日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.8.3  No.1578
日本共産党新座市委員会
「短い工期で大変だがやるしかない」と現場責任者
埼玉土建新座支部と党市議団が公共工事の現場調査
(左)教室、外壁、管交換などの大規模改修工事、(右)8月25日の納期まで頑張ると現場責任者
 7月24日、共産党市議団は埼玉土建労組新座支部の公共工事現場「立ち入り調査行動」に参加し、学校改修など公共工事現場2ケ所に同行させていただきました。

 この行動は、市内建設現場の安全対策や労働者の処遇改善を申し入れる取り組みで、毎年この時期に取り組んでいます。
 現場責任者と懇談後、昼休みに現場従事者に職種や賃金などを直接聞き取るアンケートもおこないました。

工事費への改善要望も

 現場責任者との懇談では、あしの市議等が議会で追及して来た、発注者(市役所)から受注者(元請企業)に対する指導(賃金支払い、1建退共への加入や、地元下請業者を多く起用すること)などを質問。議会での答弁と違い、元請企業の認識が薄いなど、今後の課題が明らかになりました。

 現場責任者からは、「夏休み中の工事なので、工期が短くて大変」「仕様書に解体工事は土日におこなうなど国交省の通達とは違う内容だが頑張るしかない」「実際この金額でやるのは無理がある」と2予定価格の設定に改善要望も出され市議団は、現場の実態を学ぶよい機会となりました。
1建退共・・・建設業者退職金共済制度とは、建設業事業者向けに国がつくった退職金制度。公共工事を請け負った元請企業から、働いた日数分の証紙(1日=310円)を手帳に貼った枚数に応じて退職金を受けとる仕組みです。請求すれば、民間工事でも証紙を貼る企業が増えています。

2予定価格・・・公共工事入札を行うため、工事ごとの工事費(契約金額)を決定する基準として市長があらかじめ作成する工事見込み金額。
 新座市は予定価格の85%を「最低制限価格」とし、入札は、予定価格が上限額、最低制限価格が下限額。その範囲内で一番低い金額を提示した業者が落札して工事を請負う。
高校授業料の徴収
来年度から1万人が無償でなくなる
 高校授業料は2010年の民主党政権の時に無償化されたが、自民公明政権は法改定し、一部を有料に戻した。

 埼玉県でも年収910万円以上の世帯の生徒から県立高校授業料を新たに徴収する議案が県議会で自民党公明党等が可決。

 来年度、県立高校に入学する4万人の生徒のうち、1万人が新たに授業料を負担することになる。ちなみに、私立高校に入学する生徒では、全体の約3分の1にあたる5702人の生徒が支援金を受けれず、授業料が増える。
 世界で確立した「授業料無償化」の流れと逆行する法改悪に共産党県議団は反対した。日本の高校進学率はすでに97%。「社会が学びを支える」理念に立つべきである。

(日本共産党埼玉県議団長談話)
校庭が沼地?
旧新座小学校跡地を地盤改良
 旧新座小学校跡地の売却に際して地盤改良が必要になることが市議会に報告されました。
 すでに校舎の解体工事が完了し大和ハウス工業(株)に引き渡す予定でしたが、基礎杭の引き抜き工事時に多量の水の注入や、梅雨時の集中豪雨で地盤が軟弱化し地盤改良が必要になりました。

 改良方法は1天日干し、2軟弱地盤の土の入れ替え、3地盤改良材の利用の3案を検討。
 1天日干しは、一定期間土壌を天日干しして水分を蒸発させ、転圧する工法で費用は最も安価で数百万程度。2は軟弱部分を取り除き地盤改良土で埋めなおす工法ですが、搬出・搬入車両が800台以上必要で、工事騒音などもある。費用は4000万円程度。3地盤改良材を利用する方法は、特殊なプラントで地盤改良材を入れて混ぜ合わせるもので、資材搬入の車両は十数台で済み、費用は4000万円程度との事でした。
 今後市は地質専門業者と相談しながら、周辺住宅へ影響が少ない工法で実施し、9月末に大和ハウスに引き渡すとのことです。費用は校舎解体時の不用額約5000万円を財源とします。
「一番知りたいことが分からなかった」
幅員27mの大型道路 保谷朝霞線の住民説明会
 都市計画道路保谷朝霞線を県が27m4車線とすることについて、県主催の住民説明会が7月27日八石小と陣屋小で行われ、野寺、道場、畑中、馬場地域から約170名が参加しました。

 朝霞県土整備事務所の副所長は「今日の説明会は、保谷朝霞線の道路線形を示すまでには至っていない。皆様の協力なしには為し得ない事業であり、ご意見要望を伺いたい」と挨拶しました。
 県の説明後、野寺地域の住民からは、「整備時期や総事業費は?市負担はあるのか」「産業道路から国道254までは本気で進める考えがあるのか」「調布保谷線は幅員20mもない部分もたくさんある。27mの必要性がわからない」「東京都側が完成後の対策は」など。

幅員27m道路 初めて聞いた 畑中

 また畑中、馬場地域の住民からは「27mと初めて聞いた。ここに来ない人にはどう説明するのか」「子どもが家を建てるが建築許可は下りるのか」など、多くの質問や意見が出されました。

 整備事務所は「国道254号線榎木ガードとの接続や、関越や黒目川をどう交差させるのかは、設計段階なので、完成の時期や事業費など今、説明できない。優先的に進めるところを進めて効果をあげたい。調布保谷線は交通量から2車線の所もある。都県境の対策は取る」など具体性に欠ける答えにとどまりました。

住民との協議会を作って 野寺

 さらに「住民合意がなければ進まない。住民との協議会をつくって」「道路がどこをどう通るのか、一番知りたいことが分からない。一回の説明会で住民が了承したとしないでほしい。次回はいつか」との質問に、県は「次回は一年後になる予定です」と答えました。
都市計画道路保谷朝霞線
朝霞台駅にエレベーター設置を
乗降客数が約15万人 東上沿線でNo.3
反響のあったエレベーター設置署名

 7月24日、日本共産党の朝霞市と新座市の支部が、「朝霞台駅にエレベーター設置を」の宣伝署名活動をおこない、一時間で112筆の署名が集まりました。
 東武東上線沿線で朝霞台駅は一日の乗降客数が約15万人と池袋駅、和光市駅に次いで三番目に多いのに、エレベーターが設置されていません。
 当日は老若男女多くの方が進んで署名に応じ、「子ども連れの時に欲しいです」「障がい者の方と外出する時に困ります。朝霞台駅は使えない駅になっています」など様々な声を聞くことができました。
 6月議会で工藤市議も取上げ、朝霞市と共に、市長が東武に要望するように求めました。

バリアフリー化が遅れている朝霞台駅
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