日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2018.4.15  3月議会報告号
日本共産党新座市委員会
自民、公明などの賛成で
国保税、介護保険料 ダブルで値上げ
 3月議会で国民健康保険税の値上げ案が上程され、8対17の賛成多数で可決されました。

 値上げ案は国・県言いなりに、一般会計からの繰入金を減らし1人当たり平均4641円値上げ。その後も毎年5千円程度7年連続で値上げする計画です。しかし、国保特別会計は黒字で値上げ分約1億9000万円をそっくり基金に積むという不当な値上げです。

 日本共産党市議団長の笠原進市議は、「17年連続値上げ案を市民に説明もせず議会だけで決定するのは不当だ。2国保は低所得者が多く今でも高くて払えない。36年間で一人平均約3万円値上げは異常で、市民の暮らしを破壊する。4子どもにも均等割がかかり、家族が多いほど増税になる。5市民の負担を軽くするために一般会計繰入金9億5千万円を続ければ値上げは必要ない」と反対しました。

 共産党は、「値上げ中止を求める署名」を全戸配布し市民団体と力を合わて約6800筆を3月1日、市長に提出しました。「連続値上げストップ」の運動を続けましょう。
反対討論から
◎40代子ども二人世帯は23万円が6年後に53万円に。広域化は市民に何の落ち度もなく値上げの理由は全くない。(辻市議・共産党)
◎払えない人が増え医者にかかれない人も増える。受診を控えるとかえって医療費が増える。(木村市議・語る会)
賛成討論から
◎激変緩和がなされている。国保は最後のセーフティーネットだから安定した財政運営に。(池田市議・政和会)
◎広域化でより安定的・持続可能な財政運営になるだろう。中間所得者の負担を減らしバランスを取る。(亀田市議・公明党)
「介護保険料は高い」と市民の8割が回答
共産党値上げに反対する
 65歳以上のすべての方の介護保険料を上げる条例改定案が賛成多数で可決しました。本人非課税の第五段階は、月額4851円に上がります(現在は4464円)

 共産党は「市の調査でも、介護保険料は高いと市民の8割が答えている」「国からの調整交付金は新座市が裕福であるとして5億円以上も交付されず、その分を65歳以上の方の保険料値上げで負担させている。市が負担すべきだ」と反対しました。
市民のくらし もっと応援を!
―2018年度一般会計予算
 2018年度一般会計予算は総額約495億円。新座の魅力発信(シティープロモーション)などを新しく始めますが、100億円規模の2つの区画整理事業が最優先で、相変わらず大型事業が中心の予算です。

 共産党は「1待機児童は416名(3/1日現在)もいる。保育園新増設が不充分。2教育予算は8・5%と1割を切って久しい。学校や公民館改修、給食費助成を。3延伸の見込みのない地下鉄12号線基金に5億円を残した。4介護保険利用料補助や精神障がい者の通院費助成など、新座市の優れた福祉制度を一方的に削った」等を指摘して当初予算に反対しました。

 また、「国保税値上げは、3月議会の最大の争点であるのに、施政方針で一言も触れないのは市民への説明責任に欠ける」と批判。「市民の実質賃金は連続で低下している。子育てや高齢者、市内業者の暮らし応援が大切」と主張しました。
市民の願いが実現しました―2018年度予算などで
児童発達支援センターを建設・5億4519万円。(堀ノ内)老朽化していた障がい児施設の統合・相談支援体制整備のため建設。来年10月開園めざす。
就学援助の新入学準備金を入学前3/16に支給。小学1年124人に40600円、中学1年87人に47400円。
自殺対策推進協議会の設置・443万円。国の大綱に基づき計画策定をと辻市議が議会で提案。
市営菜園のバリアフリー化改修工事・479万円。トイレ、水飲み場の段差解消を芦野市議が要求。
学童保育指導員の処遇改善手当を年間20万円から30万円にアップ。笠原、石島、芦野市議等が要求。
止水板の設置補助・400万円。建物への浸水被害を防ぐ。工藤市議等が要求。
高齢者日常生活用具給付に感震ブレーカーを追加。石島市議は補助金を要求。
第二老人福祉センター元気の里建替え。再来年一月開園。小野市議等が要求。
”森友関係公文書の改ざんの全容解明を”
自民、公明が黙って否決
 日本共産党は、国保税、介護保険料の値上げ条例をはじめ、2018年度一般会計予算、大和田2・3丁目土地区画整理事業特別会計予算などの問題点を指摘して反対しました。また、安倍首相夫妻が関わる「森友関係公文書の改ざんの全容解明を求める」など国への意見書を3本提案。うち2本が可決されました。渦中の「森友問題」、3.11後の「原発再稼働中止」は市民の願いですが、政和会、公明党市議は本会議で黙って否決しました。
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3月議会 意見書への各会派の態度
3月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
3月議会 本会議の録画がご覧になれます。
新座市議会インターネット中継(外部リンク)
小野だいすけ市議
建設常任委員長小野だいすけ市議
増える化学物質過敏症
「香りのエチケット」ポスターで啓発を
Q.近年の「香りブーム」で柔軟剤や芳香剤によって化学物質過敏症を発症する人が増えている。柔軟剤などの使用を控える「香りのエチケット」の広告やポスターで啓発を。
A.市民からの相談もあり市庁舎、公民館、図書館で県のポスターを掲示した。5月の広報でさらに周知する。柔軟剤などで化学物質過敏症が発症する危険性があることを小中学校や市職員などへ通知していきたい。
Q.新庁舎を訪れた市民から「障がい着用駐車場が少ない」「歩道と駐車待ちの車が交錯して怖い」などの声がある。新庁舎への要望・苦情を市民や職員から吸い上げ、旧庁舎の解体や第2工期で改善を。
A.新庁舎への歩道の塗装は随時改善した。障がい者用駐車場は1台増やす。
その他の質問
1市民会館、ふるさと新座館でのイベントを一ヶ月前に広報で周知を。2志木体育館脇道路、東北通りの安全対策。
工藤かおる市議
総務常任委員工藤かおる市議
市営墓園の中に樹木葬墓地を
市民の生活再建を主眼とした納税指導に改善を
Q.市営墓園はこの3月に財務省から無償譲渡され、やっと新座市の所有となった。市民要望の強い共同墓地や樹木墓地、納骨堂などの整備に向け市民参加の検討会を立ち上げてはどうか。
A.返還墓地も多く、共同墓地の必要性は認識している。新条例は墳墓数の10%の駐車場整備を定めているので、市営墓園にどう適用するか検討する。
Q.多重債務の解消や就労支援で市民の生活再建を支援して収納率の向上を。延滞金が払えない市民の自宅公売を市単独で行っている自治体は少なく止めるべき。
A.滞納に至った理由をよく聞き取り、分納や納税猶予、延滞金減免などをご説明している。県内40市中、10市で公売を行っている。
Q.市県民税の申告で持参書類の簡素化を。
A.国民健康保険税や介護保険料の納付証明書は窓口で確認できるので持参不要であることを広報等で来年度から徹底する。
石島よう子市議
副議長・建設常任委員石島よう子市議
高齢者、障がい者、共働き世帯からの要望多数
ゴミの戸別収集の検討を進めよ
Q.高齢者や障がい者、共働き世帯、単身者にとってゴミの収集容器の出し入れが負担なので、戸別収集を行って欲しいという要望が多数寄せられている。市民の意向調査を実施し、戸別収集の研究・検討を進める考えはないか。
A.戸別収集を望む声があることは認識している。ゴミ処理有料化の必要性と効果の課題も含め、志木地区衛生組合の志木市、富士見市と研究していきたい。市民意識調査で、ゴミに関する項目を設けたい。
Q.新座市はヒバクシャ国際署名活動に賛同する平和首長会議に加盟しています。ホームページに掲載し市民に周知してはどうか。
A.市ホームページに掲載し、ヒバクシャ国際署名のホームページとリンクしました。
その他の質問
1練馬所沢線と伏見通りの交差点、栗原交差点に青矢信号設置を。2市営駐輪場に電動アシスト自転車駐輪スペースを。
あしの修市議
文教生活常任委員あしの修市議
放課後児童保育室 支援員欠員解消を
恵山通りの大学生の通行改善を
Q.放課後児童保育室支援員欠員解消のため、嘱託支援員の採用用件に、新たに始まった「放課後児童支援員都道府県認定資格修了者」を有資格者として加えるべきではないか。
A.現在全ての支援員が研修を受け終わっていないので、全ての支援員の受講終了をめどに社会福祉協議会と協議していく。
Q.野火止4丁目、恵山通りの大学生の通行について改善すべき。また、通学路も変更し安全対策を講じるべきではないか。
A.大学と協議を行った。誘導員の配置、掲示物による周知徹底、入学式等で通行マナーの指導を行っている。通学路変更は考えていない。
その他の質問
1入札時の最低制限価格下限額の引き上げについて。2放課後児童保育室大規模解消について。3石神小通学路変更に伴う安全対策について。
笠原すすむ市議
厚生常任委員笠原すすむ市議
保育園を毎年2〜3園新設し
待機児童ゼロをめざせ
Q.西堀2丁目の水道道路沿いの墓地移転を急げ。
A.墓地管理者の同意が得られたので予算1550万円を計上した。もう少し待っていただきたい。
Q.保育園の待機児は依然として多い。毎年2〜3園を新設して待機児童解消を図るべきだ。
A.今年4月に栗原(70名)と石神(78名)に認可保育園を開設。小規模保育施設は4施設(定員56名)開設する。来年4月開園に向けて地権者と事業者との協議も進めている。待機児童ゼロをめざして頑張りたい。
Q.教員の過労死ラインに達する残業をする人が6割近い。教員の定数増が必要だ。ノー残業デーやノー部活デーの徹底も必要だ。
A.教師が担う必要のない業務など分類して多忙化解消をめざす。月1回のノー残業デーを実施する学校も多い。中学校では4校で週1回はノー部活デーだ。
辻みき市議
厚生常任委員辻みき市議
安全で美味しい給食を 公立保育園の給食調理の民間委託
調理員と保育士の連携、栄養士は位置を
Q.公立保育園の給食調理業務民間委託化で、調理員と保育士の連携体制を。また、栄養士を配置し定期的に巡回すべき。
A.委託業者の調理員に管理責任者を置くことで連携体制をとる。委託に伴う栄養士配置の考えはない。保育課の栄養士が定期的に巡回する。アンケートの実施は検討する。
Q.にいバス待機場移転に伴う安全対策を。住民説明会を開催するべき。図書館脇のクランク状歩道にカーブミラー設置を。
A.にいバスは1時間に1、2回の通行なので特段新たな安全対策は必要ない。市民会館前の混雑が予測される場合は臨時案内看板で対応する。住民説明会の開催は予定していない。にいバス利用者は市民会館事務所前を通過できるよう案内しクランクの利用が分散されると考えている。
その他の質問
1新学習指導要領について。2老人福祉センターの開館時間延長を。
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