日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.3.23  No.1559
日本共産党新座市委員会
「集団的自衛権論議より経済活性化を」市長が答弁
 朝賀英義議員
朝賀ひでよし議員

 朝賀英義市議は3月議会の一般質問で、「安倍首相は従来の憲法解釈を変え、『集団的自衛権を認める』方向を打ち出しているが、一国の憲法の解釈を勝手に変えていいのか」と市長の見解を問いました。

 朝賀市議は、「外国を守るための武力行使は許されないというのが、憲法九条下にある戦後日本の『国のかたち』だ。安倍首相は自分は内閣のトップで決めるのは私だ。と言うが、国民は集団的自衛権を容認したわけでない」との山形大の高木紘一名誉教授の言葉を引用。

 憲法解釈の番人である元法制局長官の阪田氏も、「自衛隊の海外派兵に道を開く」など、自民党や改憲論者の中にも「国の形を変えていいのか」と声が上がっているとして「市長の本音を聞きたい」と追及しました。

 市長は、「国政の場で論じていただくこと」としながらも、「本音を言えば、アベノミクスの経済再生をもっとやって頂きたい。安倍首相は今まで温めてきたことをやろうとしており、ライフワークなのだろうが、集団的自衛権の論議より景気対策に力を入れてほしいと思っている」と答弁しました。

歴史に、正面から向き合えない集団的自衛権容認の勢力
山下芳生党書記局長
山下芳生党書記局長

 日本共産党の山下芳生書記局長は17日、国会内で記者会見し、「従軍慰安婦・軍の『性奴隷』という戦争犯罪に正面から向き合い、反省することができない勢力が、集団的自衛権を行使し、『海外で戦争する国』をつくろうとしている。ここに特別な危険がある」と指摘しました。
 自民党の脇雅史参院幹事長が「憲法九条と本質的に相いれない」と述べるなど、憲法解釈による集団的自衛権行使には、自民党幹部からも批判の声が上がっています。
 山下氏は「立憲主義の否定を憂う人たちと力を合わせ、『戦争する国』への暴走阻止に力を尽くす」と表明しました。

拉致解決のきっかけに
 横田めぐみさんの両親がめぐみさんの娘キム・ウンギョンさんとモンゴルで面会したことは「大変喜ばしい。拉致問題解決のきっかけになることを期待します」と述べました。

「墓園事業」を明記せず
5つの寺院中、4つが違反
工藤薫議員
工藤かおる議員

 工藤かおる市議は3月議会で、「これまで新座市が経営許可した8つの墓園は、事業者の宗教法人規則に『墓園事業』をうたっているか」と質問しました。
 市は「平成11年に新座苑を開園した慈眼院、平成21年天照苑を開園した天照院、平成22年に新座メモリアルを開園した番星寺、平成24年に新の丘さくら浄苑を開園した蓮光寺は規則を改正していませんでした。県の学事課が指導中です」と答弁しました。

上から新座墓苑、天照苑、新座メモリアル、新の丘さくら浄苑

 墓地埋葬法「指針」では、宗教法人が公益事業(墓園)をおこなう時に法人規則の改正を県知事あてに申請しなければなりません。新座市内で墓地を経営している5つの寺院のうち、4つの寺院は墓地埋葬法に違反したままだったことが分かりました。

 工藤市議は「規則に墓園事業の明記がないのを見逃して市は経営許可を出したことになる。畑中霊園の事業者・番星寺は3年前に開園した新座メモリアルの販売収入が入っておらず、名義貸しが明らかだ」とのべました。

 また、工藤市議は、「寺院が安定した墓地経営ができるか財務書類を検査しているか」と質問。市は「平成25年から月一回、立入調査をしているが、公表はできない」と要を得ない答弁でした。

 工藤市議は、「市長は『業者に訴えられたら負ける』と言うが、諏訪市は住宅から百メートル離れていない墓地を不許可にし、業者が市を訴えたが最高裁で市が勝訴している」と紹介し、住民の側に立つよう求めました。

市内墓苑
「若者サポートステーション」を
朝霞地区にも 引きこもりの方と保護者を支援
小野大輔議員
小野だいすけ議員

 3月議会で小野だいすけ議員は、「引きこもりの青年も、その青年を抱える家族も苦しんでいます。大阪府富田林市では『若者サポートステーション』が地元企業や保健センター、教育機関などと連携して、働くことに悩みを抱える若年者に寄り添い保護者を支援している」「ぜひ朝霞地区(新座、志木、和光、朝霞)にも地域若年者サポートステーション(サポステ)を設置せよ」と一般質問しました。

引きこもりの方は約900人

若者サポートステーション

 小野議員は「新座市に引きこもりの方は何人か」と質問。国の試算では15歳から39歳の人口当たり、1.27%とされるので900人以上の引きこもりの方が予想されます。

 小野議員は、サポステ利用者の声を紹介して、「サポステは、ニートや引きこもりなどの若者が一歩を踏み出せるよう、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、グループワーク、農作業経験などで心を開き青年の自立をサポートしてくれます」「厚生労働省の100%補助事業で、全国に160のサポステがあり、埼玉県では川口市、さいたま市、春日部市、深谷市の4つで設置されています。ぜひ朝霞地区にも」と提案しました。

 須田市長は、「サポステの設置を研究していきたい」と答えました。

サポステ利用者の声
僕なんかを手助け
「何より収穫だったのは、信じがたいけど世の中には僕なんかを手助けしてくれる人たちがいるという事実を知ったことでした。(高卒以来ブランクの20代男性・清掃業でバイト開始)
息子が怖かったが
「息子が怖くて顔を見られなくなっていましたが、サポステの方の助言で息子の好きな”料理をする事”をきっかけにコミュニュケーションが取れるようになりました。(仕事の失敗から引きこもり、両親を拒絶していた20代男性・就労準備中)
市立「北野保育園」がリニューアル
現場の保育士の声 設計にとりいれる
北野保育園建替えで定員120名に

 3月18日、市立北野保育園の見学披露会が開かれました。
 北野保育園は昭和48年に開園以来、改修を重ねてきましたが、老朽化が著しいことから地権者のご協力を得て移設・建替えをおこなったものです。

 設計には、現場を一番理解している保育士の意見を取れるため、公立7園の保育士の参加による検討委員会を設置し、要望を取り入れてきました。

すべての保育室に床暖房

IH、エアコン完備の調理室は働きやすそう

 すべての保育室は園庭に面し、隣室からも保育の様子がわかるようガラス窓を設置、鍵の位置を高めにつけるなど、安全管理に配慮した作りです。
 保育室は全室床暖房、晴れた日は太陽光発電(4kw)も行います。調理室は離乳食が作りやすいIHと、ガスコンロ併設。夏場は40度になる調理室の問題を議会で取り上げてきましたが、エアコンも設置されました。
 総事業費は約2億0200万円。定員を10名増やし、4月から120名になります。

西堀、第一、北野と次々に市立保育園を建替える

共産党市議団もお祝いに参加しました

 笠原進厚生常任委員長は来賓あいさつの中で、「今朝、ベビーシッターに預けたお子さんの痛ましい事件が報道された。子どもを最良の環境で育てるために税金を惜しんではならない。国が経費を一切出さないなかで、新座市は西堀、第一、北野と次々に市立保育園の建て替えをおこない、この点は須田市長を評価したい。”子ども子育て支援新制度”は安上がりな保育をめざしており、その害悪とたたかっていきましょう」と述べました。

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