小鹿伸衛議員 |
小中学校の林間学校の費用(4〜5万円)と修学旅行の費用(6〜8万円)は、数ケ月前から保護者が積み立てをしています。生活保護や準要保護の支援を受けている家庭には、その実費費用が保護費として支給されますが、実際に支給されるのは林間学校や修学旅行の実施から4〜5ケ月後なので、その間大変な思いをしているという相談が寄せられました。
小鹿議員は6月議会の一般質問で、「生活保護世帯などは、毎月の生活費がギリギリの中、食費を減らすなどの工面をして月1万円近い積立をしている。生活保護の決定には生命保険の解約を指導したり、預金通帳を調べたりしているのに、そのような家庭に積立金を要請することは制度上なじまないのではないか。」と指摘しました。
教育長は「積み立てをしなくても済むように工夫したい。」と答弁し、7月1日の教育委員会と福祉部の協議を受けて、校長会で議論されました。
校長会では「30人からの公的支援を受けている子どもたちの費用を立て替えると、180万円〜240万円のお金が必要になるが、そんなお金は学校にはない。」「修学旅行実施後1ケ月以内に費用を旅行会社に支払わなければならないが、保護費が支給されるまで3〜4ケ月立て替え期間があり、とてもできない。」といった意見が出されたということです。
教育委員会からは「今年は一律の方法は取れないので、個別に対応して相談にのっていく。来年の4月以降、予算や制度上どのような方法が取れるか検討していきたい。」という報告がありました。8月から積み立てが始まる学校もあります。該当する方はご相談ください。
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