日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.4.6  No.1561
日本共産党新座市委員会
「憲法解釈で集団的自衛権行使するな」
共産党 国への意見書を提案
 3月議会で日本共産党市議団は、「憲法解釈の変更で集団的自衛権行使に反対する」「すべての被災者の生活支援強化を」「最低賃金を欧米並みに大幅引き上げを」「重度心身障害者医療費助成ヘ年齢制限導入をやめよ」の国・県に対する四つの意見書を提案しました。

 安倍首相は従軍慰安婦「河野談話」の見直し、歴代政府の見解を変更し、閣議決定で集団的自衛権行使容認をねらうなど、暴走が止まりません。
 朝賀英義議員(共産)は「海外での武力行使は憲法上できないとしてきた歴代自民党政府の見解さえ覆す」と述べ意見書を提案。芦野修議員(共産)は「立憲主義に汚点を残す。戦争に子どもや孫たちが行かないようにするのは大人の責任だ」と賛成討論しました。

「うわさ話の段階だ」と公明党

 ところが「うわさ話で意見書をだすのか」川上政則議員(公開)「情勢は変わっている。今後大いに議論すべきことで時期尚早」鈴木秀一議員(公明)などと反対多数で意見書は否決されました。
 また、「65歳以上の新規障害者医療費助成」を認めない県への意見書は自公が反対して否決。「最低賃金引上げ」「被災者支援」は可決されました。
集団的自衛権を行使するな
●反対討論・川上政則議員(公明)
 「公明党は憲法解釈を変える必要があるのか、どのように変えるのか、国民の理解や近隣諸国の理解を求める努力が必要と考える。安保法制懇の見解が4月にまとまる。海外での武力行使を禁止する見解は変わっていない。うわさ話で意見書を公式に出すのはいかがなものか」
●賛成討論・高邑朋矢議員(育の会)
 今言わないで、いつ言うのか。9条があったから朝鮮戦争にもベトナム戦争にも行かず日本は経済発展できた。アメリカを攻撃する国はいるのか。経済が大事な時だ。  
●賛成討論・笠原進議員(共産)
 安倍政権を危ないと思っている人はたくさんいる。自民党の中でも古賀、野中、村上氏などが個別的自衛権だけを認めてきた保守政治と違うことをやろうとする安倍を批判している。今みんなが力を合わせ安倍政権の暴走を止める時だ。
↓ ※ 表をクリックすると拡大表示します!
平成26年度第一回定例会意見書の結果
貧困進め、生活に激痛 田村議員告発
首相「打撃は事実」
田村智子議員
田村智子議員

 「消費税増税が国民の暮らしにもたらす激痛は17年前の比ではない」。日本共産党の田村智子議員は31日参院で増税を告発しました。
 97年当時に比べて、平均賃金(年額)が446万円から376万円に減少。年収200万円以下の民間給与所得者は814万人から1090万人に増加。貯蓄なし世帯は10・3%から31%に増大するなど、貧困化が進んでいる実態を示しました。
 安倍首相は、「消費税は社会保障の給付を守るため」と従来の主張を繰り返しました。
 田村議員は「介護保険も医療も負担を増やす法案が出されている」と政府のウソを批判し、増税中止を求めました。

防災対策、予防対策の強化を
笠原進議員
笠原すすむ議員

「首都直下型大地震が起こる可能性は東大地震研究所の調査では4年以内で70%、政府の発表で30年以内で70%だ。防災対策は予防対策を基本に強化すべきだ」笠直進市議は3月議会で一般質問しました。
(以下、笠原市議の質問と市長、担当部長の答弁です)

耐震補強工事の推進を
笠原:住宅の耐震補強工事を推進し補助金のアップを
市長:戸建住宅で1万454戸、分譲マンションで82棟3048戸が旧耐震基準(昭和56年5月31日)で残っている。リフォーム等を含め百万円まで補助金制度も作ったので、制度をPRして耐震化を促進したい。
部長:耐震化は平成27年度末で90%を目標としているが現状は78・38%。残り約7000戸を2年間で耐震化するのは無理だが地域に出向いて講座を開くなど耐震化促進に努力する。

全世帯に無料で家具転倒防止器具の設置を
家具転倒防止器具

笠原:高齢者や障がい者世帯だけでなく、東京都のように全世帯を対象に無料支給にすべきだ。器具は現物を見て決められるようにすべき。
市長:地震の被害を最小限に抑える方策として家具転倒防止は有効な備えと考える。平成26年2月末までで1292世帯が利用された。26年度は支給器具の種類を増加させ、パンフレットも全戸配布する。
部長:高齢者世帯、障害者のいらっしゃる世帯には無償で支給。ガラス飛散防止フィルムもプロが張り付ける。器具の展示は実施する。

液状化対策、急傾斜地(31力所)対策を
笠原:災害に強いまちづくりのためには、急傾斜地の崩壊予防や液状化対策が必要だ
市長:急傾斜地崩壊危険個所は市内に31力所ある。埼玉県が現在調査を進めており、危険度の高い箇所は平成28年度までに適切に対応したい。

救急病院への配水管耐震化を最優先に行う
 上下水道施設の液状化対策は、配水管を耐震管に敷設替えをする工事を行っている。新座志木中央病院、高田整形外科病院、堀之内病院、市役所に水進水を送る配水管の耐震化を最優先事業として進めている。
 下水道施設の液状化対策も特定緊急輸送道路(254バィパス等)のマンホール浮上防止工事を進めている。
 また、液状化の恐れがある新座三丁目などや、黒目川に沿った地域の汚水幹線の耐震化工事を予算の範囲内で順次進めていく。

地域コミュニティーの拠点
「北野ふれあいの家」がオープン
「北野ふれあいの家」がオープン
 3月31日、「新座市立北野ふれあいの家」開所式が開催され、小野だいすけ議員が参加しました。

子どもから高齢者まで気軽に「立ち寄りスペース」コーナーも
パソコン、血圧計、児童図書もある立ち寄りスペース
パソコン、血圧計、児童図書もある立ち寄りスペース
パソコン、血圧計、児童図書もある立ち寄りスペース

 「北野ふれあいの家」は、北野集会所と隣接する勤労青少年ホームを解体し、集会所と同ホームの機能の一部を備えた複合施設として整備。さらに、子どもから高齢者が気軽に利用できる「立ち寄りスペース」が設置されました。

 子どもから高齢者まで憩える「北野すこやか広場」が閉鎖されたことから、「すこやか広場の継続」が地域の要求として上がっていました。小野議員は、地域の方々が立ち寄れる憩いの場を設置するよう、一般質問で求めてきたことが実現しました。

〈北野ふれあいの家 建設概要〉
所在地  新座市北野2ー15ー32
敷地面積 1166.87平米
延床面積 488.2平米
構造   鉄骨造平屋建て
建設費  1億4175万円
設置施設 軽体育室(1950円)、実習室(510円)、会議室2室(620円)、
     和室(410円)、音楽室(410円)、多機能トイレ、駐車場13台、
     太陽光発電システム、立ち寄りスペース:キッズコーナー、
     テレビ、パソコン等完備 (カッコ内は午前の使用料金)

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