笠原すすむ議員 |
新座市教育委員会がふるさと新座館1階ロビーでの慰安婦展を不許可としたことについて、6月市議会の一般質問で笠原進市議が取り上げ、「不当であり撤回し、謝罪すべき」と述べました。
「ふるさと新座館ロビーは貸出し施設でない」というが?
不許可の理由の一つに「ロビーは貸出し施設ではない」と市教委は言うが、実際には多くの団体や個人にまで貸出しています。笠原市議の要求で提出された資料でも、そのことははっきりしました。
教育長は「不許可の根拠を示せと言われても、貸出し要綱はないので館長は示すことができない。そこで、市民ギャラリー(市役所の廊下の部分)の規則を準用したということだ。」と答えました。
ところが、市民ギャラリーでは従来から啓発事業の展示が実施されており、「啓発的事業は展示できない」との市教委見解の誤りは明白でした。
しかし、それでは市教委が不許可としたことが説明できなくなることから、長い休憩後に(市長がつじつま合わせのためにとりまとめたと推測されますが)総務部長の答弁が変更され、「混同して答弁していた。おわびしたい。(市民ギャラリーの利用については)市民の方の利用については啓発的事業については許可できない。ただ、市が行う『事業』については啓発事業は行うことができる。」と答弁しました。
市教委の間違いを隠すために、市長部局まで巻き込み、さらに、大きな禍根を残すことになりました。
「慰安婦展は売春に関する展覧会」(教育長)と驚く答弁
教育長は、答弁の中で「なぜ売春に関するような展覧会をやる必要があるのですか。慰安婦展なんて名前の聞こえはいいですけれどもそういうことなんです。・・・やっぱりこれは一部の方の主張です。その主義主張を展開するために場所を提供するのはいかがなものかということです。」ととんでもない発言をしました。教育長はその後追及され、「売春という言葉は非常に不適切だったので取り消しをお願いしたい」と発言の取り消しをしました。
「従軍慰安婦という言葉を政府は使っていないと思います」(教育長の答弁)
笠原市議は、河野官房長官談話を読み上げ「『本件は、当時軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を著しく傷つけた問題である。政府は、・・・心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。」「われわれは、これを歴史の教訓として直視していきたい。歴史研究・歴史教育を通じて、このような問題を永く記価にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。』とまで言っています。教育長の言っていることは政府見解とまるで違う。市の教育長が慰安婦を売春だなどと言うことは許されない。」と厳しく批判しました。
教育長は、売春という言葉は取り消したものの、「従軍慰安婦という言葉を政府は使っていますか。私は使っていないと思います。」との答弁に終始しました。
笠原進市議は、「河野談話は、再びこうしたことが起きないように歴史研究や歴史教育でわざわざ言っている。だから慰安婦問題は教科書にも載っている。中学生のための「慰安婦」展を開くことは何もおかしな話ではない。不許可にする市教育委員会の態度の方が政府見解と異なり問題だと改善を求めました。
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