日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2016.10.23  No.1688
日本共産党新座市委員会
「戸田建設」より3億円以上事業費の高い
「清水建設」に一括発注
大和田2・3丁目土地区画整理事業 37億6920万円
 10月17日臨時市議会が開催され「大和田2・3丁目土地区画整理事業」の工事37億6920万円を清水建設に一括発注する議案が自民、公明、維新、刷新の市議らの賛成多数で可決されました。

 市は「今年12月から工事着工を目指すため、道路造成、汚水管・雨水菅・水道管整備、雨水調整池整備を一括発注したい」として、公募型プロポーザルを実施。応募した戸田建設と清水建設の2社が提案を競い、6人の審査員の評点の結果、僅差で清水建設に決めたと説明がありました。(清水建設・132点、戸田建設130・6点/150点満点中)
 共産党は、「議会で37億円もの大事業を審議するのに、なぜ清水に決めたのか、両社の提案や審査の基準などが全く分からない」と資料を要求。資料によると、戸田建設の方が3億1320万円安い事業費を提案していたことが判明し、各市議が質問。議会は5時近くまで紛糾しました。

 また、工事工程を短縮する提案や地元雇用・地元企業の参入、地域貢献は戸田建設の方が清水建設より高い得点を得ていたことも分かりました。

 笠原議員(共産党)は、「市は財政が厳しいと来年度36項目もの市民サービス切り捨てを計画しながら、一方で3億円以上事業費が高い清水建設を選んだ。審査の配点の事業費部門は3億円以上の差がある両社が同点だ。これでは初めから『清水建設ありき』の審査ではないか。急ぐ必要のない大型事業に37億円もかけるなど市民はとても納得しない」と反対しました。
大和田2・3丁目土地区画整理事業
 高邑議員、木村議員(市民と語る会)は、「戸田建設の提案内容は配布されたがメモも禁止で資料は回収された。このような審査は議会のあり方として疑問だ」「一番の重点は待機児童対策だ」と反対。
 川上議員(公明党)は「清水は交通安全計画を重視しよい提案をしている。市は総合的に判断している」と賛成しました。
新座市(仮称)大和田二・三丁目地区土地区画整理事業の工事等に関する委託業務事業者選定審査会名簿
平成28年9月5日現在

1.尾崎春男 学識経験者 東洋大学教授
2.小瀬博之 学識経験者 東洋大学教授
3.栗阪伸生 学識経験者 公益社団法人 街づくり区画整理協会
4.山崎糧平 副市長
5.竹之下力 都市整備部長
6.橋本吉弘 上下水道部長
もて遊ばれているのは自衛隊員の命
「ママの会」が国会議員に要請
もて遊ばれているのは自衛隊員の命「ママの会」が国会議員に要請

 「安保法制に反対するママの会」は17日、「南スーダン『駆け付け警護』ストップを!メッセージ提出アクション」を国会でおこない4野党と参院「沖縄の風」の国会議員に1450人分のメッセージを手渡しました。
 「ママの会」発起人の西郷南海子さんは、戦闘を衝突だとする安倍首相の答弁を紹介し、「もてあそばれているのは、自衛隊員の命。家族です」と語りました。「参院選挙で野党統一候補を当選させたのが活動の自信になった」と「ママの会@青森」のメンバーも発言しました。

(10月18日付 赤旗)

オスプレイ飛行中止などを申し入れ
自衛隊観閲式反対実行委員会
 10月23日、3年に一度の自衛隊観閲式が朝霞駐屯地で行なわれ、今回初めて米軍が参加。アメリカ海兵隊のオスプレイが初めて飛来。空自もブルーインパルスを飛行。米軍軍用ヘリ「ブラックホーク」装甲車「ストライカー」等も参加することが10月9日に判明しました。
アメリカ海兵隊のオスプレイが初飛行
アメリカ海兵隊のオスプレイが初飛行

 朝霞4市でつくる「自衛隊観閲式反対実行委員会」は10月15日、朝霞駐屯地を訪れ、軍事力誇示の観閲式に反対を表明するとともに、観閲式での低空飛行、編隊飛行を止めること、危険なパラシュート降下やオスプレイ飛行を止めること、住宅密集地での騒音対策などを申し入れました。

 あしの修市議は、「オスプレイの飛行など13日になって周辺自治体、町内会長に情報提供するようでは、市民の不安は全く解決しない。予行演習の時から、周辺の地域、学校にものすごい爆音が連日鳴り響き、市民は不安を持っている。」と自衛隊の情報提供について問いただしましたが、明快な回答はありませんでした。
 申し入れは練馬平和委員会など5団体14人が参加しました。

市民サービスの切下げやめよ!
許せない!市民に黙って「増税と福祉サービスカット」
 新座市社会保障推進協議会は市が来年度から予定している増税と福祉サービスカットは許せないと学習会や署名活動を開始しました。
皆さんと運動して到達した福祉制度を守ろうと笠原市議=社保協の学習会=10.17畑中公民館
皆さんと運動して到達した福祉制度を守ろうと笠原市議=社保協の学習会=10.17畑中公民館

 17日の学習会で笠原進議員は、「新座市は県内の全市と東京都近隣市を調査し、市のサービスが良いものを平均並みに引き下げようとしている」と、高齢者のおむつ券支給の削減や、精神障がい者通院医療費補助の廃止、がん検診有料化などを具体的に説明。「一方で、大和田2・3丁目土地区画整理事業には多額の税金を使おうとしている。新座市は財政力も全国で上位だ。市民の声で白紙撤回させよう」と提起しました。

 社会保障推進協議会から「1万筆を目標に署名を集めよう」と提起があり、「市は議員にだけ知らせて、市民に知らせる考えはないのか」予算化を阻止しようと怒りの集会となりました。

1万筆の反対署名を開始!
新座市社会保障推進協議会
1万筆の反対署名を開始!新座市社会保障推進協議会

 18日志木駅で社保協メンバー15人が参加して署名活動。「全然知らなかった」「保育料の値上げは困る」子育て世代も応じ38筆が集まりました。

 石島市議は地域を廻り、『がん検診を受けているけれど無料で助かっています。有料にしないでほしい』『福祉タクシー券が20枚に減らされると、1回の通院の往復で2枚使うので、年間10回の通院にしか使えなくなってしまう』などの声があり、短時間に55筆集約。

東電火災 原因究明と再発防止を!
 10月12日午後3時頃に発生した野火止7丁目地内の東電施設の火災は、都下58万軒が停電、地下鉄運休など大きな被害が生じました。17日の議員全員協議会で以下の報告が市民安全課からありました。
 事故原因は今日時点では明らかになっていないが、地下ケーブルを覆っている絶縁紙に亀裂が入り発火した可能性と東電の説明。
新座洞内の写真=東電パワーグリッド社から
新座洞内の写真=東電パワーグリッド社から

 市内の被害状況は、1国道254の通行止(12日16時20分〜上下線)2停電が約160世帯・野火止4,6,7丁目(15時58分〜17時46分)ふるさと新座館が臨時休館。3近接する介護法人施設「ロイヤルレジデンス新座」の入所者が避難。
 消火活動は、地下13〜16メートルの洞内での消火で泡消火剤やドライアイスを使用。新座市消防団5分団69名が後方支援として交通整理や機材配置を行なったなどです。

 共産党は、1東電から、お詫びや事故原因の報告はあったのか?2パッキングにアスベストが練り込まれているとの報告がある。20年〜30年先に万一被害があった場合、因果関係が立証できるよう記録すべき。3黒煙がものすごく、防災行政無線を流すべきではなかったか?ホームページやツイッターを見られない高齢者もいる。などを質問しました。

 市は、1事故原因については今日も実況見分を行なっている。東電に書面での提出を依頼している。2地下施設のアスベストについては燃えた部分の飛散状況は不明との報道だが記録をキチンとする。3防災行政無線は4時50分に「現場に近づかないように」と流した。やみくもに不安を与えないようにとの配慮だが、早い放送を検討していくと答えました。

 新座市にこのような東電の施設がある事は殆ど知られていません。35年もたてば老朽化は甚だしく、これを機にしっかりした保守管理体制を要求していきます。

フクシマ事故を忘れない!原発なくても電気は足りてる
第25回 にいざ脱原発ウォーキング 元気よく
第25回 にいざ脱原発ウォーキング 元気よく
 16日、約50人の参加者は三軒屋公園と志木駅間を元気にアピール。一言アピールでは福島に帰るか否か機械的に決断を迫られている被災者の現状が訴えられました。16日夜に再稼働反対の新潟県知事が誕生。嬉しい日となりました。
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