|
繰越金が8億8千万円も 08年度国保会計決算で判明 |
昨年度、国民健康保険税の引き上げは必要なかった |
|
後期高齢者医療制度の開始を口実に
08年度の国民健康保険特別会計の決算審議のなかで昨年度は8億8千万円もの黒字を次年度に繰り越していたことがわかりました。
新座市は昨年の3月議会で「4月から後期高齢者医療制度が始まり75歳以上の方の保険料が入らなくなり、また、特定健診を国保会計でおこなうので歳入が2億8千万円不足する」として、国民健康保険税を平均7・55%・一世帯当たり約1万2800円引き上げました。
(日本共産党と高邑議員が反対。保守、公明、民主系議員が賛成して値上げ案は可決)
厚生常任委員会で市は黒字になった理由として、「当初見込みより、国からの療養給付費等が4億7200万円多く、また07年度の繰越金が約4億円あったため」と説明しました。
国保税引き下げの市もあった
工藤議員は、「後期高齢者医療制度の開始を口実にしているが、私たちは健診分の繰入金などを増やせば国保税値上げは回避できると主張した。結果として8億円もの黒字を出し、値上げが必要でなかったことは明らかだ。昨年、和光市や川越市などは現状維持で国保税を値下げした市もあった。国保税の税率と限度額の両方を引き上げた自治体は、埼玉県40市中8自治体だけだ。市民は高い国保税に苦しんでいる。平均7・55%の値上げと言っても所得二百万円の世帯で七千円の引き上げとなっている』として08年度国保会計決算を不認定としました。
一人当たりの医療費は少なく7位/40市中
また、新座の被保険者の一人当たりの医療費は23万8千152円で、埼玉県内で低い方から7番目だが、国保税は高い方から18番目。つまり「市民は医療にかかっていないのに、国保税は高い」ことも分かりました。 |
|