日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2008.3.30  No.1258
日本共産党新座市委員会
市民の暮らし守る姿勢がまったくなし
共産党、08年度当初予算に反対する
 「市民の家計が大変な時に暮らしを守る姿勢がまったく現れていない」と厳しく批判し、日本共産党市議団は08年度一般会計予算に反対しました。

 08年度予算で子ども医療費無料化(入院費6年生まで)や学校改修予算の増額、妊婦健診の無料化回数の拡大などを評価しつつ次の六点を批判しました。

 1財政を十分考えず、総事業費約130億円の新座駅北口区画整理事業を開始する。2その一方身近な道路維持補修費は昨年より1億円以上も減額。3市民葬補助金や小中学生の林間学校補助金は近隣市の中で一番低い。障がい者、高齢者への福祉サービス、商店街や農業への補助は削られたまま放置されている。4職員の中途退職者が増加する中で補充も不十分。職員定数を急激に削減。5部落解放同盟主催の宿泊研修会に年間五回も市職員が派遣されている。6地方公営企業等金融機構出資金 760万円、電子入札システム共同運営負担金405万円など、効果が不明なものに多額の出費をしている、などを指摘しました。

 反対したのは、共産党6名と高邑議員の7名のみで自民、公明、民主は賛成しました。
「小学校二年生まで医療費(通院費)無料に」
修正案が7対17で否決される
 3月24日、日本共産党の工藤かおる議員は「子ども医療費(通院費)を小学校二年生まで無料とする」条例修正動議を本会議に提案しました。

よりいっそうの子育て支援を

 「来年度は国、県の補助改訂があり市の一般財源が約4700万円も軽くなる。その分を使って、小学校一、二年生の通院費無料化が実現できる。よりいっそうの子育て支援を」と提案しましたが、共産党6名と高邑朋矢議伺のみが賛成。7対17で修正案は否決されました。

 共産党の朝賀英義議員は、「近年少子化か叫ばれ担当大臣までおいているが、若い世代の低賃金労働や公立保育園に補助金を出さないなど、国の施策は子育て支援に逆行していることばかりだ」と批判。浮いた一般財源で無料化年齢を引上げるチャンスの年と賛成討論。

市議は公約を守れ

 笠原進議員は「小学校に上がってから医療費無料化の有り難さを痛感している。ケガをして病院に行くことが多いのです」という市民の声を紹介。

 また、「先月の市議選では多くの議員も『県内トップの子育て応援都市をめざす』『小学校三年生まで無料に』など、子育て支援を公約して当選してきた筈だ。県内でも三芳町、狭山市が小学校六年生まで。蕨市が小学校三年生までなど年齢引き上げがドンドン進んでいる」として修正案に賛成討論をおこないました。

日本共産党原案に賛成(入院費6年生まで無料)

 修正案が残念ながら否決されたため、日本共産党は小学校六年生まで無料(入院費のみ)とする原案に賛成しました。
市議会を傍聴して
 共産党の工藤議員が「小学校二年生まで通院費助成を」と道理ある修正動議を提案しました。笠原議員は先の市議選の広報をかざして「あなた方多くが通院費助成を公約した」と採択を呼びかけたのです。でも否決。先の12月議会で三年生まで無料化と主張していた公明党議員までもこれを否決したのには呆れてしまいました。
(斎藤)
公明党、刷新の会(民主系)が反対討論
 公明党の滝本恭雪議員は「東京都が中学3年まで無料であり、市民の強い要求であると思う」と言いつつ、「今後は国、県の推移を見ながら無料化を進めていく」とよく分からない反対討論。
 民主党の佐原のりひさ議員は「平成21年度以降、一般財源は保障できるのか。急に拡大しなくても徐々に無料化は拡大していけばよいのでは」と修正案に反対しました。
市内循環バスの復活を
 新堀・西堀シャトルバスを復活させる会(代表・太田正行氏)は3月25日、須田市長に市内循環バス復活の署名701筆を添えて要請書を提出。「シャトルバスが廃止され市役所にいく足などが奪われ大変不便になった」と実情を訴えました。
 市長は「よく検討したい」と答えました。
「市民は払えない」
日本共産党 国保税値上げに断固反対する
 新座市国民健康保険税の平均7・55%の値上げ案が3月24日本会議で自民、公明、民主の各市議の賛成多数で可決されました。値上げに反対したのは、共産党6名と高邑市議の7名だけでした。

 賛成討論に立った平野市議(政和会)は、「今回の値上げ案は市民の目線に立って低所得者に配慮したものとなっている」と値上げを合理化しました。

 笠原市議は反対討論で「市民の家計が大変な中で値上げは絶対に行うべきではない。市民は値下げこそ望んでいる。国保加入者の67%は所得二百万円以下の低所得世帯だ。4人家族で所得二百万円の世帯が今回一万九百円の値上げとなる。この方たちは値上げ率は約4%で平均以下ですよと言われても納得できない」「収入が増えないのになぜ税金が一万円も増えるのか」これが市民の声だと厳しく批判しました。

 公明党7人、刷新の会(民主系)5人は黙ったまま値上げ案に起立して賛成しました。
市議会を骨抜きにする「黙って賛成議員」
 国保税値上げの市長提案がかかるというので、一番に本会議の傍聴に入った。反対討論は共産党の工藤、笠原議員。増税案が余る財源を隠して作られ、いかに市民を苦しめるか、ていねいな発言で分かった。賛成討論は保守系の一人。それも役人の書いた原稿の棒読み。本心でもない「市民の目線」なる言葉を使って笠原議員にたしなめられた。
 共産党と良心的な無所属の議員以外は賛成。発言もしない議員は市議会を骨抜きにしている。市民の生活を守る気迫が感じられなかった。
(F)
市民のことを考えているのか
 当選して初めての市議会。わからないことばかりでしたが、虐待の問題を保健センターに行って調べたり、職員に教えてもらったり、地域の方々からの要望実現の道すじを考えたり、必死でとりくみました。
 国保値上げや後期高齢者の問題など、大切な議案なのに議論もせずに議決する議員が多いのに驚き。市民代表としてそれで良いのでしょうか。真剣に市民のことを考えているのでしょうか。腹がたちました。 
(小野大輔議員)
歩道橋でなく、信号機設置を
都市計画道路・保谷・朝霞線で石島議員が要求
 石島議員は「新設道路保谷・朝霞線によって、地域住民の生活圏が分断される。信号機の設置を増やすべき」と一般質問しました。

 昨年12月に行われた説明会で図面が示されましたが、新しく建設される保谷・朝霞線は都県境の野寺四丁目から産業道路までの間で信号機は二箇所しか設置されません。

 石島議員は「多くの市民が生活道路として使っている野寺集会所前の道路には歩道橋が設置される予定だが、高齢化が進む中で最悪の選択という住民の声もある。すぐ近くの集会所に行くにも大変になる。八石小の子ども達の通学路や、町内会、自治会が分断されるので、これまでの生活を大きく変えることになる。生活圏がなるべく分断されない道路構造にするべきでは」と質問。

 市長は「歩道橋ではなく信号機を設置するには、現段階では集会所前の通りに両側2メートルの歩道を50メートルにわたってつけて欲しいと埼玉県から言われている。今後は地域の皆さんの側に立って県との交渉役になっていきたい」と答弁しました。

 石島議員は「市民の要望を聞く場を設けるべきでは」と質問。市長は「来年3月頃に要望を聞く説明会をする」と答弁しました。
国保税一万円の引下げを
 工藤議員は「国保税を一世帯当たり一万円引き下げよ」と一般質問しました。

 日本共産党がおこなった市民アンケートでも国保税、介護保険料の引下げの要求がダントツに第一位です。

 工藤議員は「市民は高い国保税に悲鳴を上げている。市の財政はこれまで敬老金カットなどで07年、08年と実質収支は黒字になっている。国保税を引下げすべき」と要求しました。

 市長は「後期高齢者医療制度の開始で医療費の支援費が多い。国保税率引上げも低所得者には配慮した」などと市民の実態には触れない答弁。

 工藤議員は、「定率減税の廃止などで、年金収入は減っているのに、国保税、介護保険料が上がり、高齢者世帯は5年間で1・7倍にも増えている。所得が少ない人ほど徴収率が低いのは市の資料でも明らかだ」と追求しましたが、市長は出来ませんとの答弁を繰り返しました。
← 前号  |  インデックス  |  次号 →