日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2007.5.27  No.1216
日本共産党新座市委員会
市民のいのち、暮らし支える福祉充実を
埼玉県社会保障推進協議会が恒例の自治体要請キャラバン
 5月17日、埼玉県社会保障推進協議会の自治体要請キャラバンが新座市役所で行われ、約40名が参加。福祉分野の6名の課長等と懇談しました。

●介護保険の問題では、「居宅介護支援センターヘの送迎をしているが、新予防給付によってデイケアやリハビリの利用者が約3割減っていると感じる」とサービス利用の実態を求めました。市は「最低必要なサービスは確保しているはず」と答えました。

●国民健康保険の問題では、高い保険税と徴収について質問が多くでました。「新座市は病院に行けないような『資格証明書』を発行しているが徴収率は上がっていないのでは」「保険証の留め置きが志木市では400通以上あると聞いた。新座市は」「市税の滞納者に財産調査を予告なくおこなっている。本人に確認をとるべきではないのか」「払える保険税にするため減免制度の周知が必要では」など多くの質問がありました。市は「保険証の留め置きは原則していない。差押さえは税法に基づいておこなっている。減免は知らせている」と答えました。

●健康診査の有料化では「受診率は下がっていないのか」と質問。子育て支援の充実、障害者自立支援法で減免のさらなる充実を求めました。

●国が福祉制度を改悪している中、自治体も市民と一緒に国に改善の意見を上げていってほしいと要請しました。
六月からまた住民税大増税
庶民いじめの政治にストップを
あやべ澄子 日本共産党埼玉県くらし福祉対策責任者
あやべ澄子

 先日、大宮駅で「住民税増税中止を求める」宣伝・署名行動を行っていましたら、年配の女性が、「自分の葬儀代のために貯めておいたお金に、ついに手をつけてしまった」と、署名に協力してくださいました。この方は、どんなに悔しく切ない思いで毎日を送っておられることでしょうか。

 多くの抗議が殺到した昨年に引き続き、住民税が来月からまた増税になります。私の職場にも、居住地である新座市役所から、市・県民税の通知が届きました。昨年の2・08倍もの増税です。今年1月、税源移譲による所得税減税があったとはいえ、増税がそれを上回り、年間では3万円を超える増税で大きな負担です。

 庶民に増税を押し付ける一方で、過去最高の利益をあげる大企業には七千億円の減税。高額所得者のマネーゲームには一兆円もの減税を進める自民・公明の安倍政権。さらに政府は、参議院選挙後の秋からは消費税増税の検討を始める計画です。

 今度の参議院選挙で、なんとしても庶民いじめの政治にストップをかけなければ。全力で頑張ります。

西宮市の防災対策など視察
 5月16・17日、文教経済常任委員会は、兵庫県神戸市の教育行政と西宮市の防災対策について視察しました。

 とくに、西宮市は12年前の阪神・淡路大震災の教訓から防災対策が進められ、当時実際に被災者救援に携わった消防職員の方の話など聞くことができました。

 大震災では職員も被災者となり、通常行政ができていることが、異常時の行政では手が回りきれない状況も起こるため、自主防災が大事になる。行政が防災面で弱い地域はどこなのか把握し、そこに手厚くしておくことが大事。自然発生的にボランティアネットワークが結成されたが、ボランティアにできることはボランティアに任せてその部分は後方支援に。市は災害弱者のネットワークづくりを進めている等、興味深く聞きました。

(記 石島市議)
野火止北土地区画整理事業が認可 野火止5丁目
 5月10日、建設常任委員会が開かれ、野火止5丁目の、逆線引きで調整区域になった(※暫定逆線引き市街化区域)農地の地権者18人の方が、組合立での区画整理を行い、街づくりをすることになった、との報告がありました。(3月に県が認可)

 施工期間はH19年から22年の4年間、総事業費は十億七千万円です。地権者負担の保留地処分金は八億九千万円、雨水対策等市の補助金は一億五千万円、旧川越街道の歩道整備の県負担金は三千万円です。

 神明神社から野火止用水を埋めてつくった市道21―57号線は歩道もなく、幅4メートルもない狭い部分もあって、歩行者の安全確保や車のすれ違いもできませんでしたが、これにより歩道2メートル、車道6メートルの道路になり、長い間の懸案が解決されます。

 旧川越街道から北野商店街通りまでの800メートルの間に、横に通行できる道路がないという問題は、今回の区画整理では解決できないという弱点もありますが、地権者の合意で野火止北土地区画整理事業が行われることになりました。

(※)市街化区域の中で、農地等の未利用地が残り、計画的な市街地整備の見通しが明確でない区域について、用途地域を残したまま、いったん市街化調整区域に編入し、無秩序な宅地化を防止し土地区画整理事業等の実施により、計画的な整備が確実になった時点で市街化区域に編入する地区のこと。
土地区画整理事業(前)
土地区画整理事業(後)
学校に民主主義はないのか
校長の専制的な学校運営に驚く
 新座市教職員組合の定期大会が5月11日に開かれ、私(笠原進)は日本共産党の連帯の挨拶をするために参加しました。

 教職員の発言を聞きながら、「小中学校には民主主義はなくなったのか」と、その変化に驚きました。私が教師を退職したのは20年前で、13年間の教師経験ですが、その間学校行事などは必ず職員会議で話し合って決定していました。担当者が提案し、みんなで討議して一致する方向を見つけ出す。どうしてもまとまらない時だけ採決して多数意見を校長が取り入れて決定するのが当たり前でした。

 ところが、大会ではびっくりするような発言が続きました。野寺小では病休の校長に変わって新校長が来て大きく変化。「儀式に子どもは関係ない」と発言し、従来からの子どもの絵などの装飾を無くしてしまう。家庭訪問で、従来の感動的な卒業式を知っている保護者達から「あの卒業式を今年もやるんですか」と言われている、と発言。新堀小は4月に新校長が着任すると、すでに決まっていた入学式のやり方を次々に変更し、今後は職員会議に提案する前に必ず校長に見せるように言われている、と発言。西堀小では校長が金屏風を作って入学式に飾り、運動会では君が代を歌うよう提案している、と発言。
大和田小では校長が全てを決めている。担任・校務分掌だけでなく、児童のクラス分けまで決めている。4時45分から会議を提案するなど、「えっ」と思うことばかり、と発言。ハ石小では今年から研究委嘱を受けることになったが、賛成は3人だけでみんなが反対していた。何回も職員会議をやったが組合員でない人も反対の発言。ところが新校長が突然「委嘱を受けることにしました」と宣言して決定してしまった、と発言。

 あいつぐ校長の専制的な学校運営にびっくりしました。こんな学校で、児童・生徒に民主主義を教えることができるのでしょうか。東京都でのひどさはマスコミ報道で多少知っていましたが、新座市内での状況をしっかり調査しなければと思いました。

(記 笠原市議)
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