日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2008.6.15  No.1269
日本共産党新座市委員会
官舎なら(高層31メートル)建設いいのか
新座市条例「25メートル高さ制限」を無視
国家公務員宿舎650戸を建設

 栄小学校と新座総合技術高校の間の空地(約2・7ヘクタール)に国家公務員宿舎650戸が建設される計画になっています。6月6日の市議会全員協議会でこの地域の整備計画が示されました。

周辺環境と調和した地区計画?

 それによると、「現在の良好な・・・周辺環境と調和した土地利用を誘導するため、新塚地区地区計画を定める」として、「教育や福祉など公共施設以外の建設を規制し、容積率200%、建ぺい率60%、周辺は生垣」などを定めながら、「建築物の高さは最高限度31メートル」としています。
 
 共産党市議団は、「新座市は昨年から25メートル以上の建物は建設できない条例を和光市に続き県内二番目につくり、市民に喜ばれている。(商業地区は除く)それなのに、学校や栄緑道などに囲まれた市街化調整区域に31メートルの宿舎が立つというのは納得できない。国が建てる官舎なら市条例の高さ制限を守らなくても良いのか。市民や民間業者の目から見てもおかしい」と批判しました。

市街化調整区域は何でも建つ?

 須田市長は「市街化調整区域では何でも建つんです。高さ制限はない。国はもっと高いものを建てたいというのに31メートルにしてもらったのだ」などと強弁しました。

 国と市が一体となって25メートルの高さ制限を無視しようとしています。 計画案を答申した二日の新座市都市計画審議会でも石島陽子議員(共)はこの地区計画に反対しました。

 国家公務員宿舎(世帯用500戸、独身用150戸)は平成22年度内の入居をめざしてプロポーザル方式で設計施工業者を選定する予定です。
国家公務員宿舎650戸を建設
もうごまかされない!
桜井はる子

 9日、参院で『後期高齢者医療制度廃止法案』が可決されました。「75歳になった途端になぜ受けられる医療が差別されるのか」「長生きするなと言うのか」皆さんの思いが国政を動かし始めています。

 政府は保険料の定額負担部分を軽減するなど見直しを検討していますが、「制度の根幹には手をつけない」と言っています。

 低所得者は保険料が安くなるというのもウソでした。「もうごまかされない!」という怒りが広がるのは当然です。

 15日の国会会期末にむけて、国民の力こそ示していきましょう。

(桜井はる子・党衆院埼玉4区国政対策委員長)

「市内業者にも仕事を」
六中の大規模改修工事で共産党が要求
 第六中学校の大規模改修の工事請負契約の締結議案が提案されました。落札業者は埼玉健興(株)(川口市)で落札額は2億8644万円(予定価格3億5070万円)です。全会一致で賛成となりました。

 共産党市議団は、「六中の大規模改修工事が実施されることには大賛成だが、これだけ大きな公共工事に市内業者が参加できないのは問題だ。従来は市外の大きな業者と市内業者がコンビを組んで仕事をするJV方式でやってきた。今回は何故JVにしなかったのか」とただしました。

 副市長は、「昨年の陣屋小学校の大規模改修工事の場合、最初はJV方式で入札をしたが、一社しか応募がなく、やむを得ずダイレクト型制限つき一般競争入札でおこなった。県内の状況も調べたがJVがうまく行っていないようなのでJVは断念した。しかし『地域経済活性化のために市内業者が仕事ができるようにせよ』という共産党の主張はよくわかる。これからもよく研究していきたい」と答えました。
ご苦労さま 10期37年
保坂フミ子さんを励ます会 盛大に
保坂フミ子さんを励ます会
「第二、第三の人生を豊かに」参加者に謝辞と決意を述べる保坂フミ子さん
 日本共産党の新座市議会議員を10期37年務めてきた保坂フミ子さんの労をねぎらうために『保坂フミ子さんを励ます会』が8日、新座市民会館で開かれ百二十人が参加しました。

 会は「保坂フミ子さんの奮闘記」の映像で始まり、お琴の演奏、歌声の後、「保坂フミ子さんを語る」と銘打って元市議の佐藤一郎さん、佐藤友助さんやゆかりの方々が保坂さんが初めて議員になった時のエピソードや保坂さんとのなれ初め、活動の思い出等を語りました。

 「弱者に優しく権力に立ち向かう」保坂さんの生き方に共産党の原点を呼び起こされる集いとなりました。会場には親族の方々をはじめ、他市からも友人、市議が多数駆けつけ、保坂さんの幅広い活動を象徴するものとなりました。
保谷・朝霞線
幅員27メートル先にありき 見直しを
 6月8日、地域住民の主催で「都市計画道路保谷・朝霞線の説明会」が野寺三丁目集会所で開かれました。

 保谷・朝霞線(都県境の野寺四丁目から産業道路までの1740メートル)は当初幅員20メートルでしたが、「調布・保谷線の受け皿として幅員27メートル・4車線に変更したい」として、この間県と市が説明会を開催しています。

周辺住民が「道路見直し」を要望

 しかし、静かな住宅地の中の突然の計画に不安や疑問の声が上がり、現在住民からは『見直しを求める要望書』が県と市に提出されています。

道路特定財源、環境影響も考えよ

 当日の講師は首都圏道路問題連絡会・国分寺36メートル道路を考える会世話人の標氏。標氏は「地球温暖化や道路特定財源の一般財源化、国交省の新道路政策建議などをどう受け止め、環境政策を検討したうえでの促進なのか。また環境影響評価の数値などについて」話されました。

 また「西東京市の調布・保谷線でも付近の住民が工事差し止め訴訟を起こす等住民運動が続いている、住みよい住環境を守るため、住民が力を合わせ、行政に要求していく大切さ」を話されました。

 参加者からは「要望署名への反響がとても大きい。27メートル道路先にありきのやり方では困る」などの発言がありました。説明会には共産党の石島議員も参加しました。
お風呂の助成続けよ 保養所や入浴施設助成を
 後期高齢者医療制度が始まり、75歳以上の方はこれまで加入していた国保から抜けたため、保養所や入浴施設の助成制度が利用できなくなりました。

 共産党市議団は「助成制度の存続を」と市長に要望書を提出していました。

 しかし、市は「助成すると保険料に上乗せされ市民の負担が増える。市の単独助成は財政状況が厳しいため難しい。県内の多くの市町村が助成していない」などと回答してきました。

 わずかな助成額で保養所やお風呂など高齢者のささやかな楽しみを続けることができるのです。

 この問題は、小鹿市議が一般質問で取りあげます。
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