当初計画していた市民サービスカットが中止されるものが判明しましたのでお知らせします。

 「福祉の里老人デイサービス」は9月末で終了とされていました。日本共産党は障害者デイサービスと同様、新座市の東部地域の福祉拠点として福祉の里老人デイサービスの継続を要求。継続することになりました。

 また、公民館などで講座の企画などにあたる「社会教育指導員」は9名を4名に削減される方向でしたが、削減は生涯学習課の1名のみで、公民館、コミセンの8館にはそれぞれ1名が継続して配置されることになりました。(ただし勤務時間は縮小)これも関係者の働きかけと結ぴ、議会で取上げてきたものです。

 日本共産党も参加する「いのちと暮らしを守る実行委員会」は、『市民サービスの切り下げと税・公共料金の値上げに反対する要望署名』をはじめています。大型事業を見直し、市民の暮らしを応援する事業は継続せよ!の声を大きく広げましょう。読者の皆さんのご協力をお願いいたします。
「人間の言葉が戦力に勝つ」
小森陽一氏が記念講演 栄・池田「九条の会」が発足
 21日栄公民館で『栄・池田「九条の会」の結成のつどい』が開かれました。当日はあいにくの雪の中でしたが、「憲法を守ろう」の熱い思いで地域の方々が集まり、「九条の会」事務局長で東大教授の小森陽一氏の請漬に聞き入りました。

 小森氏は多岐にわたって講演されましたが、印象に残った点を3点ふれてみます。

1自民党が昨年発表した「新憲法草案」は現在の憲法9条2項(戦力の放棄と国の交戦権の否定)を削り「自衛軍」を明記した。これまで解釈改憲を重ねイラクに自衛隊を送るところまできたが、それでも武器をもって戦えないのは現憲法9条2項があるからである。これを変えることは自衛隊を軍隊に変え、戦争ができるようにすることと強調しました。

2また憲法を変えようとしているのは「アメリカの圧力」であることがアーミテージ氏の「憲法9条はじゃま」発言などではっきりしてきたこと。

3さらに国連憲章の第51条の「個別的または集団的自衛の固有の権利を害するものではない・・」を根拠にアメリカは世界で戦争をおこなってきたと語り、国連がもっとキチンと監視と制裁をできるようにすることが大事だと述べました。

 最後の方で、憲法を守ることで「人間の言葉が、戦力に勝つことになる」と話されたことが印象に残りました。

 小森氏の講演後に栄・池田「九条の会」の申し合わせ事項が確認され、会が結成されました。

(朝賀市議記)
周辺道路(水道道路、川越街道など)はかえって渋滞に
「2車線から4車線に」保谷朝霞線の変更
新座市で最大の4車線・27メートル道路
 *都市計画道路・保谷朝霞線の道路幅について、これまでの2車線(20m)を「国庫補助を受けて建設するので4車線(27m)に変更したい」という市長報告が12月議会であり、大問題となりました。

 日本共産党は「交通量調査などの詳細を」と要求。19日の建設常任委員会で説明がありました。

 9月議会では、交通量を「1日20000台」とした新座方式で道路幅は2車線で周辺道路の渋滞も緩和されるという調査結果が報告されましたが、その後国から「1日18400台」に訂正を指摘されたため結論は4車線になってしまいました。

 日本共産党は「1将来交通量は大型道路をつくるための基準(道路構造令に近づける)に変更させられている。22車線から4車線にすると、水道道路、練馬所沢線、川越街道、保谷志木線(ひばり方面)、国道254(東京方面)はもっと渋滞する調査結果になっている」と指摘しました。

 国土交通省が誘導する高規格大型道路網の一環で、将来交通量予測を過大に見て車線数を4車線にするもののようです。国、県言いなりの市の姿勢が明らかです。人口が減り、高齢者社会が到来するというのに、約96億円も費やし新座市を横断する大型道路建設は大問題です。

 建設しようとする道路は車道3・25mが2車線ずつ計4車線。両側植樹帯1・5m、自転車歩行者道4メートルずつで計27メートルという新座市で最大の道路です。道路幅が広がることで心配が生じますが関係住民への説明は一切ありません。

保谷朝霞線・・都県境の野寺から保谷志木線(県)産業道路(市施行)まで新設しようとする道路
市は関係住民に説明を

 私の家の前に27メートル道路が建設されると聞いて、19日建設常任委員会の傍聴に行ってきました。

 調布インター(中央高速道路)を降りたトラックが、静かな住宅地と新座第五中の間を昼夜問わず排気ガスを撤き散らし、ゴーゴーと騒音を響かせ、27メートル道路をスピードを上げて通り抜け、産業道路付近にあるクロネコヤマトや佐川急便の集配センターに走りこんで行くことでしょう。

 この道路の建設が4年後の2010年に事業開始、10年後には事業完了と聞いて驚いています。

 「自分の家は27メートル道路になると立ち退くのか」「子どもが大きくなったので改築しようと考えたが・・」「野寺小に向かう通学路が大きな道路で遮断されてしまい、心配・・」「騒音、振動、排気ガスに悩まされ健康や生活が不安・・」などなど住民の不安と心配が広がっています。

 市は国の同意を得るために色々と努力しているが、新しい道路事業に影響のある住民の声を聞かずに事業を進めていることに怒りを覚えます。関係する住民に対して、まず市は早急に事業計画について説明することを強く求めたいと思います。

(野寺4丁目・田島)
 
特養ホームやショートの整備具体化を
日本共産党市議団が「第三期計画」へ意見書
 日本共産党市議団は23日、「新座市高齢者福祉計画・新座市介護保険事業計画第三期計画」に対する意見書を市長に提出しました。(概要15

 介護保険が始まって6年が経過。国は介護予防と称してヘルパー派遣の縮小、保険料の大幅引き上げ等で国の財政負担を滅らそうとしています。

1特養老人ホームやショートステイなどの基盤整備の具体化を

 特養の待機者が200人、ショートステイはベットが空かずすぐに利用できない状況です。

2高齢者福祉事業の拡充を

 重度要介護高齢者手当や利用料補助制度の存続を。また保健師による訪問指導の充実で介護給付費の抑制を。

3地城包括支援センターは新座市直営も考えるぺき

 公的責任が大切です。

4介護労働者の雇用・労働条件の改善を

 良質な介護のために必要です。

5保険料を大幅に上げないこと

 現在の2780円(基準額)が3700円台に30%もアップでは重い負担となる。国庫負担の2倍化を国に・要望すること。
「平和を考える文化の集い」開催される
諜報基地の性格色濃い米軍大和田基地
平和を考える文化の集い
平和を願って新座少年少女合唱団が美しい歌声を披露してくれました。
=2006年1月22日
 1月22日、四市革新懇主催で「平和を考える文化の集い」が朝霞コミセンで開催され47名が参加しました。

 新座少年少女合唱団が「さとうきび畑」など美しい合唱を披露。その後、日本平和委員会理事の平山武久氏が「自衛隊基地と米軍基地のある街から」と題して講演。朝霞駐屯地にイラク攻撃の教訓を踏まえた訓練施設と出動のための中央即応司令部が設置される。アメリカのミサイル防衛計画や米軍や防衛庁資料に基づき、米軍大和田通信基地は特別の諜報基地の任務が考えられると警告されました。
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