日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.10.3  No.1083
日本共産党新座市委員会
石神地域・新設道路の買収がはじまる
心配される財政計画、生活道路との接続
 都市計画道路東久留米・志木線(石神・堀の内地区)の道路建設事業が9月市議会の一般会計補正予算に初めて予算化。2004年度の用地購入費として約12億2000万円が計上されました。

 この新設道路は、水道道路(西堀浄水場の高架水槽近く)から6中前、石神小前を通って、東久留米境のスーパーマルフジ前までの全長1440mの道路です。道路の幅員は16mで車道7m、両側に街路樹帯1・5m、歩道3mとなっています。

 2004年度から2007年度までの4年間で用地を買収し、2008年度に工事をおこない、2009年度から使用開始の予定です。総工事費は約51億円の予定で、用地費が約26億円、工事費が約6億円、物件補償費(注)が約19億円です。

 約51億円の財源の内訳は、国の補助金が約11億5000万円、借金が約13億円、市の一般会計から約26億5000万円を予定しています。

 笠原進議員は一般質問で取り上げ「地元では、大きな道路ができて便利になるという賛成の声もある一方で、50億円以上の税金を使ったそんな新設道路は必要ないという反対の声もある。とりわけ、石神地域がこの道路で2つに分断されるのではないか。現在の生活道路との接続が大切では」と主張しました。

 市長は「2つに分断されないように配慮する。現在の公道15本、私道3本とこの新設道路が接続することになるがそのうち公道13本と私道2本とは接続可能だ。段差があって3本は接続できないが充分に配慮していく。」と答弁しました。

 また、笠原議員は「東久留米市の計画はどうなっているか。バス路線の新設についてはどうか」と質問。

 市長は「東久留米市は2007年から測量を始め、2009年から用地買収を開始し、2013年に整備の予定になっている。新座市より数年遅れる予定だが、再度東久留米市長に会って早めてもらえるようお願いする。バス路線については東久留米市の道路が完成しなくても現行の道路を利用してバスが開通できるようにしたい。」と答えました。

(注)道路拡幅の時の家屋などの立ち退き補償など
※地図をクリックすると拡大表示します!
都市計画道路接続図
「生活保護の国庫補助引き下げないよう全力尽くす」
市長が答弁
 生活保護制度は憲法25条に明記された「生存権」に基づき、国が国民の最低生活を保障する制度です。ところが、国は今年度この制度にある老齢加算を削り、3年で段階的になくそうとしています。このうえ来年度は母子加算を削り、さらに75%の国庫補助率まで引け下げようとしています。

 国民の「生存権」まで奪う暴挙に対して、全国知事会など地方6団体は猛反対し「市町村でおこなっている生活保護の申請、審査等の事務を返上する」とまで表明して怒りを表しています。

 朝賀議員は9月議会でこの問題を取り上げ、市長も声を上げるよう質問しました。市長は「補助率の引き下げをくい止めるために、全力を尽くしたい」と述べました。
武蔵野の雑木林の再生、保全を
 保坂フミ子議員は9月議会で「雑木林を残すための緑の再生、保全対策について」一般質問しました。

 武蔵野の面影を残した雑木林は新座市の財産のひとつです。昔は伐採してその切り株から新芽がでて新しい木が生まれ幹になりました。適宜に伐採がなされないと、太い幹になって伐採できなくなってしまいます。

 保坂議員は片山、野寺の斜面林は木の根が浮き出し、周りは草も生えず、雨が降ると吸収せずに土が流されている。斜面で機械が入りにくいが、雑木林が存続するよう対策が必要ではないか。葉の隙間から太陽の光が根っこに当たるよう対策を」と質問しました。

 市長は「昔は薪、炭などに使うため木を伐採したが今はその活用が無いため、20年以上そのままになっている。」として、「平成18年までには萌芽更新の方針を持ちたい。片山緑地の斜面林などは対策を取りたい」と答弁しました。

 開発などで少なくなっている武蔵野の雑木林が、市民の憩いの場として次の世代にも引き継がれるようにしたいものです。
学校のそばの朝霞基地で日頃から「人殺し訓練」
 皆さんご存知でしょうか。日本が「攻撃されると予測される」というだけで、学校や病院、鉄道、テレビなど116の公共指定機関が米軍、自衛隊の優先使用になる法律が9月17日から施行されました。自衛隊がアメリカの起こす戦争に参戦できるよう、海外派兵向きの軍備、憲法9条改悪が着々と企まれています。

 陸上自衛隊朝霞駐屯地では、イラク派兵の隊員たちが小銃や手榴弾で武装して建物に潜む「敵」を殲滅する対テロ訓練をおこなっています。

 工藤議員は9月議会で「イラクで市民を殺戮している米軍と同じ市街地戦闘訓練がこんな身近な基地でおこなわれているのは許せない。隣接している新座総合技術高校や朝霞高校では日頃から銃声やヘリコプターの騒音が授業の妨害になっている。ほふく前進や機関銃掃射が子どもたちの目の前でおこなわれるのは好ましくない。」と訓練を批判しました。

 市長は「自衛隊の空砲訓練は市役所にもファックスの予告が入る。自衛隊は専守防衛と思っている。」など切迫感のない答弁に終始しました。基地に近い新座市から戦争ノーの声を響かせていきましょう。
???だらけ
「さいたまタワー」100万人署名集め
 「さいたまタワー」を埼玉新都心に誘致するための大連合が上田知事、さいたま市長を代表に組織され100万人署名が始まっています。新座市も9月11日の町内会連合会で市の企画課より署名用紙が配布されました。大連合は、デジタル放送が始まる2011年までに送信タワーとして必要と謳っていますが、総事業費は1000億円ともいわれ、事業主体も地元負担も何もかもはっきりしないもの。そもそも、デジタル放送用に東京タワーには35億円かけた機能が既にできており、タワーの必要性、緊急性にも疑問があります。

 共産党議員団は27日市長に「莫大な事業費がかかり、しかも必要性に疑問があるような大事業を町内会という住民組織を通じて、安易に上から誘致署名を集めることには疑義がある。」と強く抗議し、「今後、町内会を通じて安易に署名活動をおこなわないように」と申し入れました。

野火止4丁目町内会は返上

 9月25日の班長会で「県知事や市長が自分のやりたいことを町内会などを使って実現させるのは間違っている」「民間の企業が建設するらしいが署名が多いのを逆手にとられて私たちの税金がどれだけ使われるか分からない」等の意見で署名に取り組まないことを全員で決めました。
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