日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.10.5  No.1284
日本共産党新座市委員会
後期高齢者医療制度は、キッパリ廃止を
市民からの「廃止求める請願」を、自民、公明が否決
 新座市では10月15日から後期高齢者医療保険料約五千人、国民健康保険税約四千人の「年金天引き」が始まります。「少ない年金から次々取られてはたまらない」と悲鳴が上がっています。

 9月議会に『後期高齢者医療制度の廃止を国に求める請願』が新座市社会保障推進協議会などから提出されました。

 日本共産党市議団は「75歳で家族から切り離し差別医療をするような保険は世界に例がない。全国35県の医師会も見直しを要求している。団塊の世代が高齢者になる時の保険料は今の2倍だ。医療に金を使わない国の政治は間違っている」と請願採択を主張。

 ところが、保守系市議は「廃止は論外」。公明党市議はうば捨て山などと品性のない言い方で政争の具にしている」と述べて反対し、13対12で請願を本会議で不採択にしました。

 後期高齢者医療制度を廃止し、弱者切捨ての悪政を変えましょう。
75歳以上健診費無料 温泉助成は継続に
 ある年配の方から「市役所に温泉入浴助成券をもらいに行ったら貴方はもう国保ではないから支給しないと言われた」と訴えがありました。共産党市議団は「75歳以上の方をここまで差別するのはむごい」と市長に継続を申入れ。市長から「75歳以上の方にも、温泉入浴券助成、国保保養施設宿泊費補助を継続する。また健診費は無料とする。経費は772万円」と回答があり市民から喜ばれています。
共産党が提案 循環バスを早期に市内全域で
高齢者、障がい者は無料に
 シャトルバスが昨年廃止され、市民から「市内循環バスの早期実現を」と強い要望かあります。

 日本共産党は9月議会で「1バスの走るコースは3系統(北地域、中央と西地域、南地域)2料金はワンコインとし、百円〜二百円。高齢者や障がい者は無料とする。3バスは小型で乗りやすいノンステップバスに」と具体的に提案しました。

 市長は「コースは今の老人福祉センターの2コースを基本に考えたい。10月から設置する地域公共交通会議(市民、バス会社、警察、交通局などで構成)で検討し、来年7月頃に運行を実施する予定だ」と答弁しました。
子ども医療費に市長が答弁
「来年度から最低でも小2まで無料」と約束
 子ども医療費無料化は子育て世代の強い要求です。日本共産党はこれまで街頭署名や予算要望などに取組み、くり返し市に要求してきました。

 9月議会で共産党は「子ども医療費無料化を中学校3年生まで年次計画を立てて拡大せよ」と改めて要求しました。

 日本共産党は、「来年は小2、再来年は小4、次は小6と拡大すれば3年間で小6まで無料化できる。中学校になれば医療費は余りかからないので四年目にはいっぺんに中学校3年生まで無料化できる」と迫りました。

 市長は「子ども医療費無料化は公約でもあり実行したい。小2まで拡大すると約7100万円、小4までだと約1億2800万円、小6までだと約1億7900万円必要だ。最低でも来年度小2まで実現したい」と答弁しました。
安心して暮せるまともな政治を
比例代表(北関東ブロック・定数20)で2議席を
塩川鉄也衆院議員とあやべ澄子比例予定候補
市民の願い必ず国会に!
塩川鉄也衆院議員とあやべ澄子比例予定候補

 ギリギリの収入で頑張っている庶民には増税、大企業・大資産家へは7兆円の減税、サラリーマンの給料は9年連続で下がっています。

 医療や年金、介護、子育て支援など暮し応援の政治に変えましよう。財源と言えば消費税しか言わない自民、民主でいいのでしょうか。無駄な道路、行過ぎた大企業への減税、米軍への思いやり予算の三つが聖域です。

 企業献金、政党助成金を一切もらわない庶民の党、共産党を伸ばして安心して暮せるまともな政治をつくりましょう。

9億円も貯金 9月議会補正予算
「市民生活への救済にあてるべき」と批判
 9月の一般会計補正予算は総額を約390億円とし、約9億円を財政調整基金に積立てるものでした。

 共産党は「燃料や食糧の値上で市民生活は大変だ。9億円も積立てるのではなく、高齢者や障がい者の送迎ガソリン代補助などにも充てるべきだ」と批判しました。

 また、主な条例は、65歳以上の方の住民税を来年10月から年金天引きする市税条例改正。日本共産党は、「これ以上の年金天引きは年金収入しかない高齢者の生存を脅かす」として反対。

 「新座駅北口の区画整理事業施行の条例」には「景気低迷の折、総額約百三十億円の大型事業着手は時期早尚」として反対しました。
ガソリン代、食材料費への助成を市長に申入れる日本共産党市議団
ガソリン代、食材料費への助成を市長に申入れる日本共産党市議団=2008.8.8
市民生活の厳しさに心寄せた予算執行でない
共産党、07年度決算を不認定
 9月議会で07年度の決算審査がおこなわれました。日本共産党は「市民生活の厳しさに心寄せる予算執行ではなかった」として不認定としました。

 おもな反対理由は、107年度は定率減税全廃、住民税フラット化など増税の嵐が市民を襲った年。共産党市議団は住民税や国民健康保険税の引下げを提案したが実施されなかった。2敬老金や重度障がい者手当、林間学校補助金などの福祉、教育サービスは削られたまま放置された。3市長は「観光都市にいざ」「税収の伸びる街」と言いながら地元の商店や業者、農家など、地域経済の活性化策はほとんど無かった等を指摘しました。
9月議会での各会派の態度
年金天引きに自民、公明、民主が賛成

 『消費税増税に反対する請願』に保守、公明党市議は「諸外国は税率がもっと高い」等と反対。共産党は「ヨーロッパは食料品は非課税か低率だ。医療費無料など事情が全く違う」とその不見識を批判しました。『後期高齢者医療制度の廃止』の請願は自民、公明党は本会議では「黙って反対」し否決しました。

民主系市議 選挙が終われば市長与党?

 また、総事業費約130億円の新座駅北口土地区画整理事業に刷新の会(民主系)は反対せずに退席しました。市長選挙では「もうほっとけない」と市長批判。選挙が終われば、市長提出議案にすべて賛成して、再び市長与党の民主系議員。市民にどう説明するのでしょうか。
9月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
こじか伸衛
文教経済常任委員こじか伸衛
住宅リフォーム助成制度で地域経済活性化を
Q.地域経済振興のため、住宅リフォーム助成制度(市内工務店が請負うのを条件に工事費5%・10万円限度を助成する)の実施を。
A.朝霞市は予算の28倍の経済波及効果があった。耐震診断・補強工事と合わせ実施を検討する。
その他1市長選挙で批判が強かった新座駅北口区画整理事業や「ふるさと新座館」建設はやめよ。2後期高齢者医療保険料を引き下げよ。
朝賀ひでよし
建設常任委員朝賀ひでよし
橋の耐震診断と老朽度調査の実施を
Q.市内の河川に架かる橋の耐震診断と老朽化調査の現状は。またその対策はどのように進めるのか。
A.耐震診断はおこなっているが、老朽度調査はまだおこなっていない。国の補助がつくので来年度実施を検討したい。
その他1市民の利用しやすい循環バスの実現を。2保育所の待機児童対策を。3市職員の退職者が多い。確実な職員確保を。
工藤かおる
厚生常任委員・副議長工藤かおる
菜々の郷の介護サービス改善と職員定着を
Q.馬場一丁目の特養老人ホーム「菜々の郷」は、開設一年余で職員92名が退職し、介護サービス低下を訴える声がある。県の監査結果は。
A.職員定着の具体策を求めている。個別機能訓練や入浴サービスの不正請求の疑義があり調査中。
その他1地球温暖化対策として地産地消を進めよ。2子どもや高齢者世帯から国保証収り上げはやめよ。
小野だいすけ
文教経済常任委員小野だいすけ
「非核平和都市宣言」で平和事業推進を
Q.「健康平和都市宣言」から.一歩踏み込んだ「非核平和都市宣言」を明文化し、平和事業の推進を。
A.現在の宣言が「非核」を含んだ宣言ととらえ原爆写真展等をおこなっている。今後、市民に平和の啓発をしていくが、非核の明文化はしない。
その他1若者が夜間利用できるフットサルコートの環境整備を。2妊産婦の無料健診を5回から14回に拡大を。
石島よう子
厚生常任委員長石島よう子
原油高騰対策をおこない、市民救済を
Q.原油高騰対策として福祉施設へのガソリン代助成や生活困窮者への灯油代助成をおこなうべき。国も特別交付税措置をしている。
A.経済対策は一市で考えるものではなく、国が行うもの。助成の考えはない。
その他1介護保険料を値下げせよ。2公立保育園看護師は現状維持を。3障害者施設けやきの家新設の進捗状況は。4都市計画道路・保谷朝霞線の見直しは住民参加で。
笠原すすむ
総務常任委員笠原すすむ
小中学校の修繕やトイレ改修を急げ
Q.小中学校の改修が遅れている。急いで改修を。トイレの改修が一年2校では遅い。もっと早く。
A.学校の修繕は学校生活に支障が起きないよう努力する。来年は東野小と第6中、22年度は片山小と4小のトイレ改修を予定している。
その他1地域建設業は危機的。地元企業の育成に力を注げ。2非正規職員の待遇改善を進めよ。3小3以上でも35人学級の実現を。
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