日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.10.24  No.1086
日本共産党新座市委員会
保育料、国保税、下水道料金値上げなど
「新座市財政改革推進本部」が「市民負担増加」の検討をはじめる
 小泉政権の「三位一体の改革」は地方交付税や補助金を削減するだけで、税源移譲は一向におこなわないため、多くの自治体が歳入不足で財政運営に苦しんでいます。

 新座市も地方交付税等が6億2700万円も当初予算より見込みを下回り、さらに不況により個人市民税が2億9800万円見込みを下回るなどあわせて9億円もの歳入不足となることが明らかになりました。

 このために市は「税徴収の強化」や「支出縮減の努力」を進めるとしていましたが、12日にひらかれた総務常任委員会で「新座市財政改革推進本部」を10月1日に設置したことが報告されました。

 この本部のやることは1歳入予算の確保2歳出予算の圧縮節減3財政改革に係る連絡調整の三つとし、三つの部会で具体的に調査、検討するとしています。

 ところが実際に検討しているのは1受益者負担適正化として、各種サービスの所得制限導入、サービスの有料化の検討、手数料見直し2公共施設利用の有料化3各種補助金の見直しなどすべて市民負担の増加やサービス切り下げの内容ばかりです。

 日本共産党議員は「これでは公共料金の値上げや補助金をけずることだけで、歳出予算の圧縮の検討はないではないか」と質したところ、市は「当面この三項目を検討し、11月中旬ころに方向性をだしたい」と答えるにとどまりました。

 また、他の議員から「どのような項目が対象になるのか」と質問がだされ、「下水道料金、保育料、学童保育料、国民健康保険税、都市計画税などが考えられる」と答弁がありました。

 財政運営が苦しくなったといって、料金値上げやサービス切り下げなど市民への負担転嫁だけを検討するのならそれこそ誰でもできます。

 市民は長引く不況で倒産、失業、所得の減少に苦しんでいます。市民負担をさける検討がまず必要なのではないでしようか。
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吉田芳朝県議が
「今の社会科教科書は自虐的」と質問
 去年の12月県議会で、新座市選出の吉田芳朝県議は上田知事に「先の戦争で植民地支配をしたという事実もあるが、結果として各植民地が独立、解放された。今までの教科書がいわゆる自虐的な価値観に偏り過ぎているという批判もある。新学習指導要領で我が国の歴史に対する愛情が強調されたのは当然。」として、暗に扶桑杜の歴史教科書の採択を進言する質問をしていることが分かりました。

 扶桑杜の新しい歴史教科書とは、南京虐殺も従軍慰安婦も作り事。日本の侵略戦争によってアジアが解放されたと描き出すなど極端な国粋思想で記述され、まともな歴史の検証に耐えないもの。中学校で採択させようと猛烈に運動しましたが、国民の世論で採択は数校に留まっています。

 「過去の歴史に盲目な者は未来にも盲目」と言われます。「若さ」が売り物の吉田氏ですが、過去の侵略の歴史と正面から向き合うことなしに、日本はアジアの一員として世界から到底信頼されないことを理解してほしいものです。
乳飲み子を抱えて逃げ延びた日々
(戦争体験記が寄せられましたのでご紹介します。)

 長女が1歳の時に太平洋戦争が始まった。当時、大阪府境市に住居を構え、当初は空襲もほとんどなく、平常な生活が続いていた。

 しかし戦争が激しくなるにつれて、いつでも逃げ出せるように、長女には夜は地下足袋をはかせて寝かせ、私自身も手足を伸ぱして眠ることはなかった。サイレンの音と同時に電灯をつけたり消したりの生活が続く中、昭和20年6月に次女が誕生。

 そして7月10日の大空襲で、生後2週間の次女を布団にくるんで抱きかかえ、長女の体と私自身の体をひもでつなぎ、万が一の時、落ち合う場所と決めていた畑の農機具小屋に逃げ延びた。蚊が多くて、私は長襦袢で蚊帳を作ったのを思い出す。

 翌朝主人の顔を見てほっと胸をなでおろした。自宅に戻ったら家は焼失。身内の所に居候をさせてもらった。畑があった為、食べるものは不自由はなく、近所の人たちにも分けてあげて喜ばれた。二度と戦争は繰り返してはなりません。

(大保カズエ 90歳・北野2〉
ススキの穂揺れる碓氷峠を行く
日本共産党新座市後援会が日帰りバスハイク
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「廃線の信越本線」を訪ねる旅

 久しぶりの青空、絶好の行楽日和です。バスハイクには総勢90名が2台のバスに分乗。私の母の郷里が上田なので、アプト式の汽車でガッタン、ゴットンと上ったり下ったりした思い出がなつかしく参加しました。

 バスの窓からは妙義山、浅間山の煙がはっきりよく見えました。10時半には目的地に着き、「横川、碓氷峠関所跡」をのんびり解説を聞きながら歩き、あさお茶屋で昔なつかしいお饅頭や農産物を買いました。昼食は「峠の釜飯」を食べ、午後はバスでめがね橋へ行き、いよいよ廃線になった信越本線のトンネルを「峠の湯」まで約3キロの道を歩き始めました。

 トンネル内はひんやりとして、外にでるとススキの穂が揺れ、赤とんぽが舞っています。ところがいつの間にか「峠の湯」を通り越してしまい、また舞い戻ってへとへとになりましたが、温泉に入った時は疲れが吹き飛び満足でした。帰りは心配された渋滞にも巻き込まれず、名司会のおかげで最後まで楽しく過ごすことができました。次回の旅行も楽しみにしています。

(東北・小泉みち子)


元鉄道員(ぽっぽや)の気骨にふれて

 新座市後援会の旅行に初めての参加。どこに行くのかよく確かめず乗ったバスだったが、最初の訪問地「鉄道文化むら」で素敵な出会いをする事ができた。

「むら」の案内をしてくれたボランティアガイドさん。元国鉄職員で鉄道にたいする愛情と仕事に対する誇りは並々ならぬものを感じる。急傾斜を昇るために優れた性能をもったアプト式機関車を東京オリンピックに来る外国への見栄で外国製の高価なものに換えたり、信越本線は大企業や政治家の思惑で廃線になり、困るのは地域の利用者だった事など風刺とユーモアの利いたお話に暫し爆笑。

 今は使われていないが、貴重な名車輌がずらりと並んでいるが、保存は良い状態ではないようだ。

 車輌も鉄道員の「思い」も貴重なものとして保存する必要を感じた。また訪れてみたい。

(投稿・大金洋子)
文字どおり市民参加での「自治基本条例」づくり
総務常任委員会の行政視察報告・・・朝賀、石島市議が参加
 10月4、5、6日、総務常任委員会は大阪府などの行政視察を行いました。

 岸和田市では「市民と共に進めるまちづくり」を進めるため、市民と行政との関係の基本を自治体の憲法とも言うべき「自治基本条例」として定める取り組みを視察。公募による27名の市民委員と4名の学識経験者からなる策定委員会で条文までも素案としてまとめたのが特徴です。市民アンケートやパブリックコメントで市民の意見を反映させ条例案は今度の12月議会に提案されるとのこと。新座市でも来年12月の条例制定を目指して市民19名による検討委員会が発足したところでもあり、市民を信頼した市民参加のありよう、法律を使いこなし創意工夫して実情にあったまちづくりをしているところに感心しました。

 次の寝屋川市では男女共同参画推進センター「ふらっと ねやがわ」を視察。女性団体などの要望で平成13年11月に駅ビルにオープン。情報コーナー、オープンスペースのほか、グループ活動室や研修室、フェミニストカウンセリングやパート相談室、保育室などがあり、いずれも無料で利用できます。74団体が登録していて、市民が企画・運営するセミナーや「ふらっとねやがわ祭り」の開催、市民グループのネットワーク作りが特徴です。市民活動支援講座やリーダー養成講座、情報誌の発行も行っています。年間2万人以上の人が利用していますが、趣味的は団体もあって、男女平等の推進にむけどう方向づけるかは課題で、若い世代のリーダー養成にも力を入れ始めているそうです。

 奈良県橿原市(かしはらし)では行政GIS(地理情報システム)についてお話を伺いました。GISは固定資産データーや上下水道網、道路台帳、都市計画図などの業務を一体的な地理情報として管理することで、業務の効率化、高度化、データー整備のコスト軽減を図るものです。

 平成2年から検討プロジェクトを設置してメーカーと共同開発を進め、平成12年に国の緊急雇用補助金を使ってシステムを立ち上げました。事業費は約6億円でこの初期投資の多さが全国の自治体で整備が進まない理由になっているのではと、話されました。市職貴のGISの利用を進めることと、市民に公開できる整備をしていくことは課題とのことです。

「自衛隊観閲式反対集会」に参加しましょう!

日時:11月7日(日)午前10時

場所:朝霞市中央公園
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