日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2018.4.1  No.1759
日本共産党新座市委員会
「森友関係文書改ざんの全容解明を」
国への意見書を、自民、公明が黙って否決
 公文書の改ざんは、国民の知る権利、国会議員の事実に基づく審議権を侵す重大な犯罪行為です。

 23日、3月議会の最終日、日本共産党市議団と市民と語る会、刷新の会、日本維新の会の市議は連名で、「全容解明を求める」国への意見書を提案しました。

 提案者の芦野修市議は「削除された所は、昭恵氏が『いい土地ですから前に進めて下さい』と語ったところや、森友学園の教育方針に感涙したところだ。佐川氏だけでなく、昭恵夫人や関係者を国会によび全容解明をは、市民の声だ」と提案しました。しかし、政和会と公明党市議らは一言の反論もせず、意見書は10対15の賛成少数で否決されました。
「小中学校エアコン改修」
「ICカードによる勤務時間管理」
教職員組合の陳情を否決
 新座市教職員組合から提出されていた「小中学校のエアコン改修」と「ICカードによる勤務時間管理等」の陳情が3月議会本会議で不採択となりました。

 陳情は「平成23年度に小中学校に整備されたエアコンが水漏れしたり設置温度にならないため維持管理してほしい」「勤務時間の客観的な把握のため自己申告でなくICカード等による管理導入を」という内容で全く異存のないものです。

 ところが文教委員会では「教委がやると言っている事をなぜ陳情したのか」等と4回も継続審査となり「両方とも予算化されたので、もはや意味はない」と不採択となりました。

 共産党市議は、「エアコン改修は予算化されたとしても3年計画だ。今年の猛暑、普通教室の半分は改修されない。子どもたちの学習環境整備は最優先すべきだ」「教員の働き方改革で勤務時間の把握は喫緊の課題と文科省も提言している。予算化したものを議会が不採択するのは道理が立たない」と述べ、陳情採択の討論を行いました。
新座の誇れる福祉制度、存続を
共産党市議団が市長に要望書を提出
 3月26日、日本共産党市議団は「精神障がい者の通院医療費給付制度と、介護保険利用者補助金制度を現状通り存続せよ」という要望書を市長に提出しました。(原文は下記参照)
精神障がい者通院医療費給付制度と介護保険サービス利用補助制度の存続を求める要望書
日本共産党市議団長 笠原進

 予算審議の中で精神障がい者通院医療費給付制度(以下「精神」)と介護保険サービス利用補助金制度(以下「介護」)が平成30年度から削減されることが判明しました。
 この二つの制度は平成27、28年度の「市民サービス全般的見直し」の中でも検討されたが市民と議員から多くの意見が出され「現状維持」を並木市長が約束したものです。
 市民や議員に何の説明もなく財政が厳しいからと予算の最終査定で削減するのは市民と議員への背信行為です。「精神」の見直しで約3分の1の人が利用できなくなります。「介護」は低所得の皆さんに喜ばれている共に新座市が他市に誇れる優れた福祉制度です。ぜひ存続してください。
原発再稼働中止は市民の願いでは?
 にいざホーキの会から提出されていた「原発再稼働中止の市議会決議を求める陳情」が本会議で賛成少数のため不採択となりました。

 工藤市議は「福島原発の原因も分からず避難者は未だ7万人を超え復興は道遠い。原発を動かせば高濃度の放射性物質が生まれ処理が困難。このような状況で再稼働は論外。ぜひ陳情採択を」と討論しました。

 政和会、公明党が反対でした。
共産党、国への意見書3本を提案
 3月議会で日本共産党市議団は、「学校教職員定数の抜本増を求める」「生活保護基準の引き下げ反対」「森友学園疑惑の全容解明を」の3本の国への意見書を提案、2本が可決されました。

 政和会は「生活保護の引き下げ反対」にも反対しました。公明党提案の3本(下表の上三つ)はいずれも全会一致で可決されました。
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3月議会 意見書への各会派の態度
学童の大規模・狭あい化の解消を
民間学童保育導入の検討は慎重に
 放課後児童保育室(学童保育)への入室者は依然として増加しています。新座の学童保育は数年来「大規模化」しておりその対策が急務となっています。

 学童保育の大規模・狭あい化解消のため「新座市子ども子育て支援事業計画」の見直しが行われましたが、その見直しで解消されるのか、あしの修市議は3月市議会一般質問で執行部の姿勢を質しました。
あしの修議員
あしの修議員

 あしの市議は、「事業計画見直しは施設数は23と見直し前から変更はなく、ただグループを43から50にするだけ、要は1施設を半分に仕切るだけの見直しだ。これで大規模化解消になるのか。また、50グループの内、4グループは民間学童保育の導入が述べられている。民間学童保育参入のメリット、デメリットをどう考えているのか」と質問しました。

 市長は、「大規模解消のため引き続き学校の空き教室、学校敷地内、または隣地での整備に努めていきたい。民間学童のメリットは支援員の欠員解消と支援員確保につながる。デメリットは、保育室ごとに保育サービスがことなる」と答弁。

 あしの市議は、「大規模化解消、民間学童保育導入は、安全・安心な生活を保障する、子どもの権利を守る、子どもの人権を守る、そして生活を保障する事を通じて成長、発達を促すのが学童保育事業だ。学童は行きたい時に行くというところではない。そうした視点にたって取り組む必要がある。民間学童保育導入も慎重に検討すべき」と訴え、執行部も慎重に検討すると答弁しました。

おいしくて安全な保育園給食を
保育園給食民間委託化について
 平成30年度から公立保育園で初めて給食調理業務が民間委託化されます。保育と給食は一体化して行われていたのが、今後は保育士と調理師が別の組織になることになります。これまでの園児の状況に合わせた臨機応変な対応ができるのかが懸念されます。

 辻みき市議は委託業者決定の進捗について、仕様書について、栄養士の配置、巡回について一般質問しました。
辻みき議員
辻みき議員

 市長は答弁で『委託業者の公募に対し6社からの応募があり(株)メフォスに決定した。保育士調理師の連携については「調理員の中に管理責任者をおくことで連携が守れる」と答弁しました。また栄養士については配置する考えはなく「これまで通り市の保育課の栄養士が適宜巡回することで対応する。保育士、調理師、保護者の協議は行う考えはないが『保育士体験』や『懇談会』で意見を聞いていく」と述べました。

 辻市議は、文京区の公立保育園給食調理業務委託される際にはもともと配置されていた栄養士に加えて、非常勤の栄養士も配置され、保育園にとって重要な役割をしている。改めて現場に配置する栄養士の必要性はないのか認識を問いました。

 子ども未来部長は『委託業者の栄養士が月に2回巡回するのと市の栄養士が適宜巡回することで対応する。確かに公立保育園では初めての委託で手厚くしたいと思うが特別な心配はしていない。順調にやっていただけると考えている』と述べました。

 また、部長は『アンケートを行う考えはない、懇談会や保育士体験をとらえて意見を聞いていく』と述べました。

 辻市議は『懇談会は時間が限られており、保育士体験に参加する保護者はわずか。アンケートを実施してほしい』とお願いしました。部長は『アンケート実施について検討していきたい』と答弁しました。

墓地を移転し歩道設置を
3年越しに予算化
笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

 笠原進議員は3月14日の市議会一般質問で西堀2丁目19番地の水道道路沿いの墓地移転について取り上げました。水道道路にそって墓地があるため、歩道が設置できませんし、視界も狭くなり、交通安全上も危険な状態となっています。近くの住民の強い要望を受けて、笠原議員は平成27年12月議会、28年9月議会でも取り上げ、今回で3回目の質問です。

 「近くの住民から『小さな事故はたびたび起きている危険な場所なのに、なかなか改善されない。大きな事故でも起こさないとダメなのか。』と訴えられた。早急な墓地移転が必要と思うが、市はどのように対応しているのか。」と笠原議員は質問しました。

 市長は、「水道道路の北側2・5メートルの歩道を設置する計画になっている箇所だが、墓地所有者の権利関係が大変だった。今回、墓地管理者の同意が得られたので予算化した。大いに前進したので、もう少し待っていただきたい。」と答弁しました。

 平成30年度予算に土地買収費、移転補償工事費など1550万円が計上されました。ようやく、墓地移転のめどが立ちました。

現在の水道道路
 矢印の方向へ出ていくと写真右にある墓地(楕円で囲まれた部分)が死角になります。向かいにカーブミラーもありますが道路全体を見渡せません。水道道路がカーブしていることも見通しを悪くしています。
墓地を移転し歩道設置を 3年越しに予算化
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