日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2007.11.25  No.1242
日本共産党新座市委員会
放置自転車天国 誰がこんな駅前にした?
新座駅南ロ広場
商業ビル前、歩道の両側、点字ブロックの上まで自転車、大型パイクが次々。新座駅南ロ広場

 新座駅前南口広場の商業ビル前に放置自転車がいっぱい置かれていましたが、最近では歩道橋下から広場、歩道の両側にあふれるように自転車、大型バイクが放置されています。

 小鹿議員がこの状態の写真を撮っていると、市民が「先日、目の不自由な方が点字ブロックを歩いていたら自転車にぶつかってつまづいていた。困ったことだ。なんでこうなったのか。」「商業ビルができるまで放置自転車なんかなかった。ビルができた途端に自転車でいっぱいになった。市は何をしているのか。」など、その場で次々に声が寄せられました。

 日本共産党がおこなっている市民アンケートでも「子どもたちの通学路です。早急に対策を」などの切実な声が10人から寄せられました。

 ビル建設の際の市の指導責任が本当に問われます。「自転車置場を敷地内につくる」と回答をもらいながら、どこにつくるのか確認していない。施工者も広場に面して1・5mバックした所には自転車置場を作ってはならないことを分かっていて平気でつくった。経過が明らかになっています。

 放置自転車が広場全体に広がっている現状で、小鹿議員は「市の責任を明確にし断固とした処置をとり、安全で整然とした駅前広場をつくりたい」と12月議会で質問します。

最少医師数改善して
党埼玉委が各省に予算要請
党埼玉委が各省に予算要請
厚労省に要請する塩川衆院議員、あやべ澄子さんなど埼玉からの参加者

 11月14日、日本共産党の塩川衆院議員、あやべ澄子さんらと党埼玉県委員会は来年度予算への各省要請をおこないました。

 厚労省では後期高齢者医療制度の中止・撤回を求め、あやべさんは障害者自立支援法で「応益負担の見直しや、施設経営を圧迫する日額制の改善」を要求しました。

 医師不足については担当者が「埼玉は全国一医師が少ないところと認識している。隣の東京の医者にかかればいいという議論が一部にあるが、可能なのは東京と隣接しているごくごく一部の話」とのべ、打開策が必要との認識を示しました。

世界に例のないひどい制度
後期高齢者医療制度
 後期高齢者医療制度の学習会に参加してみました。

 今までの保険制度から高齢者だけ切り離すのは世界中で初めてできる制度だそうです。国保より高い高額な保険料になりそうで、一年以上滞納すると保険証を返し、資格証明書が交付されて全額自己負担になってしまうというものです。

 滞納は止むを得ない収入減のためでしょう。全額自己負担では病院にかかれず、年金天引きとなるとますます年金は減るわけです。今日改めてお勉強して大変ひどい制度だと分かりました。

(上条・野火止)
妊婦搬送10回目で医療機関に受入れ
埼玉南西部消防の決算委員会で判明
 奈良県で妊婦が受入れ医療機関が見つからないまま死産するという事件があり、大きな社会問題となりました。新座市など4市の救急患者の搬送でも9回医療機関に断られ、やっと10回目に受け入れてもらったケースがあったことがわかりました。(資料1)

 埼玉県南西部消防(新座・朝霞・志木・和光の4市の消防)などを所管する朝霞地区一部事務組合の決算特別委員会が開かれ、笠原市議が要求した資料で判明しました。
 
 2006年度、急病や交通事故等で救急車で搬送された人は1万4003人でした。

 一回の病院問い合わせで搬送された人は75%ですが、問い合わせ5回〜9回が411人、10回以上という人は65人もいました。「精神症関係の人が多い」との説明でした。

 妊婦搬送は56回あり、そのうち49回は1回目の問い合わせで搬送されていますが、9回断られやっと10回目で受け入れてもらったケースもありました。このケースは「妊娠32週で破水し救急要請となり、かかり付け医が茨城県の病院だったため病院選定に時間を要した」と説明しています。病院に搬送するまで112分かかりました。

 その他、受け入れられなかった理由としてベット満床、医師不在、処置困難などの理由があげられています。

 4市の救急対応の産婦人科は8施設で、産科、小児科が管内で対応できない場合は練馬光ケ丘、日大板橋、順天堂大学の病院にもお願いしている状況です。

 80年代に自民党政府は「医療費亡国論」を唱え、医学部入学定員を削減。そのため日本の医師数は欧米に比べて著しく少なく特に産科、小児科の医師が不足しています。ある産婦人科医の勤務状況(資料2)は外来、病棟勤務、当直と続き過酷そのもの。病院の勤務医が退職し当直のない開業医になるため、ますます病院の医師が不足する深刻な状況になっています。医療政策を変更し医師を増やす手立てを早急にとることが大切です。

(笠原進市議・記)
資料1・資料2
富岡製糸場と秋の妙義山
 毎年、春のバス旅行でしたが今年は一斉地方選挙、参院選、知事選挙と続き、来年は市議選、情勢次第では即総選挙という合間を縫って、11月18日(日)世界遺産暫定リスト登載中の富岡製糸場見学と紅葉の妙義山を見に行ってきました。

 一気に寒さが深まる朝でしたが、歴史と自然に親しむ楽しい秋の一日でした。朝賀市議より新座市議会の定員が30名から26名に定数誠になったが、共産党は6名の市議団を送り出す方針であると聞き、熱い思いとやりがいある挑戦だと思いが一つになりました。

(栄・池田後援会・栄3丁目 k・k)
「自衛隊がイラクで勝利した日」だって?
栄・池田九条の会が朝霞駐屯地をウォッチング
 11月11日「栄・池田九条の会」の11月例会で「いっしょに考えてみませんか。陸上自衛隊朝霞駐屯地」とするウォッチング・ウォークラリーを企画。14名が参加しました。(栄緑道から県道朝霞線、川越街道を経て陸上自衛隊広報センターヘおよそ2・5キロ)

 当日は練馬平和委員会の方を講師に招き、福祉の里4階から演習場を眺望。無数の装甲車や戦車が走り、1億円かけて建設中の「屋内射撃場」など自衛隊観閲式を契機にした変貌ぶりに目を見張りました。

 駐屯地内にある「広報センター」は日曜とあって親子連れやカップルでにぎわっていました。まず2階に行くと保安隊設置など自衛隊の歴史展示。入口には「自衛隊がイラクで勝利した日」の宣伝文句が目に飛び込み仰天してしまいました。

 一階に降りると、初めての自衛隊海外派兵の「成功」を誇示するように、イラクサマワの模擬基地が部屋いっぱいに作られ、ビデオ体験やシュミレーション体験が誰でもできるようになっています。戦場再現やVTRを見終えた近所のお母さんや子どもたちが「すごく楽しかったね」と言って出てくる光景に何か恐ろしさを感じました。

 同行した講師の方のお話では、観閲式騒音への苦情件数が草加市で50件、練馬で16件あったものの地元の朝霞市はたったの5件、新座市はゼロのこと。観閲式を含め自衛隊の強化・変貌の動きに、わが新座市民ももっと関心をもつようにしていきたいと痛感しました。
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