日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2006.5.14  No.1163
日本共産党新座市委員会
九条守る輪を広げよう
日本共産党が憲法記念日に各地で宣伝
 五月三日・憲法記念日の午後、買い物客でにぎわう新座サティ前に日本共産党党支部の九名が参加して、改憲反対の宣伝・署名行動に取り組みました。

 いったんは通りすぎた女子高校生のグループが「やっぱり署名する」と駆け寄ってきたり、若い人たちの関心の高さに励まされました。

 一時間ほどの行動で三十九筆の反対署名が寄せられ、ビラの受け取りは約百名でした。

 新座内の各地で「九条の会」の立ち上げも進んでいます。改憲を許さない、草の根からの共同を広げるためにいっそう力を尽くそう……その思いを強くしました。

(岡田・東北二)
平和への深い願い 憲法九条は譲れない
「九条の会」埼玉講演会に三千五百人
 「九条の会」埼玉講演会が九日夜、大宮ソニックシティで開かれ、三千五百人が大ホール、小ホールを埋め尽くしました。私(笠原)も石神・堀の内「九条の会」(準備会)の人達と一緒に参加しました。

 作家の大江健三郎さんは戦後、四国の山の中の少年だった自分が写し書きして学んだ教育基本法に深く感動した体験を語りながら「希求」(願い求めること)という言葉が憲法と教育基本法に共通して書いてあることを話し、「今国会で教育基本法の改定が狙われているが、それは改憲への道である」と警告しました。

 評論家の加藤周一さんは、「政冷経熱」といわれているが、小泉外交は経済にも悪影響を与えている。憲法九条の存在の意味は大きい。日本人は日本が外国を攻撃することはないと思っているが、外国人はそうは思っていない。九条を変えればアジアとの関係はもっと悪くなる。と語りました。

 作家の澤地久枝さんは満州で敗戦を迎えた体験を語り、軍隊も国家も一夜にして変わりあてにならぬこと、お上の言うことだけを信じてきた自分の愚かさ、無知さ加減を反省することから戦後が始まったと話しました。日本の都市はどこもひどい焼け野原でその中で誰も再び戦争をしようなどとは思わなかった。その共通した心が憲法九条だと語りました。

 一緒に参加した丸山さんは「三月にNTTを退職した。残りの人生で一つでも他人の役にたてるようなことをしながら過ごしたい。それは平和を守ることではないかと思っていたが、今日の講演で希求という言葉の説明を聞き改めて強く思い直した」と語っていました。矢野さんは「澤地さんの話は小気味よく、大江さんの語り口はやはり文学者だと思った。『九条の会』を呼ぴかけた九人は勇気のある人たちと思う。私たちは地域で一人ひとりの方たちに地道に九条を守ろうと話かけていくしかないと思う」と語っていました。

(笠原進市議記)
《ひととき》人も物も大切にの願い
紙智子(参議院議員)
紙智子  衆議院本会議を終え、連休は津軽から北海道に帰り、英気を養いました。

 一日は札幌のメーデーに参加。雨の中、四千人を越える参加者が人文字を作りデモ行進。街頭から激励のエールをおくりました。

 二日は札幌市内のハローワーク、障害者自立支援センターを訪ね、深刻な青年の雇用状況や障害者のご要望などを聞きました。
 四日は久しぶりに夫と車を走らせて富良野へ。雪がやっと解け農作業が始まっています。玉ねぎの植え付けが終わり、イモの植え付け姿が見られました。田植えはずっと先になりそうです。

 富良野は「北の国から」で有名になりこの季節は観光客でいっぱいです。「もったいない」から生まれた黒坂五郎さんの「拾ってきた家」が大人気です。

 大量消費、大量破棄の時代を経て人も物も大切にされる社会への願いの一端を見た気がしました。

 八日から国会再開。重要法案の論戦に全力を尽くしています。
176人の待機児童の行方は?
法人保育園3園が新設されるが・・・
公立・法人保育園の入所状況
 新座市の六歳未満の子どもがいる世帯の中で核家族世帯が占める割合は88・5%。埼玉県84・1%、全国78・6%と比べても高い都市型のまちとなっています。したがって子どもを預けて働く保育園への希望者は多く、五月一日現在の待機児童は約百五十名です。

 保育園は現在、公立、法人19園に千六百十五人が在園していますが、『新座市次世代育成行動計画』では2009年までに入所児童を千八百六十七人に(あと二百五十二人)増やす計画が策定されています。

 日本共産党市議団は議会で待機児童解消に努めるように求めてきました。市は市内の法人保育園のご協力を得て、増築などを進め定員を拡大しています。これから明らかになっている法人保育園の開所は次の3ヶ所です。

 今年の開所予定は7月に仮称)すぎのこ保育園(野火止5丁目・定員60名)、12月に仮称)新座駅前保育園(野火止4丁目・定員90名)。さらに来年4月の開所予定が、仮称)光第二保育園(西堀一丁目・定員100名)です。

 『新座市次世代育成行動計画』では、「待機児童ゼロ作戦は新座市においても最重要課題」であり「市が直接的な責任をもって保育の質を保障し運営する認可保育所の新設を軸にした基盤整備の推進」を基本方針として明記しています。

 市は財政的な理由で退職する保育士の不補充、栄保育園の民間委託などの「行革リストラ」を打ち出していますが、日本共産党は公的責任で保育を充実していくよう市に求めています。
[ストップ教育基本法改悪] No.1
人間ってすばらしい 荒れた学級を変えた教育基本法
 私たちのまわりには読んで「生きる勇気が湧く」「人間ってすぱらしい」と感じる文がたくさんあります。その一つ、教育基本法は「憲法の理想を実現するのは教育の力(前文)」とあるように、この国の未来のために、どんな子どもたちを育てるのか、力強く語っています。

 私は25年ほど前、ある中学校に転勤して、すぐ3年生の学級担任になりました。受験競争や管理教育のなかで、行き場を失った中学生がたくさんいて、学級は崩壊状態でした。授業妨害、喫煙、リストカットなど毎日対応に追われました。学級通信を出したり、文化活動に力を入れたり、いろんなことをしました。一年後、多くの卒業生は笑顔で巣立っていきました。私が一年間頑張ってこられたのは、教育基本法を何度も読んだおかげでした。

 「教育は人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成(教育の目的)」。

 いま私が取り組んでいるのは、こういうことなんだ。かれらもすばらしい「自主的精神に充ちた…社会の形成者」になるんだ。そう感じながら、生徒に接すると、こちらの顔も穏やかになります。

 しかし政府与党の改悪案は、「教育は国民全体に直接責任を負う」を削って、教育の主人公は「子ども」ではなく「国家」だとしています。「愛国心」の強調は、「9条」を改悪したら戦争に行く」青年をつくろうという狙いです。

 憲法と教育基本法は二つの瞳のように、人類の宝です。改悪させてはなりません。

(投稿・藤田・畑中)
働く者の団結で生活と権利・平和を守ろう!
北足立南部地区メーデー開催される
メーデー
 第77回北足立南部地区メーデーが5月1日朝霞市中央公園で開かれ、四市の労組など25団体450名が参加しました。日本共産党新座市議団も雇用や社会保障、憲法守ろうと元気にデモ。桜井はる子衆議院埼玉4区国政対策委員長があいさつしました。
← 前号  |  インデックス  |  次号 →